院長コラム
阿久比のリリー動物病院に、膝蓋骨脱臼で来てくれているはるちゃんとお母さんです。
お母さんは、先住犬のうららちゃんが病気だった頃から、通院してくれていました。
残念ながら、うららちゃんは重い病気だった為、お母さんもいろいろ手を尽くされましたが、他界してしまいました。
うららちゃんが元気だった頃、お母さんは、「ブリーダーさんが捨てたり飼い主さんが放棄した動物たちを保護して、新しい里親を探す団体」のお手伝いをしてみえました。
「預かりさん」と言って、保護団体から犬を連れて帰って新しい里親さんが一緒に暮らせるように、お預かりする間、躾をするとの事でした。
その時に、いつもうららちゃんも一緒にその子を躾けてくれていたので、とても助かったそうです。
数週間から数ヵ月間その子達をお預かりして、新しい里親さんが見つかり次第、ご自身でそのお家にその子を連れていかれるとの事でした。
Mさん曰く「新しい里親さんの所に車で送って行った帰りの車の中では、毎回号泣するのよね。」との事・・。
皆さんの力で、動物達は幸せになっていて・・きっとどの子も感謝してるだろうなぁ(o^^o)♡♡と思いました。
Mさん、長い間ご苦労さまでした🌟🌟m(_ _)m。
今は亡き私の瞑想の師匠、氏家(うじいえ)氏が、おっしゃってた言葉の一つに「答えは自分の中にある。」というのがあります。
当時はピンと来なかったのですが、先日あることがあって、納得しました。
ワンちゃんに針をうちながら、飼い主さん(Sさん)とお話していた時、「ももちゃんは、Sさんにこんなに愛されて幸せですね~。」と言ったところ、Sさんが「そう、とっても愛してるの!! 重たい愛なんだろうけどね~・・・」と何気におっしゃったんです。
Sさんは、お仕事柄弱者にとてもやさしく、人間的にもバランスが取れていて、且つ冷静沈着な方です。
でも、ももちゃんの事となると、ちょっと?!話は別です。
「ももちゃんが死んじゃったら、Sちゃんはどうなっちゃうのかしら・・・。」と仲良しの友達がいつも心配してらっしゃるそうなんですね・・。 私も心配です。
とは言え、Sさんは、「重たい愛なんだろうけどね~・・・」と、ご自身をちゃんと客観視してみえます(偉いっ!!)。
でもそのことにお気づきになれないが故に、動物さんのちょっとした症状に神経質になりすぎて、何度も何度もその子を覗いていくうちに、その気持ちに応えるかのように悪化していく子もいます。
その方がその事に気付かれない限り、その良くないループはずっと続きます。
「答えは自分の中にある。」
正にその通りですね・・。
とは言え、私も愛するムサシやケンが亡くなった後は、仕事中トイレに行っては泣く日が続きましたっけ・・。
彼らは、日々獣医をしている私の為に、「愛するものを亡くした飼い主さんの深い悲しみが分かるように現われたのかな~・・・。」と思う時もありました。
それが私の答えかどうか分かりません。
でも、全てとは言いませんが、やはり「答えは自分の中にある。」のでしょうね・・・。
それに気づかないのは、無意識の中で気づくのが怖いから気づかないでいるのか、それとも無意識にエゴが邪魔してるのか・・・。
生きてる間に、いろんな事に気づく自分でいたいと思う今日この頃です。
◇◇◇
軽度の歩行問題で通院してくれているまめたちゃん。
数年前、まめたちゃんは免疫疾患に罹っていて、長い間薬漬けだったそうです。
お母さんはまめたちゃんの為に手作りご飯の勉強会にも行かれて、それもあってか今はとても元気です。
お薬の影響が今頃出たのか、先日肝臓の値が高かったので、鍼灸と肝臓のお薬とマコモ粉を飲ませて頂いています。
私が診察前にお車に呼びに行くと、車から飛び降りて喜んで診察室に入ってくれます(笑)。
超可愛いです(*^^*)♡
写真の「クレド(当院の信条)」は、10年以上前に、ある方の個人セッションを受けた時に「私の仕事への思い」をお伝えして出来上がったものです。
私は、週に2回阿久比のリリー動物病院に行きますが、その時は必ず就業前に交代で「クレド」の読み合わせをします。その後読んだ人に「今日1日目指す事」を発表してもらうんですね。
10年以上の月日が経っているので、クレドの紙はところどころセロテープで留めてあったりして、結構ボロボロです(笑)。
このクレドに沿った素晴らしいスタッフに囲まれて、本当に有り難いです。
「クレド」の内容は、
まず第一に、病気で苦しんでいる動物の事を考えて仕事をしましょう!
