院長コラム
前回の続きです。
私が高校生の時は、学生運動も鎮静化し、世間から『今の学生は、三無主義・四無主義だ!』と言われたものでした。(三無主義は、無気力・無関心・無責任で、四無主義は、三無主義+無感動と言う意味です。)
と言われてましたが、当時の大人たちは「我が子が大人になって幸せになる為には、いい大学に入っていい会社に入社する必要がある。その為に勉強させなくてはならない。子供達は勉強さえしてれば何をやっても構わない。」というような事を考えている親が増え、そういう風潮はこの頃出来上がったように思います。
それはある意味我が子を愛するが故の『親の一つの愛の形』なのでしょうけどね・・・。
それから20~30年経ち・・・今日本ではその頃からすると想像を絶するような残虐な事件が乱発しています。
「今の若者のやることは理解できない!どうかしてる!」と、多くの大人が言います。
でも、その若者を育てたのは、紛れもなく私達の世代なんですね・・・。
なので、私達オバサン・オジサンが、少しでもこの悪い流れが良い方向に向くように、行動しなくてはならないと、ずっと思っていました。
そう思いながら実際私は「じゃあ、何か行動を起こしたか?!」と問われたら・・・長い間仕事に追われ、目の前の事を一生懸命するだけで、何一つ活動をしないまま今日まで来てしまったのですね。
今回、若い高校生の方々の前でお話させて頂く機会を与えて頂き、改めて「獣医として何か出来る事はないか。」と言う事を考えるきっかけを頂いた様に思います。
帰宅後、当日頂いた『人権問題やいきがいについての生徒へのアンケートの結果』を読ませて頂いて、「生徒をいい大学に入れることだけに力を注いでいるだけでなく、こういうところにも焦点をあててる学校があったんだ!!」ということを知って、「若者の将来は決して暗いだけではないかも知れない!!」と嬉しく感じました。
最後に・・・
数日前に名古屋西高校さんから、当日私の話を聞いて下さった74名の生徒さん達の感想文と、全ての講師(18名)への感想文をまとめたものが送られて来ました。
それを読んで、高校生の方々は真摯に講師の話を聞いて下さって、その中でいろんな事を考えてらしたんだな~と、改めて思いました。
と同時に300名以上の大量な数の感想文からそれらをピックアップしてまとめて下さった担当の先生方に頭が下がりました。
今回の講演は、少し忙しい思いもしましたが(しっかり水出先生を巻き込んで(苦笑))、それ以上にいろいろな気づきがあり、また生徒さん達の素敵な姿も見せて頂き、本当にいい体験をさせて頂きました。
◇◇◇
講義の後、控室で渡されたプリント。
勉強も勿論大事ですが、人権問題や自分自身を見つめることなどを生徒さん達に考えさせる機会を作るってことは、すごく大事な事だと思います。
◇◇◇
講義の後の生徒さんの感想をまとめたものです。(18人分)
これらを読んでいく中に、「私もこの講義に出たかったわ~!」と思うのがいくつもありました。
いつか誰もが受講できるようになるといいな~と思いました。・・・ただ部外者が校内に入るという事を考えると時代的に難しいところもあるかも知れませんが・・・。
◇◇◇
我が家の家族、リリー。
一年前に、保護犬(飼い主放棄されて保護された犬)をある方から譲り受けました。
我が家に来た当初は、顔の近くに手を持っていくと殴られるのではないかと思った様で、いつも逃げる体制になり、なかなか近くで触る事が出来ませんでした。
今は顔つきも堂々として、我が家の大事な家族になっています。
先日のコラムでお伝えした通り、12月8日に、名古屋西高校さんに呼ばれて仕事の話をさせて頂きました。
でも・・後で考えたら、私はアニマルコミュニケーションの事をお伝えしたかったのだけど、その話の後の『二つのお願い』の方にも力が入っていたような気がします。
一つめのお願いは、「人も動物も愛を必要としています。もし、この中に超人間好きな動物を飼ってらっしゃる方がいらしたら、その動物を連れて私と一緒に、事情があって両親から愛をもらう事が出来なかった子供達が住んでいる施設に行って頂けたらと思います。私自身日常の仕事に追われていて、まだアニマルセラピーの勉強が出来ていません。でもいずれそういう活動をしたいと思っています。その時はどうぞお力を貸して下さいね!」ということ。
更に「そういう施設に入っている子じゃなくても、親の愛を受ける事が出来なかった人は沢山いると思います。
実際私自身、両親とは良い親子関係ではありませんでした。
大学時代の長期の休みは、自分が飼っていた愛犬と中学高校時代の友達に逢う為だけに、帰省していたようなものです。
両親から充分な愛を貰えていないと、『私はこのままの私でいいんだ!(=I am OK!)』と思いながら生きる事が出来なくて、自己否定に走る人が多いんじゃないかと思うんですね。
