東洋医学よもやま話
皆さまこんにちは!
来たる6月18日(日)、午後1時から4時までの間、名古屋栄ガスビル5階キングルームにて、『温雪楓中医学研究会』を開催いたします。
私が今こうして中医学(鍼灸・漢方薬・推拿;すいな)をさせて頂いているのも、本を正せば師匠の山内健志先生(日本獣医中医薬学院学院長)が、28年前に温雪楓(おんせっぷう)先生に出逢って、温雪楓先生から直接中医学を習われたところから始まっています。
温雪楓先生は、20数年前にお亡くなりになりましたが、この勉強会は温雪楓先生の教えを伝承する会です。
今回は愛弟子である山内健志先生と国分龍彦先生(日本獣医中医薬学院最高顧問)のお二人の座学の後、二人の患者さまをお二人の先生のご指示の元で治療していきながら、受講生の皆様で脉の変化を診ることができます。
座学の内容は
●温中医学の精華(眼診、虹膜診断を中心に、脉診、舌診)について・・国分龍彦先生
●温先生の刺針法の原点を求めて(古代針法からテクニック針法まで)
です。
今回から会場参加のみならず、オンライン参加、そしてアーカイブ配信も行います。
セミナーまでひと月を切りましたが、まだ若干の空席がございます。
皆様、どうぞ良い機会ですので、ご参加くださいませ。
尚、受講生対象は、医師、鍼灸師、獣医師、看護師、他医療従事者です。
●お申込みを含めた詳細については、日本獣医中医薬学院のホームページ『セミナー開催情報』をご覧ください。
URLはこちらです⇒【日本獣医中医薬学院】『温雪楓中医学研究会 温中医学セミナー(2023/6/18)』(会場/オンライン※アーカイブ視聴のみも可) | Peatix
今年もワクチン接種(狂犬病・5〜9種の混合ワクチン)やフィラリア予防の季節になりました。
それでそれらと鍼灸治療との間隔についてお知らせしますね💉🐾
先ずワクチンに関してですが、フライヤーの通り、ワクチン投与をした後は、鍼灸治療まで7日間空けてください。
そして鍼灸治療の後は、2日間空けてからワクチンを打って頂けたらと思います。
よろしくお願い申し上げます🤲。
こんにちは!
先日配信させて頂いた通り、「棒灸の火消しツボが短かった為」にご不便をお掛けした皆さま、大変申し訳ありませんでした。
改めてここで謝罪させて頂きますm(_ _)m。
その後仕入れ先に電話をして、火消しツボの短いタイプの棒灸(写真1の左)を全部返品して、最近新しく出来上がった棒灸(写真1の真ん中)をお渡しできるようにしました。
今現在写真左の「短い火消しツボ」をお使いになっている飼い主さまは、誠に申し訳ありませんが、先日私がお伝えしたようにお手間が掛かりますが、宜しければお仏壇の線香を消す灰をご使用して頂いて、安心安全に使って頂けたらと思います。
ただ、棒灸に関してですが、一つだけ良い事があります!
左端と真ん中の新しいタイプの棒灸には、右端の10年以上お出ししていた棒灸には付いてなかった、体に当てる部分に「お灸の灰落ち防止用の網」がついていることです。
どの方もお忙しい中で、大事な子の為にお灸の時間を作って下さっているわけですが、お一人でお灸をしている時、動物さんが「熱いよ〜。」のサインで、ごそごそしてたりすると「何言ってんの!? 飽きたの?! ほらっ、ごそごそしないでちゃんと大人しくして!!」と、そのまま続けてお灸されたりして、火傷を負った動物さんを何頭か見ているんですね・・。
網が貼ってあるからと言って、絶対火傷をしないわけではないかも知れませんが、火傷をしても網がないよりは少し軽くなると思います。
特に煙が出ないタイプの炭灸(すみきゅう)は、落ちた灰にまだ火がついていることが多く、その灰に触れるだけで火傷をしてしまう事が考えられます。(炭灸に関しては、お灸の途中で灰を何度も落として頂くよう、飼い主さまにお願いしてますので、今のところ火傷のご報告はありませんが・・。)
ですので、網がある分ある程度は火傷の予防になると思います。
お灸はぬる過ぎたら効果が落ちますし、熱すぎたら火傷を負います。
動物さんは、熱くても熱いと言えません。
お灸の下に敷く赤い布は、火傷予防と共に遠赤外線効果を狙ってお出ししています。