そして二番めは、大事な我が子が病気になっている飼い主さまの気持ちを考えて仕事をしましょう!
そして、三番めは、この仕事ができることに喜びを感じて日々学び、みんなと一体感を持って仕事に励みましょう! です。
ですが、私が読み合わせの番になった時、クレドの後の「今日1日目指す事」の内容が、以前と変わって来ています。
どう変わったかと言うと、『この「クレド」を日々達成する為には、自分が一番良い状態じゃないとダメだ!!』って事に気付いたので、その内容が変わったんじゃないかと思います。
誰もが仕事でもプライベートでもいろんな事(別名「お試し」と言います。)が起きていて、それを解決しながら日々過ごしています。
それがあまりにも大変過ぎて、自分の気持ちや体力が落ち込んでいるようでは楽しくないし、良い仕事もできないんですね・・。
そんな状況でも誰もが自分を削りながら、頑張って仕事をします。
そうすると、限界が来る・・・。 限界を感じていても生きる為、はたまた良い仕事をする為に必死で頑張る!!・・みんなそれを繰り返してるんですよね・・。
なので、最近は以下のことをみんなに伝えています。
「良い仕事をする為には、日々楽しく生きなくてはなりません。なので先ずは自分の心と身体の状態を整えましょう! そしてその為にもいつも意識して楽しい事をしてくださいね!」と。
私は、超天然なのにガチンコ獣医!!的なところがあったように思います。
でも歳を取って来ていろんな事を体験して、上のような事を感じるようになりました。もっと若い時にその事が分かっていたら、もっと楽に生きていられたでしょうにね・・・。
生きていればいろんな「お試し」がやってきます。
でも、まずは自分自身の為に、そして周りの人や動物の為に、お互い楽しい事をしませんか!?
大袈裟な事じゃなくて良いんです。
ちょっとした楽しみを見つけるだけで楽しく生きることができて、良い仕事や良い人間関係ができると思うんですよね~。
それではこの辺で・・・うんぱっぱ(*^^*)!!
◇◇◇
「忙し過ぎて楽しい事なんか見つけられない!!」と焦っていた時、友達から「ちょっとした花や木を見るだけでも、幸福感を感じる事ができるんだよ!」と言われました。
「一旦、は~?!」と思いましたが、その通りでした。
この子達は動物同様、私達に癒しを与えてくれるんですね! そしてもっと驚いた事に、「いつも綺麗に咲いてくれてありがとう~(*^^*)♡♡」と話し掛けて花瓶のお水を変えると、その言葉を言わなかった時よりもずっと花が長持ちするんです。
やっぱり草木も花も動物も・・・なめちゃあいかんです。日々感謝しないとね!