私は、両親の代わりにその施設の子供たちを「ぎゅっ!!」ってしてあげたいのだけど、全員の子にそれをすることは出来ません。ですので動物と触れ合って頂いて、その動物と『愛のエネルギーの交換』をしてもらい、「あ~、動物を飼うっていいもんだな~・・。動物がいたら孤独じゃないんだな~・・・。」と何となくでいいから、そう思ってもらえたら嬉しいな~と思うんですね。」と加えました。(勿論両親から十分な愛を受けていても自己否定になってしまう人もいるでしょう。そして動物とちょっと触れただけで、全員が孤独ではないと感じることが出来るとは限りません。でもそのきっかけになればいいかと思うのですね・・・。)
そして二つめのお願いですが・・それはこの年になったので、自分の半生を振り返って思う事。
そして、今を生きている若い人たちに是非お願いしたいと思ってお伝えしました。
「どうせ人も動物も死ぬのだから、死に際に『やらない後悔』をしない様に、お互いやりたいことをして生きていきましょう!生きていればいろいろあります。困難な事もあるでしょう。でも最後は笑って死ねる様に、今を精一杯生きましょう!」と。
この機会にどうしてもこの二つのことはお願いしたかったんですね・・・。
長いので、続きは次に書きますね(^^)。
◇◇◇
「テーマが『アニマルコミュニケーション』だけにどれだけの方に分かってもらえるかって事が難しいな~・・・。」と思いながら、当日を迎えました。
「でも語れるだけのことは正直に語ろう!」と真剣にお伝えしたつもりでした。後で皆さんの感想を読ませて頂いて、行って良かったな~と思いました(^^)。
◇◇◇
講義でお話させて頂いた花ちゃんの元気な頃の写真。
性格はとっても穏やかで人懐っこく、人を癒す能力に長けてました。
抗癌剤の治療中、死にそうなふりをしてまで治療を拒否した花ちゃんは、その後自宅に帰って柴田さんご夫妻やお仲間の猫ちゃん達とゆったりした時間を過ごしました。
この写真は亡くなる二日前のものです。痩せてしまいましたが、ほっと安堵の表情をしていますよね・・。
柴田さん、お写真のご協力ありがとうございました
m(_ _)m。
◇◇◇
野犬に襲われて?身ごもってしまった母犬から産まれたワンちゃんです。
新しい飼い主様の所でとっても可愛がられています。
8月のとある日、名古屋西高校の一年生の生徒さんから電話がありました。
「学校の授業の取り組みで ❝ 360人の主張 ❞ というのをやっています。お仕事の事、特に ❝ アニマルコミュニケーション ❞(動物との会話)について取材したいのですが、よろしいでしょうか?」とのこと。「はぁ~?!取材??」とも思いましたが、一先ずお引き受けしました。
一時間半くらいでしょうか・・。❝ アニマルコミュニケーション ❞ について、三人の生徒さんの質問に率直にお応えしました。
そしてひと月後、今度は代表の生徒さんから「12月8日に社会人サポーター講演会があるのでそこで話をして欲しい。」とのファックスを頂きました。
「これも一つのご縁だし・・・少しでも生徒さんたちのお役に立つことができたら幸いだわ。」と思い、一先ずお引き受けしました。
ですが、よりにもよって講演会の10日前に体調を崩してしまい・・・仕事だけは何とかこなしてましたが原稿が書けず・・・
仕上がったのが、2日前、その後大急ぎで水出先生にパワーポイントを作ってもらい、何とか講演会に間に合いました。(ふ~う・・・。何で私はいつもバタバタのギリギリなのか…自分を見直す必要がありそうですね・・。)
講義は、アニマルコミュニケーションとは何か・・・から始まり、獣医として長年動物と携わってきて、「重い病気の動物達はどうしたいと思っているのか?!」と言うことを知りたくて始めたこと。そしてそう考えるようになった特に思い出に残る二つの体験談、最後に若い生徒さん達に言いたい事・・・をお伝えして、約40分の話は終わりました。
この度「アニマルコミュニケーションの話を聞きたい!」との事で呼んで頂いたわけですが、担当の桝本先生の「これは生徒主体でさせて頂いている授業です。お話して頂く内容は自由ですので、何か生徒達に言いたいことがあったら、どうぞこの場でどんどん仰って下さい。」とのお言葉に乗じて、最後に『人も動物も、愛を必要としていると思います。色んな事情で愛を受ける事が出来なかった人達の所に動物を一緒に連れていってアニマルセラピーのお手伝いをしてくれる人と動物を募集しています。』と言うことと、『どうせ一度しかない人生、死ぬ時にあれもすれば良かった。これもすれば良かった。と後悔しないよう、試練はいろいろあるでしょうが、いろんな事にチャレンジして楽しく生きて下さい。』とお伝えしました。
私の拙い話に耳を傾けて下さった名古屋西高校の生徒さん達、ありがとうございました(^^)!

