院長コラム
開業してからずっと思っている事の一つに、「飼い主様への言葉の重さ」があります。
実は二年くらい前にも、この事について書かせて頂きました。(インドのバッタチャリア先生の話をお出しして。)
小さい頃からずっと子供の様に飼ってこられた動物達ですが、10年くらい経つと 「気がついたら自分の年を越えていた!」と言う事がよくあります。
おそらく寿命から換算するのでしょうが、言い換えると、殆どの動物は加齢の速度が人間よりも早いと言う事なのですね。
例えば犬猫の場合、人間に例えると最初の一年は18歳から20歳で、その後一年毎に4~5才年を取ると言われています。
高齢になった動物達をお連れになった時、難治性疾患に罹っている場合が多く、その病気についてご説明していると、段々飼い主様のお顔の様子がお変わりになるのを感じます。
私達は、現時点の状態だけではなく、今後考えうる病態もご説明しなくてはなりません。
そういう時って必ず 「私達の仕事って、決して飼い主様を不安にさせる事じゃないんだけどな~・・・。」と思います。
なので「本当は言わない方が良いのかな~・・・。」と。
でも、もし病状が悪化して、そういう状態に陥った時に、「『何であの時言ってくれなかったの?!』と、飼い主様に言われてもよくないし・・・。」と思ったり・・・。
また診察の中で飼い主様から「ネットで調べたらこういう風に書いてあったんですけど・・・。」と説明よりも先に言われる場面もあったりで、今まで病気の説明で手抜きをしてきたつもりはないのですが 「これだけ情報過多になってる時代だからこそできるだけきちんとご説明しなくてはならない!」と思ったりもします。
後で一人になってじっくり考えてみると、「飼い主様の心配を助長させる様な事なんて、本当は言う必要ないんじゃない?!」と言う気持ちと 「でも、大事な子の事だから、深くいろいろお聞きになりたいと思ってらっしゃるよね・・・。」と言う気持ち、そして「こういうご時世だから、もしかしたら、実は自分自身の保身もあって、説明してるところがあるんじゃないのかな~・・・?!」と思ったり・・・。
実に回りくどいコラムになってしまいましたが、色んな面で未熟者の私だからこそ、「保身も何もない、ある意味本当に患者さんと飼い主様の事を考えながら、ご説明しなくてはならないな~・・・。」と、考えている今日この頃です。
先日、たまたま竹内まりやさんのCDを購入して、 『みんなひとり』 と言う曲を聴きました。
三年前に松たか子さん主演のドラマ(見たことないのですが・・・(^_^;)。)の主題歌として作られたらしいのですが、その歌詞がなんとも良いのですね~・・・。
かいつまんで説明させて頂くと、「色んな事が起きて本当に辛いと思うこともあるけど、あなたという友達(心友)がいてくれて、その笑顔に励まされて本当に感謝している。」と言うような意味合いの歌でした。
診察室で飼い主さんと向き合っている時に、連れてこられる子(動物)の病気だけでも憂鬱でしょうに、それでも笑顔で対応して下さるのだけど、実は動物の病気だけではない、いろいろな物を抱えてらっしゃるんだな~・・・・なんて感じる場面があったりすると、この歌を思い出します。
「・・・どんな強い人も 弱さを隠してる 外には出せない傷抱えながら みんなひとりぼっち それを知るからなお あなたの大事さがわかるよ・・・♪」
私くらいの年になると、誰もがずっと順風満帆の人生なんてことはありえないんだろうな~・・・と思います。
なので、その方の抱えてらっしゃる問題は私には解決できないのですが、その方の動物の治療に関わらせて頂いて、少しでもその方の笑顔を見る事ができたら、本望だな~・・・なんて思います。
まだまだ微力なのですけどね~・・・。(あかん、あかん・・・!言葉は言霊と言いますから、その言葉の通りになってしまうので、キャンセルキャンセル!ですわ・・・f^_^;。)
先日は、J氏の予言通りの地震が来なくて良かったですね~・・・。
丁度13日の夕方、手術が入ってましたので、術中に「もし停電になったらどうしよう・・・。」と、一瞬不安が頭をよぎりましたが、心配していた地震もなく、手術も無事に終わり、ホッとしました。
でも、スタッフ達と「もし、地震が来たら・・・。」と言う事を話し合う良い機会にはなりました。
ところで今日は、我が家のムサシ(シェパード、三歳 ♂)について書かせて頂きますね。
