院長コラム
先日、あるご縁で、大学病院に勤務されている歯科医の先生とお話する機会に恵まれました。
お会いして2回目なのですが、その方はとても常識的な方で頭も良く、今お世話になっている歯科医さんに聞いてもきちんと答えて頂けなかった質問にも、理路整然と答えて頂き、「この方だったら、人柄もいいしおそらく腕も良いだろうから、ご近所だったら絶対に治療をお願いしたいんだけどなぁ!」と思わせるような方でした。
雑談を交わした後、腰痛と耳鳴りの治療の為に自分に針を刺してましたら、同席した女性も指の関節が痛いとのことでしたので、2人でお灸をしていました。するとその女性の娘さんが来たので「生理痛にはここのツボが効くんだよね~!」と言いながら、娘さんの足の“三陰交”と言うツボを軽く親指で押したところ、「痛い、痛い!」と言い出しましたので、「あら、そう~!」なんて笑いながらしつこく押したりして、3人で和気あいあいとお灸してたんですね。
その時、近くに座ってらしたその歯科医の先生に「“ツボ”ってご存知ですか?」とお聞きしたところ、頂いた返事に驚きました。
「あ~!あの“まじないチック”なものね~~!」と真顔でおっしゃったんですね!!
でも意外と同じような事をおっしゃる西洋医学の先生(医師)が過去にも数人いらしゃいました。
私は、西洋医学と東洋医学など、もともとその二つに関してあまり隔たりを感じない質だったのかも知れません・・。 と言うよりこれは“ご縁”だと思うのですが、20数年前、次男三男のアトピー性皮膚炎と喘息がとても酷かったので、春日井の漢方薬の先生の所に二人を連れて行ってました。
そこで、オーリングテストで漢方薬を選んで頂き、エネルギー的な特殊治療もして頂いたので、二年掛かりましたが、痒みの為に毎晩夜中に目が覚めて親子共々睡眠不足だったのが、アトピー性皮膚炎も喘息もかなり改善したことにより、睡眠不足からも開放されたんですね・・・。 当時いろいろな民間療法も出てはいましたが、息子達の痒みを抑えるには実際はステロイドホルモンを使うしか手がない状態だったのです。本当に助かりました。そしてついでに私の子宮筋腫も治して頂きました。
そういう体験をしたこともあり、私自身中医学や東洋医学・漢方薬、そしてエネルギー的な治療に対して偏見を持たなくなっていたのかも知れません。残念なことにその先生は既に他界されてしまいましたが、その時の出逢いは、私の臨床に対する考え方のベースになりましたので、とても感謝しています。
先ほど、その歯科医の先生と同じような事をおっしゃる医師が数人いたと言いましたが、当時子宮筋腫が漢方薬などで治ったことを婦人科の先生にご報告したところ、少し否定的なことを言われてしまいました。(今はそいう医師は減っていると思いますが。)
ところで、14年前に初めて山内先生の中医学のセミナーを受けた時、西洋医学とは全然違う観点から病気を観ることができることに驚き、非常に感動したのを今でも覚えています。
とはいえ、その歯科医の先生のように西洋医学をしっかり勉強された方からすると、「全ては身体を構成する最小単位物質である『気』から始まる。」とか「身体の内部にある“臓”と身体の表面の“ツボ”は繋がっている。」という中医学の考え方は、全く別世界のものであり、信じ難いものなのかも知れませんね・・・。
ですが先日NHKのある番組で、外国で活躍されている西洋医学の医師が「臓器と臓器は繋がっていて、お互い連絡しあっている。」というようなことを言っていたそうですね! これは基本的に中医学でいう『整体観念』や『五行論』と同じ考え方だと思います。
その番組を見た人からそのことを聞いて、これからの医療は、西洋医学と中医学を含む東洋医学が反発し合うのではなく、お互いにいいところを認め合っていく時代になりつつあるのではないかな~と思いました。
最初にお話した歯科医の先生とはその後お話する機会もないまま今日に至っていますが、人間的にもバランスの取れた方なだけに、「ツボは“まじない”ってか~・・・。なんかもったいないな~。」と正直思ってしまいました。でもその先生はもしかしたら今後中医学に興味を持って頂き理解を示して頂くかも知れませんし、その逆もあるかも知れません。でもそれは他人が強要することではなく、その方の選択なんですもんね・・・。
ただ今回のことで何を感じたかというと・・「私達中医学の治療をする者は、“まじない”と言われないよう、しっかり学び、そして最善の治療が出来るように、日々精進しなくてはならないな~・・。」ということでした。