本番前の練習風景
実は、日本獣医中医薬学院の卒論発表のパワポも全部水出先生に作ってもらいました。 二人三脚・・いやいやおんぶに抱っこでございます!
水出先生、スタッフさん達、いつも頼りない院長でごめんなさいです<(_ _)>。

本番前日、練習に付き合ってくれた水出先生が帰るところ。
奥は渡邉先生。渡邉先生は頑強な私の事をいつも「化け物」呼ばわりしています(笑)。
ですが、今回私が体調を崩したのを知って、おじやを作ってくれました。
普段は毒舌ですが、とっても優しい先生です。(おじやもグーでした!)
先日もお伝えしましたが、2500年前から伝わる中医学の根底は、「自然界の万物を構成する最小単位のものは‟気”である。という『気の理論』から成り立っています。
全く無の状態、今でいう、ブラックホールに、一番最初に現れたのが「気」であり、その気が次第に引き寄せ合って集合体、有形の物となり、そこに生命が誕生し、生物が生まれたと考えられました。
やがてその「気」が、「陰」と「陽」の二極に分かれ、それらは絶えず動きながら互いに対立しながらも平衡状態を保っているという考えに至りました。(『陰陽論』)
陰は物質(形態や身体)を表し、陽はエネルギー(あるいは機能)を表すと言われています。
そしてそれらのバランスが崩れることにより、私達は病気になります。(陰陽についての分類の例は後日書きますね。)
身体に陽の気を入れるのに、太陽にあたる以外でとても効果が高いのは、お灸です。
お灸は、『陽気の塊』または『気の塊』と言われています。
血の巡りが悪く、常に身体が冷えている老犬や病気の子の多くは、治療中にお灸をすると、身体が温まってきて、鼻水を出します。これは私達もよく経験することで、寒い冬に外から暖かい部屋に入ると途端に鼻水が出るのと同じです。(もしくは寒い時に、熱いラーメンを食べて身体を中から温めると鼻水が出ますよね!)
陽気を上げるのに、カイロも一応お勧めです。
私自身冷え性ですので、腎兪(第二腰椎と第三腰椎の間の辺り)や関元(へそから指4本分下にさがった所)というツボにカイロを貼ることがあります。
カイロは身体を温めて血の巡りを良くしますが、お灸は今言った効果のみならず、『気』も上げます。(ここで言う『気』は、陽気も含めた『五つの作用を持つ気』の事です。例えばあるツボをお灸することにより、そのツボと関連する臓が持つ気の作用を上げて、治療効果を高めます。気のお話もいつかお伝えしますね。)
そしてもぐさのお灸の煙を嗅いでいるだけで、脳の血流が2倍になると言われています。
お恥ずかしいことに、私は小さい頃から忘れ物が多くて、小学一年の時には、担任の清水先生に呼び出されて、注意を受けた事がありました。今動物たちを治療しながらもぐさの煙を嗅いでいるということは、今後ボケにくくなるのではないかと、密かに期待しています。
ムッフフ・・・。
皆さま、治療も含めて色んな意味で、お灸、お勧めですよ(^^)V。

11月中旬に、阿久比の病院に‟009さん”からファックスを頂きました。
‟009さん”は、温先生の勉強会(師温会)の元会長であり日本獣医中医薬学院の最高顧問の国分先生でした^^。
国分先生は鍼灸治療のみならず、素晴らしい人格の方で、尊敬する方のお一人です。またこういうユニークさが粋だな~と思います。
『温故知新』・・・故き(ふるき)を温めて(たずね求めて)、新しきを知る。正に中医学を学べば学ぶほど、新しい発見があります。

10月から名古屋の病院にお膝と股関節の治療で通院してくれている11歳の杉山むぎちゃんです。二年前に保護センターから杉山さんご一家が譲り受けたとの事。
治療させて頂く度に、素敵なご家族と出逢って、むぎちゃんはとっても幸せな毎日を過ごしているんだな~としみじみ思います。

治療日以外は、ご自宅で動物達にやって頂いているもぐさの棒灸と棒灸へルパ―です。
棒状になったもぐさに火をつけて棒灸ヘルパーに差し込みます。
お灸したい場所に赤い布を置き、布の上からお灸します。赤には遠赤外線作用があり、エネルギーをよく通すと言われています。
また動物達は「熱い!」と口では言えないので、火傷の予防にもなります。
仕事柄、私は朝病院に入ると、帰宅は夜になるので、季節感を感じる場面が非常に少ないです。