長い間獣医として働いていると、いろいろな事を感じたり学んだりします。
大事な動物の為に、時間とお金を掛けて動物病院に来て下さる飼い主さんの多くは、動物たちに『ただ、居てくれるだけでいい♡』という感覚を持っているように思います。
それは、何の期待もなく、ただただ『無条件の愛』なんですね。
「卵が先か鶏が先か・・。」じゃないですが、飼い主さんがそう思うから動物たちが寄り添ってくれるのか、動物たちがいつも寄り添ってくれるから私達は『ただ、存在してくれるだけでいい♡』と思うのか・・どちらが先か分かりません。
そこって~と、人間同士だと結構難しいところがあるように思います。
どうしても相手への期待が入ってしまうんですね。
「あなたが居てくれるだけで私達は嬉しい!」と言われて育ってないのか、言葉にされなくてもそう感じることなく大人になってしまったのか、それとも言われたけど覚えてないのか・・。
自分の体験や記憶がなければ、なかなか実の我が子にそう思えないかも知れませんよね。
先日ある方がおっしゃってました。
「私達は生まれて、生きて、存在するだけで、神(創造主)から愛されている。」って。
その方も私も特定の宗教に入信しているわけではありません。
でも、親がそうやって育ててくれなかったとしても、「動物と人との関係性」から、私は学ばせて頂いています。
「目の前の動物達がいてくれるだけでいい♡」と思うように、まずは自分自身に『オーケー!』を出したら、少しずつ自分の観ていた世界も広がってきて・・そうすると自分にも目の前の動物たちにも、家族にも、友人にも、最近出逢った人たちにも優しくなれて、みんなが幸せになれるんじゃないかな~って思うんですね。
かくいうわたしもこのコラムを書くことによって、自分に言い聞かせているところもあったりします。
コロナなどいろいろ大変な時代ではありますが、皆様にとって素敵な一年になりますよう、お祈りしています(*^^*)♡♡♡
◇◇◇
ハナちゃんは、飼い主さんご夫妻やご両親など、決まった人にしか心を開いてくれる子ではありませんでした。なので、ハナちゃんが打ち解けてくれるまでかなり時間が掛かりました。
でも、一旦打ち解けてくれたら治療もスムーズにさせてくれるようになりました。
Hさんがハナちゃんを見つめるお顔がとても素敵だったので、この度掲載させて頂きました。
◇◇◇
マックスちゃんは、16歳
椎間板ヘルニアと甲状腺機能低下症、心臓病で通院してくれています。
毎回飼い主さんは、治療中マックスちゃんに「可愛いね~・・。」を連発して見えます。
気がついたら肉体年齢は飼い主さんを超えていることが多いのですが、いくつになってもこの子たちは私達にとって、大切な子供のような存在なんですね・・・。
◇◇◇
リリーはブリーダーさんの所で種犬として働いてました。長い間犬舎に閉じ込められたままだったので、保護団体に保護されその後我が家に来ました。
何かトラウマがあったのか、息子たちが近づくと怖がって逃げてましたが、一年近く掛かってようやく逃げなくなりました。
マークンは、私の義母と二人で暮らしていました。去年義母が入院してひとりぼっちになったので、我が家に来ることになりました。長年「王子様」のように育てられたので、少し?!我がままでしたが、やっと協調性も出てきて我が家に慣れつつあります。
またもや大阪繫華街ビルで放火事件が起きてしまった。
被害に遭われた方々に、心からお悔やみ申し上げます。