そういう事に気づくことができて・・・やっぱり全てに感謝!!です(^^)。
◇◇◇
今は改善して月一でメンテナンスの為に通ってくれています。カメラ目線が良いですね~^_^V。
前回のコラムでお伝えした通り、このセミナーは、ある飼い主さまが「中医学の勉強をしたいので、この辺で勉強会があったら教えて!」とおっしゃいましたので、「・・・よろしかったら私がやらせて頂きますので、少しお時間を頂けますか?!」ということから始まりました。
原稿を書きながら思ったのは、「中医学は奥が深く、言葉でお伝えするのはかなり難しい!」という事でした。
「逆に学生時代から学んできた西洋医学の方が説明しやすいのではないかなぁ?!」とも思いましたね・・・。
今回のセミナーのきっかけを作って下さった方は、以前このコラムでもお写真に載って下さったSさんというヨガの先生です。
彼女はとても素敵な方で、人を癒す雰囲気を持たれた方です。私は毎日気功をしてますので、これからもずっと気功に専念しようと思っていますが、そうでなかったら「Sさんから是非ヨガを習いたい!!」と思わせるような方です(^^)V。
セミナーは、座学の後、皆さまと気功をする予定でしたので、定員を6名にさせて頂きましたが、当日たとえ参加者がSさんお一人でも全力でセミナーをさせて頂くつもりでした。
結局、天候その他のご都合もあり、おみえになったのは、SさんとSさんのヨガの生徒さん3人の計4人でしたが、その方たちは、なんとヨガ歴6~8年のベテランさんばかりでしたので、私は最初少し緊張しました。
ですが「類は友を呼ぶ」ではありませんが、笑顔の素敵な女性ばかりで途中から和気あいあいになり、私自身とてもやり易く、そして楽しませて頂きました。(皆さま、本当にありがとうございました(^^)!!)
今回は、あれもこれもとお伝えするのを止めて、本当に中医学の触りだけにしようと、「中医学の基本となる❝気❞と❝整体観念❞について」と「医学気功」についてお話をさせて頂き、気功の演習もして頂きました。
次回は、❝気❞を二つに分ける「陰陽論」についてのお話と、引き続き気功の演習もして頂こうと思っています。
名古屋の病院での初めての中医学のセミナーが楽しく終わりましたのも、Sさん始め受講して下さいました皆さまの素敵な❝気❞の力であり、当日滞りなく行えたのも水出先生と看護師の柴原さんのお陰です。
本当に本当に・・・感謝の一日でした。
◇◇◇
これは熊の動きから発展したものです。効能は肩こり、四十肩、手の痺れ、心肺機能の活発化。
目の前に鏡があると想定してその鏡を思いっきり磨く動作をします。
気のつまりを改善し、気の巡りを良くします。
効能;肩から背中の痛みの改善
「震動功」万物は常に振動していて、止まっているものはない。
故に振動が落ちて来る状態というのは、固くて錆びている状態と言える・・つまり加齢した状態である。というところから、身体を振動させながら、ツボや身体の痛いところをさすって(擦法)身体を改善に導く方法です。
効能;加齢の抑制、気の滞り(気滞)の改善、外傷の改善、過食の改善
21日に、名古屋のリリー動物病院東洋医学クリニックにて、一般の方対象の『初心者の為の中医学の基礎と気功セミナー』を開くことになりました。
(このコラムが掲載される頃には、もう終わっていると思いますが・・・。)
去年の10月3日に名古屋の鍼灸専門の病院を開業したのですが、開業当初、椎間板ヘルニアのワンちゃんを連れて来て下さっていたある飼い主様が「東洋医学(中医学)に少し興味があるものですから、この辺でそういう勉強会があったら教えて頂けませんか?!」と言われたのですね。
それで、少し考えて・・・「あっ、それでしたら、私が開かせて頂きますので、宜しかったら起こし頂けますか?!」というのがきっかけとなりまして、この度中医学の勉強会を開かせて頂くことになりました。
それでその方がお休みを取って頂ける今月の21日に設定したのが、二ケ月以上前でした。
ですが、原稿を着手するも思い通りには、はかどらず、結局いつもの如く副院長の水出先生を振り回すことになってしまいました。(パワポの作成やら準備やら・・・本当に水出先生と看護師の柴原さんに感謝です!)
さぁ、準備はやっと整いました!
明日は、貴重なお時間を割いて、当院に足を運んで下さる皆さまに一つでも中医学の面白さを知って頂けたらと思っています。
全速力で頑張りま~~っす!!