お灸の最中は、棒灸の下の赤い布の下に手を差し入れて、直接動物さんの皮膚に触れて温度が適切かどうか必ずご確認してください。
以上、大事な動物さんの為に、よろしくお願い致します。
https://twitter.com/saitama_5992/status/1651525641446264832?s=06
このTwitterによると、国がお米に放射線を掛ける事を勧めているらしく、それを食べると私達の遺伝子が変わってしまったり、マンガンなどの必要なミネラルが入っていないお米を食べ続けることによって、受胎できなくなったり流産しやすくなったりするとの事でした。
そしてそれによって異常タンパク質を持ったお米を食べると、体がそれを異物と認識して過剰に反応する。それがアレルギー性皮膚炎などの症状を起こす。とのこと。なんと・・お米に照射する放射線量は人の致死量の数10倍らしいです。
後で掲載する写真、迷いに迷いましたが掲載することにしました。
今年の1月9日、事の発端は名古屋のあるお店で買った鰻弁当でした。
翌朝起きたたら、「何じゃこれは~・・?!」と顔の右半分が赤く腫れあがり痒いのなんのって・・・。
ある飼い主さんのご主人が、突然魚アレルギー性になり呼吸困難になった事をお聞きしていたので、「私もそれか!!」と思っていたら、違ってました。
ダウジングという方法で調べたところ・・なんと鰻のたれに使っていた添加物のアレルギー性皮膚炎だったんですね。
10代20代の綺麗な肌ではなく、こんなオババで恐縮ですが、今はほぼ首の右側に出来ます。
痒いのを我慢してマコモクリームを一日に何度か縫って、マコモとマコラージェを飲んで何とか抑えています。
そしてなるべく添加物の入ったものを食べない・・外食する時もお店を選ぶ。
でも、マコモやマコラージェ、マコモクリームがなかったら・・と思うと薬漬けになってるかも知れません。そうすると今度は内臓が傷められる。(もちろん西洋医薬が必要な時は飲まなくてはなりません。薬によっては長く飲むと肝臓や腎臓を傷めるんですね。漢方薬も気をつけなくてはならないものもあります。)
その後堀田忠弘先生のセミナーが3月にあり、受講したところタイムリーにその話でした。
先生の患者さんで、癌が落ち着いていたのに2~3か月で内臓に転移してしまい・・・食に気をつけていらっしゃる方なので、病院に食材を持ちこんで貰って調べたところ・・「添加物なし!」と書かれた「高級なダシ」が原因していた症例や、患者さんの息子さんが「〇〇バーガー」を食べてその後下腹部全体に湿疹が出て、やはりチェックしたところ、ハンバーガー自体に問題はなかったのだけど、フライドポテトの油が悪かったとのこと。
その他ダイエット甘味料のせいで舌の神経が鈍くなった症例など、いろいろな話をお聞きしましたが、先程のお米じゃないですが、なぜか、添加物が入っているのに表示しなくてイイとか、白砂糖のように精製過程で使う添加物も省略してもイイなど、いろいろ問題があるようです。
カップラーメンやスナック菓子などは海外に輸出すると「発癌性あり!」で返されてしまうことが多いので、輸出用として安心安全なものを作ってる会社もあるとのことですね・・。
ワクチンもしかり、今回の放射線照射したお米もしかり、添加物を表示すると売れ行きが悪くなるから表示を甘くする・・・一体全体国民の事を心底考えてくれる政治家はいないのか?! どうやったらみんなの安心安全は守れるのか・・と思ってしまいますね。
あかんあかん・・。
GWから暗い話題になってしまいましたね・・。
もちろん私自身も心身ともに健康で楽しく仕事をしたいのもありますが、これからの若い世代の人達や病気の人、家族同様の動物達の健康を考えると、お伝えせざるを得ません。
因みに、先日堀田先生に調べて頂いたところ・・私の首のアレルギーの原因は玉ねぎ、スーパーのかつお節の製造過程に使う添加物、指の関節痛はお菓子に含まれている添加物、足の痺れは阿久比の病院に置いてあった飴のヒ素でした。あとピーナツの農薬もありましたっけ・・。
私のように閾値を越えていきなり発症することもありますが、症状として出ないだけで身体に蓄積されている事は確かです。超神経質にならなくとも、そこそこお互い気をつけましょう~!!