ですので、阿久比で開業して以来22年間、殆ど陽の当たらない所におりました。
それでも自宅からの通勤時には、春の朝はキジの声、夏はセミの声、そして秋の夜は虫の声を聞き・・・、それなりに季節感はありました。
名古屋の病院で開業してふた月弱ですが、病院に泊まる日は、全く外に出ないので、尚更陽を浴びる機会が減りました。
それで最近は、朝日を浴びながら、‟練功”(れんこう)をすることにしました。
‟練功”は、日本獣医中医薬学院を卒業した後、二年前に研究科で推拿(すいな;体表面を推したり摩ったりして病気の治療をする方法)と同時に学んだ気功の一種です。
身体を揺すったり、決められたポーズや体操をすることにより、①体力を増強し、②胃腸運動を調節し、③呼吸も調節し、そして④意念(精神意識)の調節を可能にします。
朝、仕事前に30分間、‟練功”をすることで、上の4つの効果を得られ、私自身の気が上がるのを感じます。(最近は足腰の冷えも感じにくくなりました!)
そして‟練功”をした日は、鍼灸の治療をしていても、疲れ難くなり、よりスムーズに治療することが出来ています。
‟練功”と共に最近やっている事があります!
それは手の‟労宮”のツボに太陽の光を充てることです。
中医学的な考え方で自然界の万物の本質は‟気”と捉えるのですが、陽(陽気)と陰(陰気)はお互いに統一したり対立したりしながら、バランスを取っていると言われています。(陰陽五行論)
ですので、私の様に‟陽気”の少ない生活を長い間していると、陽が不足し寒がりになります(陽虚)。それで、最近は毎朝‟練功”の前に、‟労宮”にたくさんの陽を浴びさせて、身体の中に陽気を入れるようにしています。
お陰さまで最近は体調がすこぶる良いです。
これらは本当にお勧めです!
学院(日本獣医中医薬学院)に入学して以来・・・って考えると、実に私はこの3年間で月に2回以上は、セミナーの為に新幹線に乗って移動していることになります。
そうすると、いつの間にか『人間ウオッチング』が癖になるんですね!
電車に乗りながらその方のお顔つきから姿勢まで、ついつい見てしまいます。
「この人幸せかしら?!健康状態はどうなんだろう?!」なんてね(笑)。
とは言え一番気になるのは、やはり親子の会話ですね。
この間の日曜日も東京でのセミナーの帰り、いよいよ名古屋に着くと言う時に、ドアの前にいらした母娘さんの会話がとても気になりました。
小学3年生くらいの女の子と1年生くらいの男の子を連れたお母さん。その女の子が「お母さん、東京都の都は何で〝都″なのか知ってる〜?! ‟都″の意味はこうで、京都府の‟府″の意味はこうなんだよ!」と一生懸命お話するんですが、お母さんは疲れているのか、もろ面倒くさそうに頷いたり頷かなかったり・・・。
それがまぁ、その女の子、本当に詳しくて大人の私もビックリするくらいでした。
思わず私の方が「凄いね~!おばちゃん知らんかったわ~!あなた偉いわねぇ~!」って言ってあげたかったですよ。(その子にドン引きされるのが怖くて、言えませんでしたが。)
女の子は母親の反応に慣れてるのか、素知らぬ顔をして「あっ、居た居た〜〜!おばあちゃんだぁ!」と、名古屋に着いた途端ホームで待つおばあちゃんらしきご婦人を見て、歓喜を上げました。
そして新幹線を降りて、おばあちゃんに近づいて行ったところ、おばあちゃんは携帯電話でお話し中であり、先に抱きついたその子の弟とハグしてて、またまた女の子の事は無視されてましたっけ・・・。
たまたまなのかも知れないけど、「あの子は、みんなの気持ちを惹く為に、これからも勉強に励むのかしら・・。」ってな事を勝手に考えて、何だか居たたまれない気持ちになりました。
はぁ~、ああ~・・・。
「そもそもお母さん、疲れてるかも知れないけど、もう少し娘の話を聞いてあげなよ!!」 「後で大変な事が起きてからじゃないと分かんないのかねぇ・・・。」と思ってしまいましたね。(大きなお世話でしょうが・・。)
とは言え・・・私とて、長年仕事中心で生きてきて、息子達には随分淋しい思いをさせたでしょうから、偉そうな事は言えないんですけどね。