◇◇◇
座学の後、気功をする予定でしたので、場所は病院の待合室になりました。
内容もチラシとは変えてあります。
水出先生は、阿久比の病院の診察が終わった後、セミナーの準備の為にほぼ毎日名古屋の病院に寄ってくれてました。
診察の合間に着替えては、看護師の芝原さんに気功のポーズを数枚撮ってもらって、受講してくださる方にお渡しできるよう資料を作成しました。
この日までの間にいろんな行事や他のセミナーもあり、実はこの日は一週間前でしたので結構焦ってました。
少しでも面白いと思っていただけたらいいな~と三人で力を合わせてギリギリまでやりました。
今月の3日で、名古屋の『リリー動物病院 東洋医学クリニック』は、一周年を迎えました。
これもひとえに皆様のお陰だと、心から感謝しております。
実はこの日、朝、目覚めた時は一周年であることを覚えていたのですが、仕事に入ってからは、すっかり忘れてました。
「私達が師事している山内健志校長の師匠、温雪風先生の『毎秒ごとに生きなさい!』というご助言通りに生きてますんで、すっかり忘れちゃったんですよね! 」と、言いたいところですが、実際は「三歩歩いたら忘れる私の特質」のせいだと思います(苦笑)。
お恥ずかしい事に、この日の昼過ぎに阿久比の病院にある業者さんからお花を贈って頂いて、そこで思い出した次第です。
父からは良い事も悪い事も学びましたが、私にとって大事な教えが二つありました。
そのうちの一つは、『水を飲む時は井戸を掘ってくれた人の事を思いながら飲みなさい。』という言葉でした。
本当にそうなんですね!!
去年こうやって病院を構えさせていただきましたが、病院の設計士の先生方、その先生に逢わせて下さった業者さん、建設会社の方々やその他の業者さん、副院長の水出を始め全面的に協力してくれた獣医や看護師たち、私に中医学(鍼灸)を教えて下さった先生方、支えてくれた家族、友人達・・・本当に皆様のお陰であり、その中で私のやった事は微々たるものだと思います。
お世話になった皆様へのご恩返しと言ったら変かも知れませんが、当院に来て下さる動物さんや飼い主様がお元気になれるよう、より一層自分を磨いて、最高最善の治療が出来るようにしたいと思っております。
皆様、本当にいつもありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m。
◇◇◇
生の花は心が和むのみならず、とても優しく且つ強いエネルギーを感じます。
ありがとうございました(*^_^*)。
◇◇◇
早朝から夜遅くまで、いつも笑顔でこの病院を支えてくれる看護師たちです。
最後の患者さん達がお帰りになった時にいきなり携帯を向けたら、すぐにポーズをとってくれました(笑)。
毎朝、始業前に『クレド』(この仕事に対する三つの病院の方針)をみんなで読み合わせした後、その日の代表者が今仕事で工夫している事を発表します。
新婚さんでありながらご主人の理解があったので、7月末まで頑張ってくれた鳥居さんも写ってます。
きゃぁ、懐かしいなぁ〜❣️
今回の『魂の契り』の話は、5年ほど前にローレン・マッコール先生の『アニマルコミュニケーション上級セミナー』を受講した時から、コラムに書こうと温めていたものでした。
ところで私は、獣医に成りたての頃からしばらくの間、とても不思議に思っていたことがありました。
それは、診察中にいろんな飼い主様からお聞きする話の中で、“その動物と出逢ったきっかけ”が『偶然とは思えない!』という共通点があった事でした。
「わんちゃんが欲しくて、家族でペットショップに行ったら、お店の人が仔犬を何頭か出してくれたのね。そうしたらこの子が当たり前のように膝の上にちょん!と乗って来たんだわ~。」とか「めっちゃ可愛いのに何回その店に見に行っても、なぜかずっとこの子が売れ残っててさ~、結局この子、我が家に来たんだよね!」など、「偶然じゃないんじゃないの!?」と思いたくなるような出逢いが実に多かったんです。
私は、多くの飼い主さまからそういう話をお聞きするうちに、「きっと出逢うべくして出逢ったんだろうな~・・。」と思うようになっていました。
この不思議な 「人と動物との出逢い」についてローレン先生は、『魂の契り』 という表現をしておられました。