◇◇◇
その後、添加物の入ったものを食べる度に症状が起こるようになってしまいました。
まるで添加物感知器のようですね(苦笑)!
※ 以下の話は、3月22日に「リリー動物病院東洋医学クリニックのライン」に掲載させて頂いたものに、ちょっと文章を加えたものです。
◇◇◇
1月下旬、私工藤の誕生日のお祝いにマリンちゃんのお母さんが手作りのプリザードフラワーを下さいました。
とっても素敵なお花だったので、お写真を撮らせて頂きました。
初診時マリンちゃんは、とにかく酷い鼻炎で来院されました。
激しいくしゃみと鼻水で、マリンちゃんもお母さんも夜中に何回も起きていたそうでした。
ですが鍼灸と漢方薬、そしてご自宅でのお灸で、今はたまに起きることはあっても、ほぼぐっすり寝てくれるようになりました。
また面白い事に、お尻の横にできていた直径3センチのグリグリの塊(過去に何度かそこに注射したことによる結節だと思われます。)が気が付いたら小さくなっていました。
それと足腰がしっかりしたとの事。
★1つの症状を治療すると、他の症状も改善する事があります。
これが鍼灸治療の面白いところですね❗️
この事を『異病同治(いびょうどうち);異なる病気で同じ治療をすること』と言います。
例えば、膝下に「陽陵泉(ようりょうせん)」というツボがあるのですが、このツボは椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼など骨の疾患に使うだけではなく、肝臓や胆のう疾患にも使います。
そして五行論で「木」の所をたどって見て頂くと、目と肝臓は同じグループなので、「陽陵泉」は緑内障など眼の疾患の時にも使うんですね。
★反対の例としては、例えば肺炎の患者さんが来た時、その肺炎が寒さから来るものか、感染などで熱によるものかによって、治療法が異なります。
どちらも肺の疾患に効く共通のツボを使いますが、それ以外で前者は「補(ほ」」と「瀉(しゃ)」のうちの「補;おぎなう治療」に力を入れて、とにかく体を温めるツボを選びますが、後者は「瀉;熱などを取る治療」で、極力熱を下げるツボを選ぶんですね。
このような場合を『同病異治(どうびょういち);同じ病気でも違うツボで治療すること』と言います。
ところで、話をマリンちゃんのことに戻しますが、今回マリンちゃんの夜中の激しいクシャミと鼻水が改善したのは、鍼灸治療と漢方薬のみならず、やはり忙しい中でお母さんが毎日お灸を顔晴って下さっている事も、改善している大きな要因だと思います(^^)V。
なので家でのお灸は本当に大事なんですね~~。
しつこい!!と言われても、私は言い続けますよ~。
本当に家でのお灸って・・・大事です。絶対お勧めですよ~(^_-)-☆
◇◇◇
木の列を下にたどっていくと、臓と腑は肝と胆。官は目。なのですね。
この縦の列はみんな繋がっています。気のところが風。なので今は風が強いのですね!
因みに、志(感情)は、怒。
という事は、怒ってばかりいると肝臓を傷めます。逆に肝臓を傷めると、怒りやすくなるんですね。
長〜い間、ふつふつとした怒りを溜めて暮らしていると、肝のみならず腎臓を傷めます。
生きていると、いろんな試練がありますが、怒りを上手に発散させるようにしないと、肝臓や腎臓を傷めることになるんですね。
正に心身一如(しんしんいつじょ:心と身体は繋がっている)なんですね。
図は「五行色体表」です。
自然界の事、私達の身体、感情など、全てのものを、「木・火・土・金・水」 の5つに分けて考えて診断や治療に生かす考え方を「五行論;ごぎょうろん」と言います。
一番上の「木」の所を下にたどって行くと・・・
気は風、季(季節)は春、臓と腑は、肝と胆(胆のう)、どんどん下に行くと、爪、目、涙、筋、怒(項目は省略)になります。
例えば、これだけをとっても、
- 「木」の季節は春であり、肝臓と胆のうが活発になる時期だが、風邪の影響を受けて、それらの臓腑が弱る時期でもある。
- この時期は涙目になり易く、また筋が硬直するようなてんかん発作も起きやすい。(この時期は風邪の影響を受けるので、肝に負担が掛かり肝の熱が頭の方に昇って、てんかん発作が起き易いのですね!)