ただ・・・毎日耳を塞ぎたくなるような事件が起きていて、その背景にはもちろん「親の育て方が悪い。」だけでは片付けられないフクザツな事が考えられるのでしょうが、「自分や他人を否定せずに思いやりのある人間に育つには、幼少期の時から『私はいつも親に愛されてる。(親がいなければ親以外の人でも)』という実感を持てる様に育ったかどうかって、結構大きいんじゃないか!?」って思いますね~。
ホント、若いお父さんお母さんに言いたいです。
「過保護にしなくて良いから、きちんと子供を見てあげて!そしてきちんと受け入れていっぱいハグしてあげて!!」って。
子育てが終わりかけてて、もうハグもさせてもらえない、うるさいおばはんの独り言でした。

本文と写真は無関係です。
私もそうだったので、お母さんが独りでお子さんを連れてる姿を見ると、つい応援したくなります。
先日の移動時も、二人の小さな男の子を連れてらっしゃる若いお母さんがいらしたので、つい、「大変でしょうけど、終わったってしまうとホント淋しいもんですよ!今を楽しんで下さいね!」と言ってしまいました。

『闘いの後』で・・・。
飼い主さまから頂き物をして、それが何種類かあるとじゃんけんかくじ引きで勝った者から選びます。 みんな笑っていても眼は真剣です!(半分冗談です(笑)。)
この場をお借りして、言わせて頂きますね!いつもお心遣い頂きまして、誠にありがとうございますm(_ _)m。
前回のコラムで書きました様に、たまたま一昨年から私は獣医師会の有志で結成される活動(『学校動物ふれあい学級』)のお手伝いをすることになりました。
そして、会長(前田先生)からの要請もありましたので、あと数年間はこの活動をしていこうと思います。
この活動は少し日給が出るにせよ、殆どボランティアみたいなものです。 ですが、「決してこの活動が嫌いじゃないんだな~!」と思うところがあります。 と言うより「むしろ好きなんじゃないか?!」って思います。
確かに忙しい時は少々面倒に感じる時もありますが、「一体私はこの活動の何が好きなんだろう・・・?」って考えた時、「やっぱり兎を初めて抱く子供たちの嬉しそうな顔を見るのが楽しいからじゃないかな~!」って思うんですね。(兎さんには「ちょっとの間、我慢してね!ごめんね!」って感じですが・・。)
子供たちは口々に「わぁ~・・。あったか~い!」「可愛い~!」って感激したり、自分たちより小さくて弱い存在の兎をとても大切に扱ってくれます。おそらく『命』って温かいんだな~・・・。と肌で感じてくれてるんでしょうね。
たかが5回の経験ですが、行く度にいろんな事を感じます。
「早くこっちによこせ!」と目の前で喧嘩されて困ったり(苦笑)、ある子からは突然「ね~!先生~、お母さんに犬飼って!って言ったら、ダメ!って言うんだよね。私本当に犬飼いたいのに・・・。」と訴えられたり・・・。
そして「多くの子供たちは動物のこと、好きなんだな~・・。」と毎回感じます。

こうやってバスタオルを生徒の膝の上に置いて兎に乗ってもらいます。
そして生徒が兎を優しく撫でた後、心臓の音を聴いて、次の番の生徒の膝に私達が移動させます。
この兎はこの学校から要請があり、前田先生が稲沢から連れて来た子です。
終始じっとしてくれて協力してくれました。本当にありがとうね!って感じでした。
もし、子育て中のお父さんやお母さんがこのコラムを読んで下さっているのでしたら、お子様の為にも動物を飼うこと(可能なら室内で)をお勧めします。
『動物は確実に子供の心を育てます!
我が子に優しい人間になって欲しいと思うのでしたら、動物を飼って下さい!』
動物を育てる事によって、動物や人に対して優しさやいたわりの心が育ちます。
動物の死と向き合うのはとても辛いことですが、失った時にその子たちがどれだけの愛を私達にくれていたかという事を認識します。そして命には限りがあるのだということを知ります。
それだけ私達にとって動物たちは大きな存在なんですね・・・。

『学校動物ふれあい教室』の後で、この日稲沢から来た兎をもともといる兎と同じ飼育小屋に入れました。
‶初めてのご対面!!”で、お互い意識して牽制しあってましたが、今は仲良くしているようです。
「男の子と女の子だから、もし赤ちゃんが出来たらみんなで育てよう!」と校長先生がおっしゃったら、全員とっても喜んでました!