ローレン先生は、「人も動物も各々の魂が肉体に入る前に、魂だけが浮遊してる空間があるんですね。そこにはたくさんの魂が混在しているのですが、飼い主さまの魂とその動物の魂が、一旦そこで出逢うんです。そしてその時に『今度お互いに肉体に入って生まれてきたら、絶対に逢おうね!』と約束を交わすのです。」とおっしゃってました。
この話に証拠はないのですが、私はこれを聞いてとっても腑に落ちたんですね~。
ところで、私の父は乳牛の獣医でしたので、酪農家さんの病気の犬を父がお預かりしてそのまま譲り受けることがよくありました。ですから、私の実家には幼少の頃から当たり前の様に犬がいました。
そして、今の若い人たちが聞いたらびっくりするでしょうが、当時の日本は今の発展途上国のように、殆どの犬が外飼いで放し飼いだったんですね。
また、今の様にフィラリアという寄生虫の予防をしてなかったので、心臓にフィラリアが寄生して死ぬことが多く、犬の寿命は5年か長くて7年、10歳過ぎたら「なんて長生きな犬なの~??!」と言われるような時代でした。
ですので、実家の犬たちの回転が早かったのは事実です。
皆さんもそうであるように、私にもその一頭一頭に「思い出」がありました。
保育園に送り迎えをしてくれた子、私の犬と他の犬同士が群がってくつろいでいた時に私が行くと、急に私の前で格好つけたがって、仲間と喧嘩して勝ってみせた子、母と喧嘩した時に寒い夜に一緒に家出した子・・・などなど本当に今思い出しても懐かしい思い出ばかりです。
ただ、良い思い出ばかりではなく、辛い経験もありました。
母の実家に泊まりがけで行っている間に、父にお世話を頼んだのにどこかに行ってしまって帰ってこなくなってしまった子や、あれは小学校一年か二年の頃だったと思いますが、とても可愛がっていたコリー(テレビの影響もあり、ラッシーという名前でした。)を、私の知らない間に私が通っていた保育園の保母さんに母が勝手にあげてしまったこと・・・。
その後で泣いて母に抗議しても「もうあげちゃったんだから仕方ないでしょ!」と言われ、それから数ヶ月して神社に遊びに行った時、そのコリーをその保母さんの中学生くらいの娘さんがリードをつけてお散歩しているのを見掛け・・・本当に悲しかったですね~・・・。
あの時ラッシーは私と再会して何を思ったか・・・。なぜ私はその人に「この子私の家の子だから返して!!」って言えなかったのか・・・。もう何十年も経った話ですが、この事は今思い出しても、私にとってとても悲しい思い出です。
つい先日母にその話をしたら、「あら~・・・。そんなこともあったかしらね~・・。」とのこと。
母は高齢で今更という感じでしたので、それ以上その話はしませんでしたけどね・・・。
先日当時のラッシーを知る方と偶然お話する機会があり、「ラッシーね~、うちによく遊びに来たんだわ~。晩ご飯になると玄関に入ってくるのね!うちのお父さん犬嫌いなんだけどラッシーだけは良かったみたいで、ひと切れおかずあげるとラッシーはそれ食べて帰ってったんだよね!」なんて話を聞いて、「あら、ごめんなさいね!」と言いつつ、なんかその時代のほのぼのしたものを感じましたね~。 そんなお茶目なラッシーはそれなりに目立っていたらしく、その保母さんと娘さんにたいそう気に入られたので、貰われて行ってしまったのですね(涙)・・・。
そこから私は何を学んだか・・・。
『一寸の虫にも五分の魂』ですかね~・・・。
このことわざをグーグルと、「小さく弱い者にもそれ相当の意地や根性があるのだから、どんな相手でもあなどってはならないというたとえ。または戒め。」と出ました。
「そう!!もしかしたらその時母がしたことを反面教師として捉えて、自分の子供の気持ちを大事にして育てるようにってことで、その経験があったのかしら?!」・・・なんて言うのは後で無理やり見つけた自分の答えであり、本当にそこに学びがあったかどうか分かりません。
今となっては、ラッシーがその家で幸せな犬生を送ってくれていたことを祈るのみですね。
あっ、話が結構ずれましたね! 結局私は何が言いたいのかと言うと、せっかく『魂の契り』で出逢った私たち人間と動物たちなので、どうかその子の命が尽きるまで、大切にしてあげてくださいね!ってことでしょうか。
今日も長い長~い私のコラムにお付き合い下さいまして、ありがとうございました(^^)!
動物達と楽しい時間を共有してくださいね~♡♡♡
◇◇◇
お母さんの話によると、コロンちゃんはお母さんとそっくりの性格だそうです。
少し難しいところがあって、一筋縄ではいかないところがよく似てるとか・・?!