息子の一人が、火災したビルから徒歩5秒の所で働いていた事を後で知り・・・尚更他人ごとではないと思ってしまった。
犯人がどういう人柄かまだ分からないが、こういう事件が起こる度に思うことがある。
「自分の状況が他人のせいだと逆恨みをしてしまう人は、両親や周りの人に愛されて育ってなかったのではないか!?」と言うことである。
それと、たとえ逆恨みをしてもそのような事件に至らずに済んでいることがいっぱいある中で、そういう事件が近年急増しているという事は、口から入れる物(食べ物)などに問題があるのではないか!?という事である。
それとて、自分を振り返るといつも幼い頃から出来のイイ兄と比較され、母からの数々の言葉でかなり傷ついて育ったことは事実である。
また兄が地元のいわゆる有名高校の受験に落ちた時、「あなたはお兄ちゃんの落ちた高校に行くのよ!(行ったら娘として認めてあげる。だから受験勉強頑張りなさい)」みたいな「条件付きの愛」の言葉を毎日かけられて、健気にそれに応えようとした自分がいた。(あいにく8か月間超ガリ勉をしたが、途中で挫折してしまった。あの時挫折していなければもっと私はマシになってたかも・・。いやいや、今頃とんでもない事件を起こしてたりしてね(苦笑)。)
先日もワンコちゃんに針刺しながらある飼い主さんと世間話をしていたところ、彼女が「うちの年下の上司がさぁ、すごく私や他の部下をいじめてたのね・・。 でも、その人さぁ、とっても犬には優しいんだわ。だから本当は優しい人なんだよね。ただ親に愛されてなかっただけなんじゃないかって思うのね。」と仰った。
正に同感である。
動物虐待や生体販売での非人道的な動物の扱いがクローズアップされてきて、心が痛くなる場面も沢山あるが、愛を持って可愛がっておられる飼い主さんは五万といる。
我が子を愛するように動物達を愛しておられる。
そして誰もが動物達を愛するように我が子も愛していたら、こんな事件起きにくいんじゃないか!?って思う今日この頃である。
※追記;完璧な親も子もいないと思う。もちろん愛情たっぷりで育った人でもボタンの掛け間違いでこういう事件を起こしてしまうことだってあるかも知れない事も、付け加えておく。
◇◇◇
「我が子のように育てたこりきが自分より先に老いていく姿を見るのは寂しい。で
も老いも全て受け入れないとね~・・。」との事。
Uさんはこりきちゃんの為に毎日手作りご飯を作って、お灸もしてみえます。
◇◇◇
移行上皮癌と下半身のふらつきで通院してくれているモカちゃん。
Oさんは、治療中何度も「可愛いね~・・。可愛いね~!!」を連発してみえます。
その度に、カレー澤薫さんのマンガで「あんたは良いわね~・・。年取っても可愛い!って言われて・・云々」の一面を思い出します(笑)。
これは私の大学時代の話です。
私の父は大変な苦労をした人なので、努力家ではありましたが自分にも他人にも厳しい人でした。
それで、私の家はいつも居心地が悪く、青森の大学にいた私が夏休みに帰省するのは、家族よりも私の愛犬クロや中高時代の友人に逢うのが目的でした。
さて、当時私は中二の時に中学校で拾った「クロ」というメスの犬を飼っていました。(飼うという言葉は、上から目線のようであまり好きではありませんが・・。)
当時は今の様に室内ではなく外で飼っていたので、朝晩の散歩とご飯をあげる時にクロと接触するような飼い方でした。そんな飼い方でも、クロは私の事、好きでいてくれたみたいです。