うちのムサシは、三年前に次男の愛犬として、そして当院の献血犬として、我が家に来ました。
ムサシは、来た時から、“ヤンチャな犬”と一言では片付けられない程の横着な犬でした。
私は、物心ついた時からずっと犬を飼ってきましたが、今までの中で一番手の掛かる犬でした。
飼った当初は、私と次男なりにしつけの方も頑張ったつもりでしたが、散歩の途中で猫やカラスを見つけると、リードをつけたまま追っかけようとして走り出し・・・「意地でもリードを放す訳には行かないわ!」と、私も必死でしたので、何度か転んだ事があります。
そこで、犬山動物病院の太田先生の薦めもあり、メヒアさんの所に訓練に出したお陰で、今では、「ヒール(私の左に着くこと)」と「ノー」を覚えてくれたので、その後はちゃんとお利口にお散歩もさせてくれるようになりました。
いつもは“飼い主さんである次男”が毎日お散歩をするのですが、先日たまたま彼がお囃子の稽古で遅くなったので、私が代わりに散歩しました。
軽い訓練をしようと、「ヒール!」と言ってから、少し歩いて「回れ右」をしようとした途端、息子のスリッパを履いていた私は、ジャリ道で滑ってしまい・・・見るも無残な姿で転んでしまいました。
そこで・・・「そうだ! 前テレビでやってたように、せっかくだから私が緊急事態になった時のムサシの反応を見よう!」、と思いつき、そのまま死んだふりをしました。
す、すると~・・・ムサシは心配そうに私の身体を舐めまわし出したではありませんか・・・!そして、私の身体の周りをくるくる回ってから守るかの様に仁王立ちをし始めました。(やる~・・・。ムサシ偉い!!)
これには、私もびっくりしました。
と、そのうち私の反応がないのを見て、飽きたのか、「何か面白いことないかな~?」とキョロキョロしだしたので(良いように解釈をしたら、誰かが来るのを待っていたのかも知れませんが・・・。)、次に私は「う~・・・、ううう~・・・。」と苦しそうな声を出してみました。
するとまた私の身体を舐めだして、心配そうにウロウロし出したんですね・・・。
数分後・・・なかなか私が起き上がらないので、やはり飽きたのか・・・またキョロキョロして、草の匂いを嗅いだりして・・・。。。
はて~?? うちのムサシは賢いのか、おバカなのか一体どっちなのかしらん~・・・??と思いました。
結局、その後ムサシは座ったままうんともすんとも言わないので、“他人に見られる前に!”と、急いで起き上がって、そそくさと家路に着きました。
我が家のムサシは、「仰天ニュース」に登場するような賢い犬ではありませんでしたが、結局犬ってそういうところあるんですね~・・・。
いつも飼い主さんの事を見守っていて、ご家族が喧嘩していると仲裁に入ったり、何かご家族の異変に気付くと、心配しておどおどしたり・・・・。
入院中の子達なんかも、手術後にご家族の方が面会にみえると、気を遣って「元気だワン!!」と嬉しそうに尾っぽを振った後、飼い主さんがお帰りになると、ぐっと疲れた顔をしてたりして・・・。
ですので、犬は家族みんなに気を遣ったり、みんな仲良くなって欲しいといつも思ってるんじゃないかな~・・なんて、飼い主さまとの会話の中でもよく感じます。
マイペースの猫には猫の魅力があるように、犬には犬の魅力があるんですね~・・・。
今まで“ヤンチャで天真爛漫だけ”のムサシだと思ってましたが、今回の事でムサシを見直しました。
実は本当のおバカは私だったりして・・・(苦笑)・・・!!
私の世代は、幼い頃に戦争を体験して、苦労してきた世代の親に育てられた為、「物を大事にしなさい!」と、よく両親に言われて育ちました。
とは言え、私自身日々の生活の中で、不要な物を買い込んでしまい、結局捨ててしまったりして反省する場面があったりします。
ところで、うちの病院のスタッフ達は私の子供達とそんなに変わらない世代の人達ばかりです。
ある日、スタッフの一人に、「飼い主さんに病気の説明をする為のメモ帳作って!」と頼んだところ・・・まっさらのコピー用紙を束ねて切っていたので、とても驚きました。
それを見た私は、「ひゃ~! もったいない! 失敗したコピー用紙の裏とか、いらないファックス用紙の裏を使って~!」とお願いしました。
それは、若いスタッフに限った事ではなく、我が家の子供達もコンビニの袋を当たり前の様にゴミ箱に捨てたりしています・・・。(親の顔が見たい!ですか・・?!)
