ちょっとしたお話
今回は、ペットのお灸についてのご紹介です。
動物にお灸?と思われるかもしれませんが、お灸は自然療法の1つとして、動物にも取り入れられるようになってきています。
当院でも治療のひとつに針とお灸を取り入れていますが、お灸はご自宅でもやっていただくようお勧めすることもあります。
やり方は簡単です。専用の棒灸(モグサが紙筒に巻いてあるもの)と棒灸ヘルパーで、2ヵ所のツボを5分~10分ずつ暖めます。
お灸は、体全体の機能を整えて、自然治癒力を高める効果があるといわれています。
病気のペットだけでなく、健康なコの病気予防にも効果が期待できます。
また、お灸の時間はペットとのコミュニケーションの時間にもなります。
「お灸中は気持ちよさそうに、トロンとしています」という声もよく聞かれます。(中にはお灸が苦手で、じっとしてくれないコもいるようですが‥(^_^;)
お灸は、どなたでも簡単にできます。
もしもご興味がわかれた方は、やり方をお教えしますので、お気軽にお尋ねくださいね。
ご自宅でのセットとして当院が販売しているのは、棒灸(420円税込)と棒灸ヘルパー(2940円)になります。
当院を来院された方は一度は見かけたことがあると思いますが、受付のカウンターの右端に、盲導犬募金の募金箱が設置してあります。
今回、4,053円の募金が集まりましたので、ご報告させて頂きますね☆
皆様から頂いた善意の募金は、先日日本盲導犬協会様へ送金させて頂きました。
盲導犬募金にご協力頂きまして、深くお礼申し上げます(__)
さて、この「盲導犬」ですが、視覚障害者を目的の場所まで安全に誘導する訓練を受けた犬、盲人の目の代わりとなるのが仕事、というのは、ご存じですよね。
人の目の代わりになる優秀な盲導犬を育てるのに、相当な費用と時間がかかることは予想されます。しかし、盲導犬に関しての現実をお知りの方はどれほどいるのでしょうか?
盲導犬が受ける特別な訓練には、10か月から1年ほどかかり、そのために必要な費用は1頭につき、およそ420万円です。
日本で盲導犬を必要としている人は、今すぐ必要な人、近い将来必要な人、合わせて7,800人ほどいます。
しかし、今現在、日本に存在する盲導犬の数は、およそ900頭ですから、まだまだ、全然足りないのが分かって頂けるかと思います。
私たちが普通に過ごしている今も、盲導犬を必要とする人は増え、そして高齢になり、引退する盲導犬もいます。
ですから、より多くの盲導犬が必要になりますし、盲導犬を多く育てるためには、寄付金が必要になるわけです。
ほんの少しの情報ですが、盲導犬について知って頂けたでしょうか?
この記事を読んで、多くの方に興味を持って頂いて、募金箱を見かけたら募金をして頂けましたらとても有り難く思います(●^o^●)
今後とも、盲導犬育成の支援とご協力をよろしくお願い申し上げます(__)
今回は、猫ちゃんの定期検診のお勧めについてです。
おうちの猫ちゃんで、なにか気になる症状はありませんか?