私の家は「植大駅」から徒歩3分の所にあったので、駅からトコトコ歩いて家に向かうのですが、どんな時でもクロは私が声を発する前に犬小屋の30メートルくらいの所から、私の足音を聞きつけて(?!)犬小屋からだだ~っと出てくるんですね!!
「お帰り~~、待ってたよ~U(^ 工^)U!!」って・・・。
それで当時面白くなって、夏休み中友達と外食して家に帰る度に、駅からわざとスキップしたり、遅いリズムで家まで歩いても・・・やっぱり小屋から出てくるんです。 「クロの感覚ってスゴイな~!!」って思ったことを今でも覚えてます。
そして、その後結婚し、次男と一緒にお世話をしていたシェパードのムサシは、夜だけ玄関の中の犬小屋に入れていたのですが、毎晩私が仕事から帰ると、車から降りて玄関まで歩いて家に入る前の段階で犬小屋の中でグルグル回って「お帰り~~♡♡」って騒いでたんですね。
「それってさ~・・。犬が車のエンジンの音を覚えてるからじゃないの?!」という方がいますが、私はきっと違うんじゃないかってクロの体験から思ってました。
ある時、ある飼い主さんが「先生、犬や猫ってさ~・・。飼い主が近づいて行くと、その波動(エネルギー)を感じる能力があるって、こないだテレビで言ってたよ~。」って教えて下さいました。
正にそれは実感してましたが、残念な事に実際私がその番組を見たわけではなく、その研究をした人に確認できたわけでもなく・・・今日に至っています。
さて・・・「真実は如何に・・・。」ですが、犬の嗅覚は、人間の数百~一万倍もあると言われているので、もしかしたらこの子達は私の臭いを嗅ぎ分けたかも知れません。でもそれだとしてもスゴイ能力だと思いますよね。
もっと言うと、犬が人(飼い主さん)の思考を読み取ったり、誰もいない所に向かって私達が見えないものに対して吠えたり・・・。
やっぱり、犬には「超・能力」があると思います。
なので「犬が人の波動を感じるのもありではないか!」って思いますよね~。
あらまっ・・また長くなってしまいましたね。
今日も動物達と楽しい一日をお過ごしくださいね~(^_-)-☆
10年前にアニマルコミュニケーションの大家ローレン先生と出逢って、彼女に師事してきたが、それから3年して友人の紹介で、怪しげな?!「アニマルコミュニケーションの講師」のセミナーを受けたことがある。
その講師は外人男性であり、隣に恋人を座らせて私達受講生の前でイチャイチャしながら講義をしていた。通訳の男性は半ば呆れ顔をしていたし、私達受講生も目のやり場に困ったのだが、結構その話が面白かったので、ここでお伝えしようと思う。
インドの3~5千年前のサンスクリット語の古典に、書いてあった話です。
ある日創造主が、天使たちを呼びつけて言いました。「これから地球という国を作るにあたって、お前たちはその手伝いをする為に地球に行きなさい。」と。
それで、創造主はその天使たちを犬と猫の形にして、地球に派遣したとのこと。
何百年か経ち・・山ができ、川もでき、人間たちが暮らしていく為に畑も耕し、畜産動物も飼いだして、地球が大分落ち着いた頃、創造主が天使たちにこう言いました。
「ご苦労さま。そろそろお前たちの役目も終わったよ。他の星を創らなくてはならないから、そろそろこっちに帰っておいで!」と。
すると「嫌です!! 私達は人間が大好きになりました。ずっと人間の側にいたいです。どうか神様、このままの形で地球で暮らさせて下さい。」と初めて創造主に逆らったとのこと。
話は以上です。
な~んか素敵な話だと思いませんか!?
