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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

今の時期に見られる動物性毒素(蛇・蜂)について

 好奇心旺盛なワンちゃん、猫ちゃん達はお散歩で、たまに蜂や蛇の害に遭うことがあります。
 それらに刺されたり、咬まれた場合、以下の事を参考にして頂ければと思います。

●蜂について
 毒を持つ蜂として一般的なのが、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ、クマバチです。
 ミツバチとクマバチの針にはトゲがついており、刺さった部分に残りますが、スズメバチとアシナガバチは何度でも刺します。
 ハチの毒はアナフィラキシーショック(急性のアレルギー反応)を起こす事がありますので、一刻も早い治療が必要です。
 応急処置としては、針が残っている場合は抜き取ります。但し、針には毒嚢という透明の袋が付いてますから、摘んで毒を押し込んでしまわないように、爪で弾き飛ばすようにするのが良いと言われています。
 吸引器具があれば、毒を吸出し、水でよく洗い流します。(蜂の毒は水に溶けます。)
 抗ヒスタミン薬やステロイドの軟膏があれば、塗って冷やしておきます。
 応急処置の後は、直ぐ近くの病院へ連れて行ってください。

●ムカデについて
 ムカデは肉食で、触ると直ぐに咬みます。夜行性の為、咬傷はたいてい夜に起こります。
 主な症状は局所の激しい痛みと腫れで、全身症状が起こることはあまりありません。
 抗ヒスタミン薬やステロイドの軟膏を塗り、局所を冷やした後、病院へ連れて行ってください。

●ヘビ(マムシ、ヤマカガシ)について
 マムシに咬まれた場合、直ぐ激痛とともに局所がひどく腫れ始めます。
 腫れは急速に広がり、皮下出血や筋肉の壊死、嘔吐、呼吸困難、DIC(播種性血管内凝固症候群)、腎不全などを惹き起こすこともあります。
 顔面を咬まれた場合は、患部からいつまでも出血していることがあります。
 四肢を咬まれた場合は、命にかかわる事は殆どありませんが、治療が遅れると重症になります。

 マムシ、もしくはそれ以外の毒ヘビに咬まれた場合、患部を縛ったり、切開したり、冷やしたりという処置は、方法を誤ると却って悪化させる場合にもなりかねません。出来るだけ早く、病院に連れて行く事が大切です。

 尚、ヤマカガシなど、体の毒腺から毒液を噴出して、それが目に入ると重度の眼症状が起こることがあるので、その場で直ぐに、大量の水で洗い流してから病院に連れて行ってください。

2006年 8月 23日掲載
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