誰もが気ぜわしく余裕のない日々を送っている昨今、この活動を通して少しでも人と動物の橋渡しをすることが出来たら嬉しいです。そしてこれを機に、子供達が学校の兎をよく見てくれるようになったり、学校にいる兎たちも、今以上に大切にしてもらえたら、兎も「あ~・・。この学校に来て良かったなぁ~!」って思ってくれるんじゃないかって思います。
『兎さん!本当にありがとう~!!』ですね。
私は開業して22年になりますが、当初から『愛知県獣医師会知多半島分会』(知多半島で開業している愛知県獣医師会に所属する獣医師の集まり)という組織に所属していました。
ですが、鍼灸セミナーの殆どが日曜日だった事もあり、年に一度の総会すら出席できなかったので、長い間ただの幽霊会員でした。
それが3年ほど前から、「役員を持ち回り制にしょう!」と言う事になり、今まで何の役にも就いてなかった私でしたが、たまたま一昨年『学校動物ふれあい教室』の補佐役になったのが、この活動と関わるきっかけでした。(『学校動物ふれあい教室』は、前回のコラムでお伝えした通り、「我々獣医師会員が行う地元の小学校での授業を通して、学校飼育動物と子供達がもっと身近でいい関係が保てるようにしよう!」と言う主旨の元、愛知県の獣医師数名で発足した会です。)
それで、一昨年・去年と『学校動物ふれあい教室』を開く為に遠路はるばる稲沢から来て下さる前田先生のお手伝いをしました。
補佐としての私達の仕事は、前田先生が生徒たちに兎についての授業をした後、一人の獣医が生徒10人を担当して、一人一人に兎を抱かせてなでさせたり、二股の聴診器で自分の心臓と兎の心臓の鼓動の違いを体感してもらうことです。

3月のある日曜日を使って、『学校動物ふれあい教室』の主要メンバーと各獣医師会の補佐担当者とで準備会。
「要請のあった愛知県中の小学校に誰が行くのか、兎が足りない時は誰が運ぶのか・・・。」という話し合いだけで、実に3時間以上掛かります。
そもそも私は、‟意味が分からないけど役割だから割り切ってやる!!と言うことができない性格”なので、初めて『学校動物ふれあい教室』の事前打ち合わせの為にある小学校に行った時、初対面の前田先生に少し時間を取って頂き、その活動の主旨をお伺いしました。
その主旨は前回のコラムでお伝えした通りです。その時前田先生と交わした会話は以下の通りでした。
「今までずっと小学校のうさぎさんを診て来て、「何で兎なの?!」っていつも疑問だったんです。もともと兎は外敵だらけの所で生活してますから、自分の身を守る為に神経質にならざるを得なかったわけですよね!? だから普通に家で飼われてる兎も、とても賢くて神経質ですよね。
そんな神経質な兎を家ではなくて学校で飼うだなんて、兎にとってとっても迷惑な話じゃないですか?! もっと人馴れしていてフレンドリーな保護犬なんかを学校で飼っちゃあダメなんですか?!」と私・・。(保護犬とは、人間の身勝手で飼えなくなってしまって捨てられて保護された犬のことです。)
すると「でもね~、子供たちの中には動物に触った事が一回もない子だっているんだよね! そういう子達が怖がらずに触る事が出来て、学校で飼いやすい動物って言ったら、見かけと大きさからしても兎が一番妥当だってことになるんだよ。人に対してもあんまり攻撃的じゃないしね~・・。だから随分昔から子供達の為にちょっと我慢して学校に居てもらってるんだよね。だからこそ我々が兎の飼い方等をに生方にお教えして、兎にとってももっといい環境にしていかなくてはならないんだよね!」と前田先生。
と言う事で、前田先生のお陰で私も納得することができ、二年間前田先生の補佐として、とても有意義な活動をさせて頂く機会に恵まれました。
二年間補佐を勤めましたので、本来なら今春からは他の獣医師会員とバトンタッチして、私は別の役に就くことになっていました。

『学校動物ふれあい教室』の事前に必ず校長先生や担任の先生方と打ち合わせをします。
ここでは当日の段取りのみならず、兎アレルギーの生徒はいないか?いるとしたらその生徒の親御さんの了承は得られてるか?等についても情報交換をします。
と、ところが3月のとある日、前田先生から一本の電話があり、「単なる授業のお手伝いとか腰掛け程度の一~ニ年の持ち回りじゃなくて、これからは知多半島の小学校の先生方と密に連絡を取りあって、兎の飼い方の相談に応えたりこの活動自体をじっくりやる役を工藤先生にして欲しいんだよね!工藤先生は、この二年間この活動にかなり賛同してくれてたでしょ?!」と半分脅し的な感じで言われました。(でへへ・・。前田先生、正直でゴメンナサイ!)