ただ、20年前に、私が初めてインドへ行った時、通訳の方(日本人)に「犬が放し飼いでうろうろしてるけど、狂犬病を持ってる可能性があるから、絶対に触らないでくださいね!」と言われ、その後で「でも日本の犬みたいに人を噛むような犬は、インド人達に撲殺されちゃうから、噛む犬はあんまりいないんだけどね!」と言われ、言葉を失った事をコラムを書きながら思い出しました。
それはさておき・・・その怪しげな講師の言った事が本当かどうかは分かりません。でも、
「もしかしたら私達の周りにいる犬や猫は元々は天使だったかも~?!」って思ったら、なんだか更に愛おしくなりませんか?!
先日、スーパーで偶然中学校の同級生Aちゃんに会った。
「ゆりちゃん、久しぶり~!! ずっと前にワクチンでお世話になったワンコが、こないだ急死しちゃったのね・・。もう寂しくて、寂しくて・・・。」との事。
「それじゃあ、お互い(彼女も私も)歳だし、これから若い子を迎えるのも大変だから、保護犬を飼ったら~!?」と伝えたところ、間髪を容れずに「ダメダメ~!! そんなことしたら、息子に叱られる~!」と言われてしまった。
「お母さん、犬は絶対ブリーダーからかペットショップで買うもんだよ。保護された犬は素性が分かんないし、どんな病気を持ってるかも分かんないから絶対に貰ってきちゃあダメだよ!!って言うのよね~・・。」との事。
その息子さんが小学生の頃、障害のある子のお世話をよくやってくれるからって事で、担任の先生からすごく褒められたって話、昔Aちゃんから聞いた事がある。
「本当は優しい子なんだろうけど、知らないだけなんだろうなぁ・・・。」
それを聞いて、「もしかしたら、こないだ亡くなっちゃったその血統書付きのワンコちゃんには、同腹の兄弟(姉妹)がいて、ブリーダーさんの元で繁殖犬として長い間、精子を提供したり、毎年妊娠・出産しながら、ずっとそこで働いてたかも知れないよ。」
「そいでもって、だんだん働けない歳になったからって事で、保護団体に保護されて、今もどこかで新しい飼い主さんを待ってるかも知れないんだよ。」って、思ったりした。
(もちろん、長年働いて産めない歳になったワンコちゃんをちゃんと最期まで面倒みるブリーダーさんもいれば、ちゃんと可愛がってくれそうな飼い主さんを見つけて、その方に譲るブリーダーさんもいるけど・・。)
「一体全体、ちゃんとした犬って、どういう犬のことを言うんですか?!」って聞きたくなる。
なにも「ペットショップで買ってはいけない。」って言ってるわけじゃない。
だけど「どの子も幸せな犬性を送る為に、この世に産まれて来て、ご縁があって人間たちと暮らし、私たち人間もその子からいっぱい愛をもらっている。(愛のエネルギーの交換)
どのワンコちゃんも(猫ちゃんも)、幸せな一生を過ごしてほしい!!と願って止まない。
◇◇◇
Kさん一家は、保護犬を譲り受けて、大事に育ててみえます。
すずちゃんは、K家の3代目のワンちゃん。
心臓病と下半身のふらつきで当院に来てくれていました。
派手に喜んだり怒ったりする子ではなかったのですが、その静かな顔の表情の中に、いつもKさん一家からいっぱい愛を貰っているのを感じました。
残念ながら先月亡くなってしまいましたが、最期までご家族に愛されて幸せな犬生だったのでは?!と思います。
◇◇◇
マルコちゃんは、数年前に下半身麻痺になり、手術をしましたが歩行回復せず、その後鍼灸治療でも麻痺は治りませんでした。
一旦治療を中止して、自宅でのお灸だけにして頂いたのですが、長年後ろ足をかばっていたので、前足が疲労して、痛みが出てきたので、また通院して頂いています。
Hさんは、マルコちゃん以外に3頭ワンちゃんを飼って見えますが、そのうち2頭は、保護犬です。
みんなとっても仲良しなんだそうです(o^^o)V。
◇◇◇
ミックちゃんは、フィラリアの予防をしないで、お外で何年間か飼われていたらしく、保護団体さんに引き取られた時には、心臓の中はフィラリアの虫だらけだったそうです。
Kさんが引き取って、手術をした後は、とても元気になりました。
当院には椎間板ヘルニアで通院してくださっています。
保護団体さんから来た同居犬の妹犬(血縁関係なし)ともとっても仲良しで、夜は一緒に寝ているそうです。
アニマルコミュニケーションのローレン先生の講義では、興味深いお話がいくつかあった。
そのうちの一つに『魂の契り(ちぎり)』という話がある。
人も動物も自分の魂が肉体に入る前に、「魂」がぷっかぷっかと浮いている空間があるという。
そこで、人と動物は、「今度お互いに肉体を持ったら、絶対に逢おうね~!!」と約束を交わすのだそうだ。
そして数年から数十年のタイムラグを経て、出逢う・・。
それを『魂の契り』というそうである。
ってことは、初めて逢ったとばかり思っていたが実は、「初めまして!」じゃなくて「お久しぶり~!この日を待ってたんだよ~!!」って事かも知れない。
飼い主さんのお話を聞いていると、結構合点がいく場面がある。
よく飼い主さんが仰るのが、「ペットショップに行ったら、お店の人が私達何家族かの客を集めて、数頭の子犬を放したんです。そしたら当たり前のように、この子が僕の方に一目散に走って来て膝にちょこんと乗ったんです。もう迷いもなしに即、この子に決まったんですよね。」とか、「ペットショップを覗く度に、この子可愛いいのに、何で売れないんだろう・・・。と思いながら、長い間ずっと気になってたのね~。 ある日そのお店に見に行ったら、もう別の店舗に移されてて・・・でもどうしても気になったから、ダメ元でまたお店に見に行ったら、偶然(必然?!)また戻ってたの。 だからそのままうちの子になったの!」なんていう話、割りとある。
あと数時間、もしくはあと1日でもずれてたら、逢ってなかっただろうに、その時にちゃんと逢えるようになってるんですね・・・。
『魂の契り』って、あるように思いませんか?!