なんて事を書くと、スタッフの愚痴を書いているようですが、仕事の面では、うちのスタッフ達は本当によくやってくれると、常日頃から感謝してます。
ですので、これはおそらく世代の差だと考えたら、仕方ない事なのかも知れませんね~・・・。
ただ、やはり「ケチ」と「物を大切にする」と言う事は違うと思うのですね。
「作ってくれた人に感謝する。物を大事にする。」と言う事は、私達が親から教わった様に、今度は私達大人がスタッフや子供達に伝えていかなくてはならない事だと思うのです。
ところで・・・年がばれてしまいそうですが、私が幼い頃、父は戦争反対論者?でしたので、ベトナム戦争の事が書いてある新聞記事や雑誌が家に何気に置いてありました。
そして日曜の午後などは、朝、酪農家さんの所に往診に行って一仕事終えた父が、昼食を取りながら、ヒットラーがユダヤ人に対して行ってきたドキュメントなどを、よく見ておりました。
それをたまに私も見て、子供心に、「やはり戦争は良くない事だ!!」と思いながら育ちました。
無意識のうちに、刷り込まれていたのかも知れませんが、今もこうして、このコラムを書いている間にも、どこかの国で戦争が行われているのだと思うと、本当に心が痛みます。
私自身、あまりテレビを見ないのですが、オリンピックが終った数日後の夜、仕事から帰ったら、その特番(感動した場面の特集番組)が流れてました。
何の競技か忘れてしまいましたが、二位と三位になった選手の国どうしで戦争が行われていたらしく、彼女らが表彰台でメダルを受け取った後、抱き合って、「私達の友情は、戦争では壊されない!!」と言っていた言葉がとても心に沁みました。
「世界中で戦争がない日が来たらいいな~・・・・。その為に一体この私に何が出来るんだろう~・・・。」
いつもそう思って止みません。
私は、実際に戦争を経験した訳ではありませんし、日々仕事に明け暮れていて、なかなか子供達やスタッフ達と戦争について語る時間もありませんでした。
でも、その中で、やはり若い世代の人達に、『もったいない!』 と 『戦争反対!』を言い続けるのは大切なことなのかも知れない。と、その特番を見て思いました。
「もっと短くて読みやすいコラムを・・・。」と、日々思っているのですが、今日もまた長くて少し固い話になってしまいました。
最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました。
盆休みに入る直前に、私がこの休み中に家の大掃除をしなくてはならないきっかけがありました。
12日の夜、久々に家族5人揃いました。
常日頃日子供達が自分の使った物の後片付けをしないのが気になっていた私は、母親としてこの機会に「後片付けをちゃんとすること」を念押ししなくてはならないと思い、三人の子供を前に言いました。
「ね~、あんた達さ~、使った物の後片付けせんけどさ~、それってどう思ってる?! あんた達がかたづけない物を一体誰がかたづけてると思ってんの?!いっつも父さんと母さんがかたづけてるんだよ!」と私。
するとすかざず長男が、「いつもかたづけてるのは父さんじゃん! 母さんなんか仕事が遅いのを理由にいっつも大した事しとらんじゃん!!」とのたまうではありませんか・・・。
この言葉を聞いて、うんもすんも言えない私がおりました・・・(ぐすん)。
開業して14年、最初の10年間は、帰宅時間の遅い私の代わりに平日のおかずは実家の母が作ってくれてました。
その後の4年間は、私より早く帰る夫が晩御飯作りや朝のゴミ捨てなどもしてくれてます。
ですからどれだけ眠くても毎日の朝ご飯と休日の晩御飯は大体?私が作っています。
ただ・・・日頃家族の晩御飯も作る事が出来ず、一緒に晩御飯も食べられない私は、いつも子供達に対して申し訳ない気持ちで一杯だったのですね・・・。
なので、この長男の一言はかなり効きました・・・。
おっと~・・・、随分前置きが長くなってしまいましたが、つまりそういう経緯がありましたので、「ここで“母親の意地”を見せなきゃ!」と思った私は、盆休みは継続の仕事の合間に、日頃できない“開かずの間”などの掃除を必死でしたんですね~・・・。
そしたら、なんと偶然にも5年前にインドに行った時に購入してからずっと行方知れずだったサリー(写真)が出てきたではありませんか!!
