「一体全体どうなっちゃうんだろう・・・。」
これは、7月中旬に書きかけて掲載しなかったものです。
15日が「終戦記念日」ということもあり、数日前から戦争にまつわる番組がたくさんやっています。
決して「旬のもの」になることなく、ずっと平和な国である為に・・・そして平和な世界へと発展していく為にもこれからもそういう番組がたくさん報道されていくといいなぁと思います。
その時のコラムは以下の通りです。
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皆さん、こんばんは!
診察が終わって、スタッフ達も後片付けを終えて帰り、一人診察室でコラムを書いています。
先週の金曜から月曜に掛けて、学院の鍼灸の授業の他に二つ勉強会があったので、ずっと家を空けてました。
その間も、「集団的自衛権」の事がどうしても引っかかったので、ホテルで途中までコラムを書いては完成しないまま今日に至ってしまいました。
前回のコラム(憲法九条を考える会主催の弁護士の伊藤真先生のご講演の時の話)を書く直前に家族から「そう言う事は病院のホームページに書くべきじゃない!」とピシャリ!と言われました。(言いたい事は分からないでもないけど、私がカチンと来たのは言うまでもありません。)
ただ、確かにこの4日間、永田町でタクシーに乗ったら運転手さんと「集団的自衛権」の話になり、別の角度から観ている人の意見も聞けて、新たな発見もありました。当院の獣医師と話をしてもやはり考え方は人それぞれなんだな~と思いますしね!
ですが、やはり私は三人の息子を持つ母親として断固反対せざるを得ません。
「この法律が決まったからって、徴兵制になるって直ぐに思う事自体、母さんは安直なんじゃないか!?」と息子から言われ、「でも、アメリカでは戦争をした人達が、人殺しをしたショックで帰還してから自殺したり麻薬にはまった人がわんさかいるんだってよ!ってことはこの法律が決まって戦争に参加することになったら、日本の自衛隊の人達も辞める人が出てくると思うよ!その親御さんだって辞めろ!って言うと思うしね!!そうなったら徴兵制になるんじゃないの!?絶対にそうならないって確信できる?!」と聞くと息子も答えられなくなります。
ただ、今日までの時代的背景を考えると結構複雑な問題なので、一つの答がきっぱりと見つかり難いのも事実です。
だとしたら、やはり今こんなに急いで施行すべきじゃないですよね!
先日のテレビに70年近く前に沖縄戦争で両親と二人のお姉さんを亡くした老婦人がインタビューでこう言っておられました。
「愛する人を亡くした悲しみはいつまでたっても忘れることが出来ません。」と・・・。
10年後も20年後も・・・未来永劫に、日本が戦争をしない国であってほしいと思います。
そして、‟この素晴らしい頭脳と智慧と慈しみ合える力を備えた人間だからこそ” 日本のみならず全世界で戦争をして欲しくないと思います。
私達の代は、おそらくもう戦争に駆り出されることはないでしょう。
数年先か数十年先か・・・私が死んでからか・・・・いつしか息子達や孫達が戦争に行って、息子の一人が「母さん、母さんの言った通りになっちゃったよ・・・。戦争は辛いよ。人を実際に殺すんだよ。殺らないと殺られちゃうんだよね・・・。ゲームなんかと全然違ってたよ・・。」という日が来ない事を切に願います。