猫ちゃんも歳をとってくると色々な機能が衰えてきます。
猫ちゃんの特徴として、
- 水分摂取量が少ない
- 高タンパクのごはんを食べる
…というのが挙げられます。
そのため、腎臓などの泌尿器系の負担が大きく、これらの臓器の病気になりやすいのが、猫ちゃんの特徴です。
特に6歳以上の猫ちゃんでは、気になる症状がなくても、半年~1年に一回の定期検診をお勧めします。
血液検査や尿検査をすることで、無症状または軽い症状のうちに病気を見つけることができます。
また、最近おしっこの量が多い、水をよく飲む、嘔吐をする、食欲がない、体重が減ったなど、なにか気になる症状がある場合は若いうちでも、早めの検査をお勧めします。
お気軽にご相談ください。
今日は、ペットの災害時における持ち物についてです。
万が一、災害が起きて避難をしなくてはいけない時、避難場所でのペットのお世話は飼い主さんの責任となります。
普段からペット用に避難用持ち出し袋を準備しておくと良いでしょう。 準備しておくと良いものは…
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2~3日分以上のフードと水
長期保存できるもので、なるべく軽いものが良いでしょう。救援物資がいつ届くかは分からないので、フードと水は2~3日以上、できれば1週間分くらいあった方が良いと思います。
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リードと首輪
さらに普段から首輪やリードには、飼い主さんの住所・連絡先・名前をつけておくとよいです。
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ケージ
ケージに入れてもお利口さんにできるよう、普段からケージに入ることに慣れておいた方が良いです。
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動物用の靴または靴下
避難時にがれきやガラスで負傷してしまうペットが多いようなので、あると便利です。
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お薬
持病がある子はすぐに持ち出せる場所に用意しておくと良いです。
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ペットシーツや糞処理袋
避難場所での周りの避難者の方たちへのマナーのため、用意しておくと良いです。
…といった具合です。その他、災害時を想定して、その子その子で必要そうなものを準備しておきましょう。
また、避難時には大勢の人が集まるので、普段からの基本的なしつけが大事になります。
ケージに入れても暴れたりないたりしないよう、「ハウス」や「待て」など、飼い主さんの言うことができるように訓練しておきましょう。
また、子犬のころから色々な人や動物に慣れさせて、社交的な子にしておくことが理想です。
災害時はパニックになって逃げ出して飼い主さんと再会できずにいるペットが数多くいるそうです。
阪神大震災では1500頭以上の動物が保護されたそうです。 ペットには必ず飼い主さんが分かるように迷子札を付けて、連絡先が分かるようにしておくことが大事です。
もしもの時に大事なペットと一緒に避難できるよう、普段から準備しておきましょう‥!
今回はワンちゃん・猫ちゃんのダイエットについてのお話です。
近年、肥満体型のワンちゃん・猫ちゃんが増えてきているようです。人でもそうですが、肥満は、足の関節や、背骨への負担になります。
それだけでなく、心臓や気管、膵臓や肝臓にも負担がかかり、さまざまな病気のもととなります。
簡単なチェック方法は、さわってみて肋骨が分かるかどうか、腰のくびれがあるかどうか、です。分かりにくい場合は肥満のサインと言えます。
ダイエットが成功するかどうかは、飼い主さんしだいです。逆に極端に食事の量を減らすなどの無理なダイエットをすると、筋肉まで落ちてしまったり、栄養が足らなかったり…、とかえって悪影響になってしまいます。
また、特に肥満の猫ちゃんが急に絶食状態になってしまう日が何日も続くと、「肝リピドーシス」という、肝臓に脂肪が蓄積して、肝臓が正常に機能しなくなってしまう病気になってしまうことがあるので、要注意です。
体重を減らすスピードの目安としては、1ヶ月で5%前後の減量が程良いと言われているようです。
例えば7kgの猫ちゃんだとすれば、1ヶ月で350g、1週間で70~90g程度ということになります。
頑張りすぎないことが、ダイエットのコツ、と言われています☆すぐに結果がでないからといって落胆せずに、おうちの愛犬・愛猫さんと一緒にがんばっていきましょう!
■ここにダイエット方法の例をご紹介します。
- 野菜を混ぜる
カロリーをおさえながら、食事のボリュームを増やしてくれます。ニンジンやキャベツ、白菜、ブロッコリーなどがお勧めです。ゆでると甘みが出て、さらに食いつきが良くなるようです。(注:ネギやタマネギ、ニラは中毒になってしまうことがあるのでNGです)
- 低カロリーの療方食を与える
低カロリーの療方食は、低脂肪でカロリーを抑え、繊維分の割合を多くして満腹感が得られるようになっています。
- 食事の回数を多くする
1日量を変えなくても、時間を分けて小分けにして与えると、いちどに与えるよりも太りにくいと言われています。
- 運動量を増やす
コミュニケーションも兼ねて、お散歩や遊ぶ時間を増やすことによって、消費エネルギーを増やします。
ダイエットを頑張られている方、ぜひお試ししてみてください。
また、どうダイエットを頑張っても体重が減らない場合、代謝疾患などの可能性もあります。一度ご相談ください。
最近朝晩めっきり涼しくなって参りましたね!