もちろん、証拠はないんですけどね・・・。
ただ、そう思ったら今まで出逢った動物たちや、今目の前にいる動物達がなおさら愛おしく感じますよね~(*^^*)♡
◇◇◇
ずっと元気で走り回ってましたが、ある時から下半身が動かなくなり車椅子で生活しています。
車椅子だと立った時と同じ目線なので、降ろすと不機嫌になるんですね。
なので車椅子に乗ったまま治療して、途中で寝てしまうのでその後車椅子から降ろして治療します。
お灸、割りと気に入ってくれているようです。写真は少し興奮していたので、百会にお灸しているところです。
◇◇◇
数年前に骨に腫瘍ができて、前足の切断を余儀なくされたくるみちゃん。
その後も脾臓の腫瘍の為、脾臓を摘出したり、今は新たにできた腫瘍の痛みと闘う毎日です。
お母さんはどうしたらくるみちゃんが元気で楽しく過ごせるか、いつも工夫してみえます。
マサオ君もくるみちゃんも魂の段階で、「この人だったら、きっと病気になっても一生懸命見てくれるんじゃないかなぁ。」って知ってたのかも知れませんね。
◇◇◇
面白いことにMさんの所には、道で拾った子ばかりか、窓から勝手に入ってきたり、母猫が子猫を加えて置いてったりと・・常に10頭以上の猫ちゃんがいます。
「もう本当に嫌になっちゃうよね〜。通院も大変だからこれ以上増えたら困るわ」とMさん。
以前「歴史秘話・ヒストリア」で放映されていた「夏目漱石の黒猫の恩返し」の話をして、「絶対猫の恩返し、ありますからね!」と私。
Mさんご一家が仲良くて健康なのも見送って来られた猫ちゃん達のお陰だったりしてね(=^x^=)。
ちょうど10年前、「アニマルコミュニケーション(動物との会話)」の大家、ローレン・マッコール先生に出逢い、彼女の哲学や仕事への姿勢に感銘を受けて師事した。
ある時の授業で私がローレン先生に質問をした。
「動物達が、これを言ったら飼い主さんが傷つくだろうな~・・という事を言った時、私達はどうしたら良いですか?!」すると彼女は、「私達は動物の通訳者に過ぎないのよ。だから、主観を入れずにそのまま伝えて。それが飼い主さんにも学びになる場合があるのだから。」と仰った。
とは言え「アニマルコミュニケーション」は、何かの問題集のように末尾に解答欄があるわけではない。 なので動物が本当にそう思ってるかどうかは、実際のところ証明しようがない。
ただ、アニマルコミュニケーションをしていた8年間の中で、「死を目前にした動物達が、何を思っているのか教えて欲しい。」というご要望を結構頂いたので、「証明しようがない」ことを踏まえた上でお伝えしたいと思う。
彼ら(彼女ら)は、自分がもう直ぐ死んでしまうことを既に知っていることが多かった。
だが、その事に対する恐怖感は殆どなく、自らの死を受け入れているように感じた。(後の文は私の主観です。)
そして、会話の中で一番多かったのは、「自分が死んだ後の飼い主さんの事がとても心配」ということと、「飼い主さんに感謝している。ありがとう!と伝えて欲しい。」ということだった。
それと「楽しかった」とも・・・。
彼らがこう思っていたのは、きっと飼い主さんがその子に対して、『無条件の愛』を注いで来たからだと思う。
人間の親子のように、「○○高校に入学したら、あなたを息子として認めてあげる。」などという打算も何もない。ただただ、「そこにいてくれるだけでいい。」と、その子をまるごと受け入れて、無条件に愛していたからだと思う。
動物達は、賢いので欲しいものがあると、冷蔵庫を見ながら「お父さん!中のヨーグルトをちょうだい!!」というかの如く吠えたりして、一見打算的な行動をとる場面もあるけど(苦笑)・・・
最期は自分の事より、自分を愛してくれた飼い主さんの事を慮って感謝しながら亡くなることが多い。と感じた。
人と動物のみならず、人と人もこういう関係性を持てたら、もっといい世の中になるんでしょうね。
◇◇◇
ソラちゃんは、お母さんの事が大好きでした。
お母さんの具合が悪くなる度に、ソラちゃんの尾の腫瘍も大きくなりました。
途中、心配な時が何度もありましたが、最期までお母さんと一緒にいる為に頑張ってくれました。
今もずっとお母さんの事を見守ってくれていると思います☆彡
◇◇◇
安寿ちゃんは、女王様気質で気が強いところがありましたが、お母さんの前ではとっても甘えん坊でした。
治療の途中で気持ち良いのか、寝てしまうんですね。それを見たお母さんと私は、眼を見合わせて小さく微笑むんです。
すると・・・「私、全然寝てませんけど、なにか???」とパチっ!!と起きるんです。
その後二人で大笑いヽ(^o^)丿。 ホントその時の表情も可愛かったですね~♡
◇◇◇
途中どこかに立ち寄れば、たちまち人気者になって人がいつも集まってきたそうです。
この通り、ベッピンさんですが、超お茶目な子でした。
今もまだ、当たり前の顔をして玄関から入って来てくれそうな気がします。
ルーシーちゃん、いつもみんなを和ませてくれてありがとうね~(*^^*)!