お家でできる涙やけ対策☆
今日はお家でできる涙やけ対策を紹介します!!
1、涙やけとは?
涙がまぶたから溢れ出てしまう「流涙症」により、犬の目の周りの被毛が濡れて色が変わってしまう事を
涙やけと言います。この涙やけの原因となる流涙症は、被毛の色が変わって見た目が悪くなるだけでなく、
充血したり乾燥したりと目のトラブルにも繋がってしまうと言われています。
タイプ① 分泌される涙の量が多い。
原因→まつ毛や被毛が目に触れる等。
対処法→目に触れそうなまつ毛や被毛は抜く。
タイプ② 涙の排泄に問題がある。
原因→目と鼻を繋いで涙の通り道となる鼻涙管が詰まる。
対処法→麻酔下で鼻涙管が通るように洗浄する。
タイプ③ 目が涙をうまくキープできない。
原因→まぶたにあるマイボーム腺(目の表面に一定量の涙をキープするために必要な油を分泌する腺)が詰まり、涙を目の表面に保持出来なくなる。
対処法→マイボーム腺を温めて油の詰まりを解消する。
または、麻酔下でマイボーム腺の詰まりを絞り出す処置をする。
タイプ④ その他の病気。
原因→(例)眼瞼内反(まぶたが内側に反っている病気)、ドライアイなど。
対処法→原因となる病気を治す。
流涙症のタイプと原因が特定されたら、それぞれに適した治療を行います。
当院でも長年涙やけを患っていたワンちゃんがドライアイの治療のためにマコモ水の点眼を一日二回続けるようになったら治まりました!といううれしい症例をいくつも伺ったことがあります。
1つのパターンに限らず、様々な原因が重なって症状が出る場合も多いため、まずは動物病院で診察を受け、慎重に判断する事がおすすめです。
3、お家でできるデイリーケア♪
●目の周りを拭く…市販の涙やけ用ローションなどに浸したコットンで、目の周りに付いた涙や目ヤニを
拭き取ります。目安は1日1回。
●目を温める…濡らして温めたタオルで、犬の目を覆います。温める時間や頻度は自由ですが、
できるだけ頻繁に行うと効果的。
目の周りを拭き取る方法の他、温めてマイボーム腺の働きを活性化させるなど、毎日行うことで回復につながります。涙やけは仕方のないことと思っている飼い主様も多いかもしれませんが、まずはタイプや原因を探るところから始めてみて下さいo(^▽^)o
引用文献:2013年Wan9月号より
文責:動物看護師 西尾