残暑が残っていたとしても、もうそんなに怖くないように思いますよね・・・。
ですが、高速道路の定価格化に伴い、動物と一緒に遠方へお出掛けする機会が増えたように思いますので、お出掛けの時に動物の熱中症に気を付けて頂けたらと思います。
以下の通り、ざっとまとめましたので、ご参考にして頂けたらと思います。
とくに動物達でなりやすいシチュエーションとしては、やはり締め切った部屋でのお留守番・車の中に残されること・炎天下でのお散歩…などです。
動物たちは人間のように、汗をかいて体温を下げる、ということがほとんどできません。なので人間よりも暑さが苦手です。
熱中症では熱が体内にこもってしまい、そのまま高温の状態がつづくと色んな臓器にも悪影響を及ぼし、意識の低下をおこしてそのまま死亡してしまうこともある、怖い病気です。
すぐに体を冷やすことが必要なのですが、処置して体温が下がっても、受けた臓器のダメージで後遺症が残ってしまうこともあるそうです。
熱中症は、動物を暑い環境に放置しないように配慮するのが一番の対策です。十分な飲み水の確保も大事です。
そして、発症してしまった時の応急処置として・・・
①脇の下にアイスパックなどを挟む。
②水で濡らしたタオル(中型犬以上はバスタオルが良いでしょう。)を背中に掛ける。
③②で、更にその上から水を掛ける
④水分を補給する。
などを施して、お近くの獣医さんの所へ行ってください。
何よりも、早めの飼い主様の応急処置が動物の命を救います。
頑張ってくださいね!
おうちのワンちゃんの歯(特に奥歯)をチェックしてみて下さい。茶色い歯石が歯にこびり付いて、固まってしまっていませんか?
ワンちゃんの歯についた歯垢は、そのままにしておくと固くなって歯石となり、もう歯ブラシではとれなくなってしまいます。これが、歯周病の始まりです。
歯周病は進行すると、まわりの歯茎が腫れる歯肉炎となり、さらに進行するとまわりの歯根や骨までに炎症が及んでしまい、膿がたまってしまうこともあります。
また、歯石の細菌が体内に入ると、心臓をはじめ腎臓や肝臓などの内臓の病気を引きおこす原因にもなるといわれています。
歯周病は、そのもととなる歯垢をとるのが1番です。
理想は歯ブラシによる1日1回の歯磨きですが、難しい場合はガーゼなどを巻いた指でこするだけでも効果があります。
もうすでに固まった歯石が付いてしまっている、という場合は、1度麻酔をかけての歯石除去をお勧めします。
方法や金額など、ご気軽にご相談くださいね☆
今回はワンちゃんの嘔吐についてです。
ワンちゃんの嘔吐は、多くの場合一過性の胃のムカつきや胃炎によるものが多く、
一食抜いて胃を休ませてあげることや、嘔吐止めの治療ですぐに良くなることが多いです。
この場合のワンちゃんはたいてい吐いた後ケロっとしていて、元気食欲もあることが多いです。
しかし、ワンちゃんの嘔吐は、症状によって他にもいろんな原因が考えられます。
嘔吐の頻度や内容物、便の状態、元気食欲の有無、異物の可能性など、飼い主さんからの情報が診断の大きな手がかりになります。
必要なら血液検査もして、腎臓や肝臓の値が悪くなってないかも調べます。
特に元気食欲がない時は、早急な治療が必要な場合があるので、すぐに病院にご相談くださいね。
フィラリアは、心臓に寄生する虫で、蚊がワンちゃんを刺すことによって感染します。
フィラリア症になってしまったワンちゃんは、心不全による咳や呼吸困難、腹水といった症状をおこします。ときに死につながる病気です。
フィラリア症はこういった怖い病気なのですが、定期的な予防薬の投与によってほぼ100%予防できる病気です。
フィラリアの予防薬は、時期としてはその年蚊が出始めた1ヶ月後(だいたい4月下旬)~蚊がいなくなるまでの時期(だいたい11月下旬)まで飲んでいただくお薬となります。
このフィラリアの予防薬は、「第4期幼虫」という、ワンちゃんの体内に入ってから1ヶ月前後くらいの年齢のフィラリアの子虫(この頃はまだ心臓にたどりつく前の段階)を100%駆虫してくれるお薬です。