(これは私が言ってるのではなく、ご本人さんのご意見です(笑)。)
飼い主さまがコロンちゃんを見る眼差しから、いつも愛おしさが伝わってきます。
井澤さんは、チャッピーちゃんを連れてどこへでもドライブに行かれます。そしてそこで二人ともリフレッシュされます。
チャッピーちゃんは、休日のお母さんとのお出かけが大好きで、ドライブに行くと足の痛いのも忘れてとても楽しそうに歩いてくれるそうです。
因みに真ん中にある赤のチェックの入れ物は、小さくなった棒灸を入れてお灸する為のグッズです。
井澤さんお手製のものを頂きました。
どうもありがとうございました(^^)!
阿久比の動物病院は、今年の10月で開業して23年になります。
副院長の水出先生を筆頭に、これまでの間に、6人のスタッフの結婚式に出させて頂きました。
院長という立場上、新郎の上司の後で2番目に祝辞を述べさせて頂くわけですが、「こんな小さな動物病院の院長が、祝辞を言わせて頂いて良いのかしら?!」と、少し申し訳ないような気持ちを抱きつつ、苦楽を共にしてきた新婦への思いとお祝いの気持ちをいつも伝えさせて頂いてきました。
さて、横田さんは、動物看護師として5年半、当院に勤めてくれたわけですが、就職の面接の時、「ちょっと舌っ足らずで甘えん坊さんぽいけど大丈夫かしら〜?!」というのが第一印象でした。
ところが、元々頑張り屋さんだった事もあり、現場に入っていろいろ経験していく中に、本当に素晴らしい動物看護師に育ってくれました。
この間の結婚式は、楽しい企画もあり、そして超オシャレでしたが、何よりも新郎の横に座る横田さんの最高の笑顔を見て、本当に嬉しかったです。
動物病院で働くわたし達は、1つの目的を果たす為に集まった同士(勇士)みたいなものです。
家族よりも長い時間を一緒に過ごします。
ここで踏ん張ってきてくれた彼女達には、これからも素敵な奥さん、素敵なお母さんとして、輝いて生きていって欲しいと思います。
そう! いろんな試練や学びがあっても、動物も人も幸せになる為に生まれて来てるのですから・・・。
横田さん、ご結婚心からおめでとうございます!!
より幸せになってね╰(*´︶`*)╯♡
◇◇◇
当日は、2人の結婚式を祝うかのように梅雨時の中の快晴!!でした。
スタッフみんなで2人を囲んで、ハッピーピース!!
去年の年末に退職しましたが、退職前にお花を仕込んでくれていた様で、この春こんなに綺麗に咲いてくれました!
動物看護師一年目の齋藤さん(右)と、この春から来てくれている清田さん(左)です。
ベテラン看護師が抜けた後も2人とも一生懸命働いてくれるので、私達獣医も頑張んなきゃ!!と思います。
前回コラムで『学校動物飼育支援委員会』の活動の『ふれあい教室』について書きましたが、私が4年間この活動のお手伝いをさせて頂いているのも、子供達の喜ぶ顔が見たいのと、委員会の前田先生達のお考えに賛同したからでした。
4年前に初めてお手伝いした時、前田先生にこの活動についての質問をぶつけさせて頂きました。
「①なぜ兎じゃないとダメなのか?!
兎はとても神経質な生き物だから、子供達に抱かせると凄いストレスになるから、可哀想ではないのか?!
②日本には殺されそうな犬や猫が沢山いる。人間のことが大好きな犬や猫を保護センターから連れてきて、学校で飼うわけにはいかないのか? その方が双方にとって良いのではないか?!」と。
すると前田先生はこう仰いました。
「確かに兎は神経質な生き物だよね! だけど動物に一度も触れたことのない子供もいたりするんだよね! そういう子からすると、犬猫は怖かったりするのね。
兎さんだと抱いた時の感触や大きさなど、子供達が恐怖を覚えるようなところがないから、そういう意味では兎さんの方がいいんだよね。
それと、僕達の活動は、二つの意味があるんだよね!
一つは子供達に兎と触れる体験を通して、命の大切さを知ってもらう事。
そしてもう一つは、戦後何十年もの間、文部省の方針で教育の一環として、兎と鶏を学校で飼う事になってるんだけど、兎にとって、とてもいい環境とは思えない学校もあったりするんだよね!