- 肝を傷めると、爪が薄くなったり変形しやすくなる。
- そして感情面では、肝や胆のうを傷めると怒りっぽくなるし、その逆で怒りを長い間抱えていると、肝臓や胆のうを傷めるんですね。
こんにちは
今の春の時期は「風邪;ふうじゃ」の時期です。
この時期は風が強いので、その影響を受けやすくなります。
● 風邪は、他の邪気とくっついて、様々な症状を起こします。
「燥邪;そうじゃ、乾燥のこと」と「風邪」がくっついて、アトピー性皮膚炎の子が悪化したり、雨なら雨で「湿邪;しつじゃ、湿気のこと」と「風邪」がくっついて、皮膚炎や関節疾患が悪化したりします。
春になり、春の風は心地良いものなのですが、「風邪」は「燥邪」や「湿邪」「寒邪」など、他の邪気とくっつくので、面倒なところもあります。
● そして「風」の性質を持つので、動き回る性質があります。
なので皮膚炎であれば痒みの場所が変わったり、関節疾患であれば、昨日痛かったところと今日痛かったところが違ってきたりするんですね・・。
私達の身体は自然と一体なので、自然の影響を受けざるを得ないんですよね。(「天神合一」と言います)
西洋医学だけを仕事としていた時、「梅雨時と冬の寒い時に、猫ちゃんの膀胱結石が多いな~・・。」とか、「春にてんかん発作が多いなぁ。」と漠然と感じていましたが、中医学を学んでみて「なるほどな~・・!!」と思いました。
こんな事が3千年前から考えられていたなんて、「中医学」って本当に面白いですよね~(o^^o)!
こんにちは!
この「よもやま話」は、去年年末から3月までの間に当院のラインに掲載したものです。
もう春になってしまいましたが、来年の冬にでも参考にして頂けたらと思って掲載させて頂きましました。
また冬は腎を傷める季節ですので、暖かくなっても腎臓の弱い子や高齢の動物。またこれから暑くなってエアコンを使う時にも動物さんの参考にして頂けたら嬉しいです。
◇◇◇
こんにちは!
寒さが明日から一層ひどくなるようですね。
この2週間ほど、調子の良かった子が下痢をしたり、パテラや椎間板ヘルニアにが悪化した子が来院されています。
これらの病気を悪化させない為には、一にも二にも身体を温めて血の巡りをよくするお灸(棒灸)がお勧めです。
お灸、お灸・・・と本当にうるさい私ですが(笑)、やるかやらないかで、ワンちゃんも猫ちゃんも他の子と差が出ます。
五行色体表の通り、今の時期は水の列になります。水を縦に見ていくと寒い寒邪のこの冬の時期は、腎や膀胱が活発になる反面、この寒さでダメージを受けます。腎は骨にも繋がっている(腎は骨髄をつかさどると表現します)ので、骨の疾患や高齢になって下半身がふらつく子には、やはり「腎兪」をお灸するのが良いんですね。背骨の両脇に一対の内臓に繋がる大事なツボが並んでますので、先ずは首の下から尾っぽに掛けて、棒灸で円を描くようにぐるぐる小さく回しながら2~3通りお灸をした後、高齢の子や骨に問題がある子は腎兪にお灸するのが非常に良いです。
腎は、また、成長に関わったり、身体を温めたり、他の臓器に気を送ってそれらの臓器の応援したり、表の通り耳にも関連しますので、加齢により腎が弱ってくると難聴にもなるんですね・・。
そして髪にも深く関わっています。
まだまだいっぱいいろんな機能があってとっても大事な臓器なんですね!
・・・というところで時間になりました。
皆さん、大事な子には是非お灸をして下さいね!
そしてその後ご自身にも「今日も一日頑張ったね~。ありがとうね!」とお灸をしてあげて下さい。
それではこの辺で~(*^_^*)!
◇◇◇
さくらちゃんは、膝蓋骨脱臼が原因で脱臼した足が戻らなくて3本足でケンケンして走る。との事で来院されました。
鍼灸治療とお母さまの毎日のお灸とマッサージが効を奏して、3本足で歩くのは治りました。
お母さまのケアには本当に脱帽です。
さくらちゃんはM家の大事な4女さんです(o^^o)❤️
こんにちは!