その時、「げ・・・。どうしよう・・・。私これから名古屋の病院開業の準備もあるしこんな大変そうな役の依頼を受けるんだったら、前田先生にいろんな質問をぶつけないで、黙って大人しくお手伝いだけしとけば良かった・・・。」と思ったのは言うまでもありません。
と言うわけで、結局お引き受けすることになり、その後愛知県の獣医師会館での準備会に出たり、前回同様今年も『学校動物ふれあい教室』を開講する為の打ち合わせ等をさせて頂き、なんと、今年からはその授業もお引き受けするという大役まですることになってしまいました。

私の初授業です。
過去に前田先生達がお作りになったDVDを元にまとめたものを教えたので、結構楽勝でした!・・・と言うより、こうして無事に終わる事ができたのは、打ち合わせの後の前田先生のご指導の賜物と水出先生のお陰なんですね!

授業の後の兎とのふれあいの場です。
補佐の榊原先生(こうえいペットクリニック院長)が二股聴診器を使って、兎と生徒の心臓の打つ早さの違いを聴いてもらおうとしているところです。
実際にその違いを知ると、みんな驚きの顔をします。
私達獣医からすると当たり前の様な事でも生徒からすると一つ一つが感動みたいで、毎回私も楽しんでやらせて頂いてます。
先日(6月9日)、私は愛知県知多郡南知多町の「大井小学校」を訪ねて、『学校飼育動物ふれあい教室』の授業をして来ました。
そもそも愛知県下の『学校飼育動物ふれあい教室』は、愛知県獣医師会の有志の先生方(豊田市の土屋孝介先生、春日井市の杉本寿彦先生、稲沢市の前田直樹先生等)が10年前に発足したものです。
その活動は『情操教育や命を考える教育の目的で飼育されているはずの学校飼育動物が、有効に利用されないばかりか、場合によっては逆効果になったり、学校の負担になったりしています。そこで、子供達に命の不思議さや動物のかわいらしさに接し、動物の飼育法や扱い方を覚えてもらうことにより、より興味を持って接っしてもらったり、先生方にも楽しく飼育をし教育にも役立ててもらいたい。』と言うのが主旨です。(公益社団法人愛知県獣医師会のHPから抜粋)
地元の開業医としての私の経験では、学校の飼育係の子供達が学校動物の世話を一生懸命しているにも拘わらず、学校側があまり熱心でなかったり、学校動物が病気になった時、先生方がご多忙なので直ぐに病院に連れて来て頂けなかったり・・・といった残念な場面がありました。
もちろんそんな対応をされる先生ばかりではなく、飼育担当の先生方の多くは、ご自身の時間を割かれて病気の兎たちを病院に連れて来て下さっています。
待合室でお待ちになってる間に居眠りされるお姿を見る度に、本当に頭が下がったものです。
とは言え、仮に‶子供達と先生方の間に温度差” があるようでしたら、獣医師が介入させて頂き、『学校飼育動物ふれあい教室』での授業を通して動物の性質や扱い方、そして命の大事さをお伝えしてその温度差を縮めていくのがこの活動の目的の一つになります。
この活動は、10年前に愛知県内で活動され出しましたが、私が所属している知多半島獣医師会が始めたのは、県内で一番遅く、3~4年前だったそうです。
そして申し訳ないことに、私はそういう活動があることすら知りませんでした。(全然意識していなかったのですね。)
たまたま一昨年の5月に、知多半島のある小学校で『学校飼育動物ふれあい教室』を開く為に、稲沢から前田先生が来て下さった際、そのお手伝い役として活動に参加したのが始まりでした。
正直なところ、一昨年と去年は自ら志願したのではなく、知多半島獣医師会の‟単なる役の持ち回り”として「仕方なく」参加したと言うのが本音です。
ですが、我ながら面倒くさい性格だと思いますが(笑)、たかが手伝いとは言え、‶納得できない事はしたくない性格” ですので、一昨年も去年も『学校飼育動物ふれあい教室』が終わった後、稲沢にお帰りになる前田先生をお引き留めしては、この活動の意義等をじっくりお聞きしたり、私なりの質問を前田先生に投げ掛けたりしました。(写真)
後にこの事が、自分で自分の首を絞める事になったとは、その時は想像もつきませんでしたので・・・。(うう・・苦笑・・。)
いつもお読み頂きましてありがとうございます。
続きは次回書かせて頂きますね。
朝晩の清々しさと打って変わって、昼間はう~んとお暑くなりましたね~。
皆さま、そして同居している動物たちもくれぐれもお身体の方、ご自愛下さいね!(^^)!