そこで僕達が『ふれあい学級』を通して学校と関わらせてもらった時に、兎達がどういう環境で飼われているかを見せてもらうことが出来るから、その時にもし改善点があるようなら、獣医として学校の先生方に助言させてもらって、兎達がいい環境で暮らせるように持っていくのがもう一つの目的なんだよね!」と。
その前田先生のお言葉をお聞きして、「よっしゃ!」と思って、あれから4年間納得した上でこの活動に関わってきました。
そして実際『学校動物支援委員会』の先生方は、ご自身の時間を割いて、この目標を遂行する為にいつも頑張ってらっしゃいます。
ですが、今年の1月にローレン・マッコール先生の『アニマルコミュニケーションセミナー』を受講した際にお逢いした通訳の山崎恵子先生が「あの活動は、本当に兎にとって迷惑な話だから、絶対やめて欲しい!!」と仰るのを聞いて、「確かにそうだよね〜。」と少しグラグラっと来てしまいました。
そして、この5月の『ふれあい学級の準備会』でも、私と同じお手伝いの立場のある獣医師が「獣医師会は動物を守る立場にいるはずなのに、なんでこんな兎にとって可哀想な活動をするのか?!」と委員会の皆さんに疑問をぶつけている場面もありました。
その時、前田先生や杉本先生が上に書いた事(私に答えて下さった事)を仰った後で、「我々も兎の事を考えたら、学校で飼われること自体賛成ではないんです。でもこれは文部省が決めた事であり、我々ではどうする事も出来ない。だから少しでも獣医の立場を利用して、兎達の為に出来る事をしよう!という事で始めた事なんですね! 『ふれあい学級』では、少し兎には我慢してもらう事になりますが、そういう理由から始まって今があるんです。」と仰いました。
・・・と言う事で、一時揺れた私の心も一応納得しながら、今回もお手伝いをさせて頂きました。
学校自体、「教師の手間が増えるから、学校飼育動物を飼うのを止めよう」と言う流れの学校もある中で、この先兎達はどうなるのか?!
学校から兎達が消えて、個人の家だけで大切にされるのなら、本当にそれに越した事はありません。
ただ、子供達が兎に触れる機会はなくなりますが・・。
でも、今後も学校で兎を飼うと言うこの教育が続くようであるのなら、「学校の兎達が少しでも幸せだと感じることのできる環境で飼ってもらえたらなぁ〜!」と、長年学校の兎を治療させて頂いた獣医の1人として、願って止みません。
弱い立場の兎達も、兎達を毎日見る子供達も、みんなが笑顔でいられるよう、祈っています^_^✨、
今日はいつも以上に長いコラムになってしまいました。
最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました。
◇◇◇
『学校動物飼育支援委員会』の先生方と私のようにお手伝いさせて頂く獣医が集まって、どこの小学校に誰が行くのか等を決める会議をします。
いつも3時間ほど掛かります。
大井小学校の飼育動物担当の先生に飼育小屋を案内して頂きました。
去年も綺麗でしたが、今年は去年以上にとてもきれいになっていて、前田先生もビックリされていました。
毎日ご多忙でしょうに、こうして兎や子供達の為に綺麗にして下さっている飼育動物担当の先生に感謝です!!
飼育係の子供達が摘んでくれたたっぷりの草を美味しそうに食べていました。
兎は穴を掘って生活していますが、大井小学校では穴の代わりにU字のブロックを置いて、兎達が隠れる事が出来るようにと工夫されていました。
遠隔治療(テレセラピー)の発表の時も名古屋西校の授業の時も、私の為にパワポを作ってくれて練習にも付き合ってくれる水出先生。
メカに弱くて頼りない私をいつもサポートしてくれます。マジに感謝ですm(__)m。
6月29日(木)、午後一時半より、南知多町の大井小学校で愛知県獣医師会・『学校動物飼育支援委員会』主催の『ふれあい教室』に行って来ました。
以前このコラムにも書きましたが、たまたま私は愛知県獣医師会の臨床部会に所属してましたので、4年前からこの活動のお手伝いをさせて頂くことになりました。
お手伝いをするうちに、この活動をお作りになった杉本先生や前田先生方の熱意を感じて、毎年続けさせていただいています。
大井小学校の校長先生はとっても素敵な方で、毎年『ふれあい教室』のご依頼を下さいます。
私は、去年から授業の方もさせて頂くことになりましたので、数日前から兎の授業の練習をしたり、病院の診察の合間に学校にお伺いするのは「正直言って少ししんどいな~・・。」なんて思っていました。(前田先生、ごめんなさい・・・。)
ですが、子供たちがふわふわの温かい兎を直に抱っこして、心臓の音を聴いて喜んでくれる姿を見ると、やはり今年も「やらせて頂いて良かったな~・・!」と思いました(^^)。
私は幼少の頃から、犬や小鳥や鶏(これはたまたまお祭りで買ったヒヨコが大きくなったのですが。)がいるのは当たり前の環境で育ちました。
でも、いろいろな事情で動物と一緒に暮らしてない子が増えているのか、動物に触ったことがない子が結構いるんですね!