この「よもやま話」は、去年年末から3月までの間に当院のラインに掲載したものです。
もう春になってしまいましたが、来年の冬にでも参考にして頂けたらと思って掲載させて頂きましました。
また冬は腎を傷める季節ですので、暖かくなっても腎臓の弱い子や高齢の動物。またこれから暑くなってエアコンを使う時にも動物さんの参考にして頂けたら嬉しいです。
◇◇◇
今の寒い時期は、体を温めたり腎を補う食材を摂ると良いですね。
前者の代表的なものは、ショウガです。新陳代謝を上げ、体を温めるのみならず胃の調子を整えます。
また冷えで悪化する咳にも有効です。
「ワンちゃんにショウガなんて~!!」という意見もあると思いますが、少量のショウガをすって食事に混ぜるのは良いと思います。
そしてご存知の方もいると思いますが、体を温める効果のあるネギ、ニラは絶対に動物には与えないでくださいね!
それから、補腎効果(腎を補う効果)の高い食材は、肉なら豚肉ですね。(昨日配信した五行色体表の水の所にありますね!)
その他、エビ、ホタテ、ナマコ粉、ナツメ、クコの実などを手作りご飯に加えて頂くか、いつものご飯にトッピングして頂くと良いと思います。
ヤマイモも良いですね~・・。白いので腎を補うだけでなく、肺にも良い食品です。
※エビでアレルギー性皮膚炎を起こす子はもちろん食べさせないでくださいね。
※ナマコ粉は、補腎作用がとても強いです。薬膳のお店で買うとかなり高価ですが、同じものをもっと安価でネットで購入できますよ。
高齢の子や腎を補いたい子にはお勧めです。
今日も皆さんと動物さんにとって、良い一日でありますように~(*^_^*)💕
こんにちは!
これから数回に渡って掲載させて頂く「よもやま話」は、去年年末から3月までの間に当院のラインに掲載したものです。
もう春になってしまいましたが、来年の冬にでも参考にして頂けたらと思って掲載させて頂きましました。
また冬は腎を傷める季節ですので、暖かくなっても腎臓の弱い子や高齢の動物。またこれから暑くなってエアコンを使う時にも動物さんの参考にして頂けたら嬉しいです。
◇◇◇
『五行論・・冬について』
おはようございます。
今日は「五行論;ごぎょうろん」についてお伝えしようと思います。
「五行論」とは、「病気の診断や治療に生かす為に、全ての物を木・火・土・金・水の5つに分けて考える方法」です。
今の時期は、「水」であり、写真の「五行色体表」の「水」の列を上からたどっていくと、2つ目に「黒」4つ目に「寒」。更に下にたどって行くと、「冬」になりますよね。そして臓腑は、「腎」と「膀胱」。
全部これらには関連性があります。
寒いこの冬は、腎臓と膀胱が活発になりますが、逆に寒さの影響を受けて悪くもなり易いので気をつけなくてはなりません。
また腎臓の弱った子は、黒い色素沈着(黒いシミ)が出来ます。(瘀血と言って血の巡りが悪くても、黒いシミができますが。)
そして「水」の列の臓である「腎(腎臓)」は、身体の生長、骨格、聴覚、内分泌など、様々な役割をになっています。とても重要な臓器です。加齢や様々な病気で、腎が弱ってくるといろんな症状が出ます。
縦の列は全部関連性があると先ほどお話しましたね。
なので、「水」を上からたどると、耳がありますよね?!
加齢で腎が弱って来ると、耳が遠くなります。
腎臓は、西洋医学的にみても東洋医学(中医学)的にみても、とても大事な臓器です。
一般の動物病院で行われている腎臓の血液検査(BUNやクレアチニン)では、腎臓機能の75%以上に異常が出て初めてこれらの血液検査の値が異常値を示します。
もっと早期に慢性腎臓病をみつける為には、おしっこの検査をしたり、掛かりつけの病院で採決してもらって「SDMA」(外注検査になります)を測定すれば、腎臓機能が40%異常になった段階で慢性の腎臓病が早期で分ります。
加齢の子のみならず、若い子でも薄いおしっこを沢山している子は、もちろんホルモンの病気や糖尿病もありますが、それらをルールアウトした上で腎臓病を疑う時は、この検査がお勧めです。