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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

チェリーアイ(第三眼瞼突出) ①

第三眼瞼とは?

動物には上まぶた、下まぶたの他に目頭のところに第三眼瞼(瞬膜)というものがあります。
この膜は上下のまぶたのように水平の方向に動くのではなく、垂直の方向(=目尻 の方向に向かって)動きます。

第三眼瞼の働きは目の表面の異物から眼球を守ること、目 の表面に付いた汚れをワイパーのようにきれいにすることです。

よく「体調が悪いと出てくる」と言われていますが、健康な子でもうっとりと匂いを嗅 いだり歯石ガムを噛んでいる時や、ぐっすりと眠っている(ただし半目で、閉じているま ぶたを開けようとすると起きちゃいますから…)時などに少しだけ見えることもあります。

この様に正常で出てきているだけの場合は、起きた瞬間・我にかえった瞬間にスウッと見えない位置まで戻っていきますので、長時間出たままになっている場合は何らかの病気の可能性があると思います。

第三眼瞼

チェリーアイとは?

チェリーアイ(第三眼瞼突出)とは第三眼瞼の裏側(眼球に触れている側)が腫れて裏 返り、表に飛び出してきてしまう病気です。

原因:

この病気の原因は主に先天的な理由(第三眼瞼を固定している組織が欠損している)であるが多いため、片側だけでなく両方の目がこの病気になってしまうことがよくあります。

この病気になりやすい犬種としてはコッカ―スパニエルやビーグル、フレンチブルドック などがあげられます。

いずれの犬種でも仔犬~2才くらいまでが一番起こりやすい時期で す。

治療:

まずは抗生物質や炎症を抑える目薬で腫れをひかせることで改善を目指しますが、良くな らない場合は手術が必要です。

次回は実際のチェリーアイの治療例のお話です。

2015年 8月 15日掲載
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