この日の授業で兎の性質の話をした後、「兎さんは、もともと気をつけないと直ぐ敵に食べられちゃう環境で育ったから、とっても神経質なのね!だから脅かさずにそ~~っと触ってあげてね!」とお話をすると、子供たちは、兎を愛おしそうに大事に抱っこしてくれます。
一つの学校を訪れるのは年に一回の事ですが、温かい動物に触れるだけでなく、こういう形で「自分よりも弱い者を大事にしてあげよう!」という心が少しでも育ってくれたら尚嬉しいなぁ~と思います。
毎年呼んで下さる大井小学校の校長先生と、飼育担当の先生、そして3年生の担任の先生、ご協力ありがとうございました。
そして『学校動物飼育支援委員会』会長の前田先生、学校との打ち合わせも当日も、ご自身の時間を割いて遠方よりいらして下さって、本当に頭が下がります。
本当にありがとうございました。
今回お手伝いして下さった武豊の岩崎先生もご協力ありがとうございました。
最後に、兎のももちゃんたちも・・・ホントお疲れ様でした。ありがとうね~!!
◇◇◇
『ふれあい教室』の二週間前に、今回授業を受けてくれる三年生の担任の先生と飼育担当の先生、前田先生と私で打ち合わせをしました。
授業の割り振りや当日授業で頑張ってくれる兎さんについて、そして兎アレルギーの子供がいないかどうか等を念入りに話し合いました。
『ふれあい教室』当日、授業の直前に校長先生がご挨拶して下さいました。
左から、私、会長の前田先生、校長先生、三年生担任の先生です。
授業風景 お腹を押さえて話をさせて頂いているという事は、「兎さんに、給食で余ったパンやソフト麺をあげると、お腹を壊して大変なことになるから絶対にあげないでね!」と伝えているところだと思います。
一獣医として、いろいろな思いがあり、これをコラムにしよう。あれもコラムにしようと思ったり、お役に立てる情報があったら「よもやま話」に書こうと思いつつ、つい忙しさに取り紛れて今日になってしまいました。
今日は、6年前に椎間板ヘルニアで下半身不随になった後、鍼灸で快復したダックスさん(Rちゃん)が、数日前から難治性の病気の為かなり苦しんだので、飼い主さまと話し合った結果、当院にて安楽死をさせて頂くことになりました。
私は、今日安楽死をしなくてはならないワンちゃんがいることは知っていましたが、それがRちゃんだ言うことを知らずに二階で他の仕事をしておりました。
安楽死が終わった直後、Rちゃんの飼い主さまが「6年前にうちの子がお世話になったから、院長にどうしても挨拶をしたい。」とおっしゃったので、ご挨拶に伺ったところ、あの時のRちゃんだと知って、とても驚きました。
歩けるようになった後、去年から急に具合が悪くなって他の獣医師が診せて頂いていたのですが、6年ぶりに触れたRちゃんは既に息を引き取ってましたので、言葉になりませんでした。
飼い主さまは、Rちゃんが病院に喜んで来てくれた様子や、出勤途中の多くの方からなでてもらった話などをされた後、「手の中で眠るように安らかに逝ってくれたから、本当に良かったです。生きていたら、また昨日みたいな激しい痙攣(けいれん)で苦しんでいるかも知れないと思うと、それはRの為にならないから・・・。この子には沢山癒してもらって、よう助けてもらったわ・・。」と涙ながらにおっしゃいました。
安楽死については、倫理的な問題としていろいろな考え方があり、簡単には語れないことだと思います。
そして、人間の都合だけで安楽死を希望されて、この世から亡くなってしまう動物たちも沢山いることだとも思います。
ただ、今回のように、飼い主さまからたくさんの愛をもらって、Rちゃんもたくさんの愛で応え、そしてRちゃんが苦しんでいるのなら、逢えなくなる辛さよりもRちゃんの状態を考えて、Rちゃんを愛するが故に選択する場合もあるのですね・・・。
私は、今回とても考えさせられました。
動物たちはどの飼い主様に飼われるかで、その子の幸不幸が決まります。
去年亡くなった我が家のケン(ミニチュアダックス・16歳で死亡、)については、三人の息子たちに「ケンが死ぬときに、うちに来て本当に良かったな~・・・!!」とこの子が思ってくれるように、いっぱい可愛がってあげようね!」と何度も言って来ました。(そういう私こそ仕事に追われ、ケンとの時間をなかなか取れなかったのですが・・。)
皆様の動物たちもそう思って最期を迎えてくれるよう、たくさん、たくさん愛をあげて欲しいと思います。
Rちゃんのご冥福を心からお祈りしております。
この度、この話を掲載させて頂く事に、ご快諾して下さったRちゃんの飼い主さまに心より感謝しております。
前回のコラムで、ある専門学校の怪しげな校長のアニマルコミュニケーションのセミナーの話をさせて頂いたと思います。
そのセミナーでは二つ得たことがありました。
一つ目は、ワークショップで私が犬になった際、飼い主さま役の人に「おりこうさん」「大好きだよ!」って言われて、想像以上に気持ちがあったかくなることを実感したことでした。
本当に、言葉には威力がある!!んですね!