本当に驚きましたね~・・・。
「加藤先生、この色が似合わなくなる前に、早く私をインドに行かせてね!期待してますよ!!むふふ・・・。」(加藤先生は今、本当に頑張ってくれています。ハイ(^^)V。)
・・・ってな事で今日のコラムはこの辺でおしまいにしますね。
一体私は何が言いたかったのか・・・??
「果報は寝る前に働いてから待て!」と言う事でしょうかね~・・・。
・・・ぽてちんおしまい。
因みに、左下にある黒い物体は、我が家の2頭の犬のうちの一頭 ケン(ミニチュアダックス、10歳 ♂)です。
私は、決して動物達の読心術が出来る訳ではないのですが、診察中に飼い主さまとお話していて、彼ら(彼女ら)の声が聞こえるような気がする場面が結構あります。
…と書くと、“ちょっと危ない獣医”のような感じになりますね…。
でも、こういう仕事をしている方々は、もしかしたら私とおんなじ気持ちでいる方も結構みえるのでは?と思います。
言い換えたら、診察台の上で、飼い主さまと私との会話を黙って聞きながら、何も言えないだけで、実は彼らは色んな事を感じでいるのだろうと思うのですね。
普通の犬は、約3歳くらいの幼児と同じ知能を持つと言う説があります。(これも誰がどのようにして決めたのか・・・・?そして個体差もあるように思いますが・・・。)
・Aさん「うちの子もホントふけちゃって、顔の毛も白いものが沢山混ざってきたのよね! おじさんを通り越してオジイチャンって感じだわよねぇ…。」
・私「そうですね~…。犬は人間の4倍から5倍の速さで年を取りますからね…。 え~?! もうそんな年になりましたか?!ついこないだまで子犬だったような気がするんですけどね…。」
・○○ちゃん「そう言うあんたらだって、結構ふけてきたよ! 初めて会った時は、もっと若かったじゃん!シワの数ももっと少なかったよ。お互いさまでしょ!?」なんてね…。
ですので、重症の子の説明を飼い主さまにしている時、その場の雰囲気から、「私の病気って、もしかしたら厄介な病気なんじゃないかしら…。」
なんて、患者さん(動物達)に思われているようで怖い気がします。
ところで、私達は、治療中に彼らの嫌がることばかりするので、診察室に喜んで入ってきてくれる子達は数えるくらいしかいません。
喜んで入って来てくれていた子達も、手術を一度でも体験すると、次の診察日には、とてもよそよそしくなり、その度に寂しい気持ちになります。
そんな子達を見ていると、術前に気管挿管(吸入麻酔をかける為と、麻酔中呼吸が止まってもコントロールが出来るようにと気管チューブを気道に入れることです。)をする時や、術後気管チューブを外す時、殆ど動物達の意識はもうろうとしてるのですが、案外その時の記憶があったりするのでは?!と思ったりします。
・「私覚えてるよ! だって何かを打たれてうとうとした後、お口を開けられたんだけど、その時この獣医と眼があったんだよね・・・。そいでもってその後眼が覚めたら入院室に入れられてて、その後ちょっとの間お腹が痛かったんだよね・・・。」なんて思われてるような気がします。(そう・・・。口に出さないだけでね!)
考えすぎだと言われるかも知れませんが、「動物達はそんな事を考えてるかも知れないな~・・。」と思いつつ日々仕事をしています。(証拠も何もないのですけどね・・・!)