逆にこの時期を過ぎてしまうと、だんだん駆虫効果が下がっていってしまいます。なので、予防薬は1ヶ月に1回忘れずに飲ませていただくことが大事なのです。
また、猫ちゃんにも近年、フィラリアの予防が必要であることが言われています。
フィラリアは犬の心臓が好きで、猫ちゃんの体内に入ったときは居心地が悪くて心臓にたどり着く前に死んでしまうことが多いそうなのですが、それでも心臓にたどりついたら、肺や血管の炎症をおこしたり、ときには猫ちゃんに急激なアレルギー反応をおこして死をもたらすこともあるそうです。
猫ちゃんのフィラリア症は診断が難しいので、原因不明の死の中には実はフィラリア症が原因だった、ということもあっただろうと予測されています。
なので、猫ちゃんも予防が大事なのです。
猫ちゃんの場合も1ヶ月に1回の予防になるのですが、飲み薬の他に、背中にたらすタイプの予防薬(ノミや耳ダニ、回虫も一緒に駆虫できるもの)があるので、お勧めです。
詳しくは当院までお問い合わせください。
ここのところ、ひと月~ふた月くらいの間に、猫の外傷でお見えになる方が増えています。
その外傷で通院なさっているYさんという飼い主さん(この方はご自分の猫が二匹いるのにも拘らず、野良猫6~7匹のお世話をしてみえる奇特な方です!)と先日お話しをした時の事です。
- 私 「もしかしたら、猫の発情と関係あるのかないのか・・・本当に最近猫ちゃんの外傷がすごく多いんですよね~・・・。」
- Yさん 「そうだよね~・・・。やっぱ女の子の取り合いをするのかな~・・・??よくよく考えたら、猫の出産って、春が多いから、今の時期は発情の関係で喧嘩が多いんだろうね~・・・。。。」
・・・ホントそうだと思います。(まぁ、でもオス猫はやはりテリトリー意識が強いが故に、去勢したオス猫ちゃんも年中喧嘩はしてますが・・。)
特に外に出す猫ちゃんは喧嘩が多く、そして、よっぽど酷くならない限り、家で症状を出しません。
飼い主さんが気付かれた時には、痛みと敗血症の一歩手前で「食欲が落ちた。」とか、「身体から悪臭のする膿を出している!」という凛告(りんこく)でお見えになることが殆どです。
そういう患者さんがお見えになったら、まず膿の培養検査をします。(外注です)
そして、うちにある抗生物質でどれが効くかを判定します。
ただ、その結果が出るまでに時間(喧嘩による咬傷時に細菌感染によって出来てしまった膿を少し取って育てて、何が原因菌であるかを調べるのに掛かる時間のことです。)が掛かりますので、取り敢えず広範囲の細菌を叩くことの出来る抗生物質を二種類選んで注射して様子を見ます。
症状によっては、内服薬でよくなる子もいれば、抗生物質で細菌のコントロールをした後、外科手術をしなくてはならない子もいます。(結構います!)
病院に連れてこられる飼い主さんは、当たり前の話になりますが、ご自分の猫ちゃんを可愛がってみえる方が殆どなので、その度飼い主さんと私達は「あ~・・・・。こんなに酷くなっちゃってたのね~・・。お口が利けたらもっと早くに分かったのにね~・・・。」と言う会話を交わします。
数日経つと、原因菌の培養結果とそれに合う抗生物質が割り出されるので、もし合わなければ別の抗生物質をお出しするなり、合っているようでしたら更に同じ抗生物質で数日間様子を見て頂きます。
あまり参考にならないでしょうが、当院で最近出た細菌は(ダジャレみたいですが。)スタフィロコッカスとG型溶血連鎖球菌、そしてフソバクテリウム属の菌でした。
以前から、猫の飼い主さんに 「猫は自由が好きだと言う気持ちを尊重して、外に出すことにより、感染るかもしれない病気や喧嘩での外傷もこれもこの子の運命だとして受け止めるか・・・、はたまた猫の自由は奪うけど、安全を取るか・・・。どちからの選択だと思います。」とお話しています。
もし、前者の方がお見えになられましたら、一日一回は必ず頭の先からシッポの先まで触ってみて、痛がらないか?出血や膿のような物が出ていないかをチェックしてくださいね!