周りの大人がそのことを意識しながら子育てをしていったら、誰もが自己否定しない素敵な大人になるんだろうなぁ~・・と思いました。 結局人も動物も持ってる感情には近いものがありますからね~・・・。
そして講師から得たもう一つの収穫は、その講師が 『もともと犬と猫は天使だった!』とおっしゃった話でした。
3000年前のインドの古典にサンスクリット語で、そう書いてあったったそうなんです。
その内容は、大昔、創造主が地球という星を作った時に、それを発展させるために天使を犬と猫の姿に変えて地球に送り込んだということでした。
そのうちに山や川ができ、人が家族という構造を作って住みだし、やがて家畜も飼い始め、今に近い生活になった時に、創造主が天使に向かって言ったそうです。
「おまえたち、ご苦労さんだったね。地球はほぼ出来上がったから、次の新しい星を作るのに力を貸してくれないか。」と。
すると天使たちは創造主に「創造主よ!お許し下さい。私たちはこの地球から離れたくありません。なぜなら私たちは人間を愛してしまったからです。」と言って創造主にお願いして、犬と猫に形を変えた天使たちはそのまま地球に残ったということなんですね。
その後今日に至るまで、この文献を探し出したわけではないので、この講師が言った事が本当かどうか定かではありません。
でも、私達に寄り添うようにして無条件の愛をくれている犬や猫たちを見ると、もしかしたらこの子たちの祖先(前世?!)は天使だったのかも知れない!!って思いませんか?!
そしてそれが嘘だったとしても、この話って何だかロマンがあって楽しいと思いません?!
ところで、私は数年前からフェイスブックをするようになりました。
そこでは、捨てられたワンちゃん猫ちゃんが、年間3万頭ほど国で殺処分されているという情報や、その数には入ってませんが、ペット売買業者が売れなくて不要になったワンちゃん猫ちゃんを殺していたり、はたまた劣悪な条件で飼育されている情報が入ることがあります。
中には目を覆いたくなるような写真もあったりします。
もしかしたら投稿の全てが事実ではないかもしれません。
ですが、ほんの一部でもそこに真実があるのであれば、私たちは断固として、その子達の無駄な殺処分やペット売買業者の過酷な条件下での飼育を阻止しなくてはなりません。
彼らは本当に「もしかしたら、元は天使だったの?!」って思うくらい私達人間にこんなに寄り添ってくれています。
なので、彼らは殺処分や餓死で亡くなるのではなく、たとえ病死であろうと 「あ~・・。この家に来て本当に良かったなぁ~。お父さんお母さんそしてみんな本当にありがとう!」って思いながら、天寿を全うして欲しいと願ってやみません。
※ここで念の為に付け加えさせて頂くことが一点あります。
ペット売買業者のすべてが劣悪な飼い方をしているわけではありません。
そこのところをお間違えのないようにお願いしますね。
◇◇◇
メーアちゃんのお母さんは、お裁縫が得意です。
それで私は甘えさせて頂いて、テラヘルツの治療器のカバーを作って下さいとお願いしました。
お忙しい中、二つ返事で応えて頂き、早速チェックの可愛いカバーを作って持ってきて下さいました。
本当に感謝です。
てんかんの治療で来て下さっています。
最初は無理だったのですが、だんだんに慣れてくれて、百会(頭のてっぺん)のお灸もこうしてやらせてくれるようになりました。