こうしてコラムを書きながら、我が家のケンを見てみると・・・彼は実にマイペースでグーカーと寝ています。
そんなケンにたまに聞く事があります。
「ケン、あなた我が家に来てもう10年になるけど、本当に幸せだった?!これでよかったのかしら?!」と。
毎晩私の帰りが遅くてあまり手を掛けてあげられないし、他の家族も自分の事で精一杯なので殆ど構ってあげられてないのですよね・・・。
なので「たっぷりこの子と時間を過ごせるような飼い主さんの所で飼われていたら、もっとこの子は幸せだったかも知れないな~・・。」と思うのですよ。
・でも、ケン曰く 「は~…?? まずまずだよ! 昼間は退屈だけど、この生活に慣れてるしね…。 母さん(私の事です)、今更気にしなさんなって・・・。。でも毎日おんなじカリカリのご飯(ドライフード)で実際飽きてんだよね~。母さん達はいいよな~・・。毎日美味しそうな匂いのする色んなご飯を食べる事ができてさ~!」なんて言ってたりして…(苦笑)。
こう書きながら、患者さん(動物達)や、ケンの気持ちを勝手に解釈している、実に勝手な獣医であり、飼い主でもある自分を自覚した次第でアリマス…。ぽてちんおしまい。
たまに当院にお見えになる飼い主さまから、うちの看護士の接客?態度でお褒めの言葉を頂くことがあります。
この間もお褒めの言葉を頂き・・・「我が子を褒められたようで、自分の事を褒められる以上に嬉しいわ!!」と友人に報告しました。
ただ・・・・ふと、その時に思ったことがありました。
10年くらい前は一番ベテランのゆきさんと二人でしたが、それから少しずつ看護士が増えて・・・今は、次にベテランの麻衣さん、一年になる小森さん、半年の永田さんとで、毎日の業務を回しています。(サポートスタッフの浅井さんにもお手伝い頂いてます。)
最年少の永田さんは、私の長男と三つしか違わず、麻衣さんの御両親は私よりほんの少しだけ年上なのですね。
いつだったか永田さんの「スタッフ通信」で、「周りの人がお母さんの様にいろいろ教えてくれます・・・云々・・。」と書いてありましたが(お父さんじゃなくて良かった~!!)、そう・・・本当に実に親子くらい違うスタッフもいる訳なのですよね・・・。
ですが、実のところ、「どっちが親か分からないわ~・・!」と言う場面が結構あります。
「ねぇねぇ~・・。○○さん、これどこにある~??」とか、「これ(主にメカです。)の使い方、ようワカランのだけど、ちょっと頼むわ~・・。」・・・・なんてことは日常茶飯事です。
彼女達がいないと、普段使っていないような薬のしまい場所も分かりませんし、任せっきりですので、血液検査などの動作も遅いし・・・本当に何もできないのですよね・・・。
友人にその話をした後で、「本当はどっちが子供なのか分からないわ・・・。」と、しみじみ思い、そしてこんな私について来てくれるスタッフ達に感謝した一日でありました。
飼い主さんのSさんは、御夫婦揃って郵便局(今はこういう言い方をしないのですよね!ホントは…。)にお勤めです。
こうやって、私達がやっとお休みに入った時も、正しくは、12月後半からは殆どインフルエンザなどの伝染病でない限り、お休みも取れずに、年賀状の配達の為に働いておられます。
12月中旬にSさんが、愛猫ちゃんをお連れになった時、「それではよいお年を・・。」と去年と同様の挨拶を交わしました。
病院も今日やっと午後からお休みに入ったのですが、Sさん達はお休みではないのですよね…。
本当にご苦労様なことです。
私は、今までアルバイトを二つしかしないまま、この仕事に就いてしまいましたが、「楽な仕事は殆どない。どんな仕事も本当に大変だな~・・・。」と思っていました。
そして、Sさんからこういうお話をお聞きして改めてそう思いました。
「Sさんご夫妻、そしてその他の郵便配達の皆さま、いつもありがとうございます。
お正月が過ぎましたら、どうぞゆっくりお休みくださいね!」
さ~っ!
私は、今から年賀状を書きます!