去年の『ふれあい教室』の後で、お茶をご馳走になった時の写真。
その時に今の子供達の現状や飼育動物の様子などをお伺いします。
大井小学校には一昨年、去年、今年と3回続けてお邪魔しています。
ここの校長先生はとっても温かくて笑顔の素敵な先生です。ついファンになってしまいました。
最近、私は仕事に集中した後、夜は完全に頭を切り替えたいので、ツタヤに行ってDVDを借りたり本を購入したりしています。
DVDも本も自分の知らない知識を教えてくれたり感動させてくれたりします。
でもやっぱり ‟人と逢う!!”という事に勝るものはないように思いますね~。
『どんな時にどんな人と逢うか・・・。』 人との出逢いは生きていく中でとても大きな事なんじゃないかって、最近よく思うんですよね。
先週の日曜日は朝から大阪でセミナーがありました。
ちょうどその日に、小学校5年生の時の担任の先生が北海道からいらっしゃるとの事で、当時受け持って頂いた二つの学年の生徒達や同僚の先生方が集まって、おのおの『ミニ同窓会』を開くことになりました。
セミナーが終わり、大急ぎで帰って来て半田駅についた時には既に一次会が終わってました。
その先生は人気者でしたので、飲み会も三連チャン続くとの事で、「先生はお疲れになって、もうホテルにお帰りになっただろうな~・・・。」と、諦めモードで二次会に行きましたら、そこに先生も来て下さり、40年振りに再会出来ました。
そこで同じテーブルになり、先生から校長をお勤めになっていた時のお話を沢山お伺いできて、とても有意義な時間を過ごす事が出来ました。
「広大な北海道ではモンスターペアレンツなんて、ありえないのでは?!」と思ってましたが、実態はそうではなかったようでした。
でもその先生は、「お宅のお子さんをどう育てたいですか?!勉強が出来るか否かよりも挨拶がちゃんと出来るか。そして一人の人間としてどうか・・・。と言うところを一緒に考えながら育てていきたいと思いませんか?!」と一人一人の親を説得されたとの事。
ややもするとモンスターペアレンツの勢いに押されて保身になりがちな教育現場で、教師としてのご自身の目的(ミッション)を最後まで遂行された先生に感激し、「よっしゃ!私も頑張ろう!!」と思った一日でした。
佐藤良一先生、本当にありがとうございました(^^)!。(教育に関しては一生懸命やってるからこそ、心の病んでしまう先生もいらっしゃるでしょうから、これ以上は語りませんが・・。)
さて、次は・・・先週の土曜日の事です。
今まで、ずっと私が受けるセミナーは獣医学か鍼灸一辺倒でしたが、去年の11月からは、仕事以外のセミナーにも出るようになり、その後2月にあった同じ系列のセミナーで一緒だった方が、土曜日に東京から逢いに来て下さいました。
彼は仕事をしながら先月から『夢とかロマンとかをお話する会』というのを始めたそうなんですね。それは「100人の人と逢ってお互いの ‟夢、目標、やりたい事”を話しながらお互いの知恵を出し合ったり応援しあったりする」旅なんだそうです。私は6人目との事でした。
病院の診察を3時間ほど見て頂いた後、我らが誇る半田市の童話作家・新美南吉の「南吉記念館」にご案内した後、一緒に飲みに行きました。
普段、家と病院の往復だけで、針を打ちながら飼い主さまからお話をお伺いすることで、少しだけ社会との窓は開いてますが、やはり異業種の方とガッツリお話することはあまりなく・・・とてもいい機会になりました。
私と違う考え方から学ばせて頂いたり、背中を押してもらったり・・・。
私の生きる主軸はこれからも仕事ですが、もっともっと色んな方とお逢いして、見聞を広げていきたいと思います。
佐藤良一先生、岳ちゃん(吉田岳人さん)、この度はありがとうございました(*^^*)!