今年も我が家は大掃除をせずに年が明けていきます。
先程ある飼い主さんと意気投合してしまいました。
その方も、やっと昨日が仕事納めだったようで、「大掃除はしなくても、正月は来る来る!!ですよね~!」と・・・(笑)。
ですが、来年こそは、早く年賀状を書いてお掃除もしたいな~・・と。これも毎年この時期に思います。
皆さま、どうぞよいお年を・・・。
たまに 「世界仰天ニュース」などの番組で、「犬が飼主さんを助けた!」という話を見ますが、実際に起こった話を最近飼主さんからお聞きしましたので、飼主さんのご了承を得て、コラムに載せることにしました。
☆泥棒が来たのを知らせたラーラちゃん
黒ラブの堀田ラーラちゃん(五歳 女の子)は、家の前を他人が通る度に飼主さんに吠えて知らせていたのですが、ある日いつもと違う鳴き方をしていて、しかもなかなか鳴き止まないので、「今日は様子が変だな~・・・。」と飼主さんは思ってらしたそうです。
そしてその後・・・お隣に泥棒が入ったことが解りました。
残念ながら犬小屋に繋がれていたラーラちゃんが、激しく鳴いていた15分くらいの間に、隣家が掻き乱され、三人組に物品を盗まれたそうなのですが、飼主さん曰く 「ラーラを庭の犬小屋に繋いどいたから、盗まれちゃったのよね…。とっても残念だったわ…。
もうその後はそういう事があったら、お隣の家の直ぐ側までラーラが自由に行けるように、今は柵付きの庭に放し飼いにしてるのよね!」と言う事でした。
泥棒が来たのを見て、様子がおかしいと、直ぐ判断して飼主さんに伝えたラーラちゃんは本当にすごいですよね~…。
☆ご主人が危険な状態なのを奥さんに知らせたラッキーちゃん
紀州犬の近藤ラッキーちゃん(5歳、男の子)は、今年三月のある夜中に、一階で寝ていた奥さんに突然 「起きて!!」と言わんばかりに前足で何度も奥さんの体をトントンしたそうです。
ラッキーちゃんのあまりのしつこさに、眠い目をこすって起きられた奥さんは、二階の御主人のうめき声にびっくりされて、直ぐ二階に飛んで行かれました。
するとなんと…・御主人は二階の寝室で心臓発作で苦しんでおられました。
直ぐに救急車を呼んだので、御主人は一命を取り留められたのですが、その時もいつもは来客がある度に吠えていたラッキーちゃんでしたが、「い~い?!今から救急車の人が来るから、おとなしくしてるんだよ!」との奥さんの言葉を忠実に守って、御主人が搬送される間、ずっとおとなしくしていたそうです。
動物達は、私達が想像している以上に直感が働いていたり、飼い主さんの事や周りの状況をちゃんと見ていますよね…。
今回のラーラちゃんとラッキーちゃんのお話は、それを再認識させて頂くお話でした。
堀田さん、近藤さん、素晴らしいお話をありがとうございました。
少し前の話になりますが、11月3日に義父の七回忌がありました。
それで2日の午後から久しぶりに一家揃って岩手の実家に家族旅行に行きました。(お義父さん、ごめんなさいね! お義父さんの七回忌が家族旅行だなんて書いたらあかんですよね~・・・。)
でも、久々に家族一緒に過ごす事が出来て、ピンチピッターで来てくれた水出先生とスタッフに心から感謝しています。
この写真は、七回忌の翌日の4日に「ご苦労さん!」という事で、夫が岩洞湖に連れて行ってくれたものです。
残念ながら・・・このパラグライダーに乗っているのは私ではありません。
ただ、とても素敵でしたので、コラムに掲載させて頂きました。(写真の方、勝手に掲載してごめんなさい・・。)
この女性は、どう見ても50台だと思うのですが、私達とちょっと会話した後、実に楽しそうに・・・なんのてらいもなく、高い山から降りて行かれました。(二枚目)。
何が素敵だったのかと言いますと…若ければそれはそれなのですが、おそらく私よりちょっと?年上だと思うのですが、パラグライダーを当たり前の様にやってのけるところが、私にはとても斬新で素敵に映ったのですよね~。
「きゃ~!素敵!!」を連発しながら写真を撮ってましたら、それを見て、私の意図を察してか、長男と次男が口を揃えて言いました。
「母さん、絶対こういう事しないでよ!」と二人。
「なんで??」と私。
「母さんドジだから、死ぬかもしれんもん・・。。」と息子達。
私の性格を知っている二人の発言に言葉を失いまいたが(苦笑・・・。)、この方の様に幾つになっても自分のやりたい事をやってる人って本当に輝いて見えますよね。
私もいつまでもこういう風に生きて生きたいと思いました。
このコラムをご覧になって、この方の住所を知っている方がお見えになりましたら、当院へ御連絡くださいね。
お礼とともにお写真をお送りたいと思います。
実にあっぱれでした!(拍手!)