松本清張と役所広司
先日仕事から帰って、子供達が録画したビデオを見ようとして目次を見てたら、「松本清張生誕100年記念作品 駅路」(向田邦子さんとの合作) と言うタイトルが眼に留まり、観てみた。
またもや年がばれるが、今は亡き松本清張さんは昔からのファンで、その頃はビデオなんてなかったので、「砂の器」や「鬼畜」などをよく映画館に観に行ったものである。
そのドラマを観て松本清張らしいストーリィーの素晴らしさに感動したが、それだけでなく、「いや~・・・、役所広司ってマジにシブイな~・・・。」なんて思いながらその日は寝た。
そしてなんと昨日たまたまテレビを付けたら、また役所広司が出ていたではないか!
「象の背中」と言う映画である。(松本清張の作品ではないのだが。)
熟年のサラリーマン(役所)が肺癌になり、最期に愛する妻に送るラブレーターのような内容だったと思われるのだが、私がテレビをつけた時には殆ど終りかけていた。
ただ、そこで役所広司と兄の岸部一徳との会話がとても気に入った。
「ごめんね・・・。覚悟は決めてるなんて言ってても、実は死ぬのが怖いんだ・・・。誰にもこんな事言えなくて・・・。」と泣きながら言う役所に対して、兄の岸部が 「いいさ。人間なんてどうせみんな弱虫なんだ・・。」と言う台詞。(ちょっと違うかも知れないけど・・・。)
なんかこう・・・ズシンと来たな~・・・・。
「表で見栄を張ってはいても、誰もが何かしら抱えていて、頑張ってはいるけど本当は人間は弱い生き物なのだ。そしてそれで良いんだよ・・・。」と言うことなのだろうか・・・。
先の松本清張さんの作品の内容ははしょってしまったが、内容も役者もさることながら、ドラマが終った後の加藤登紀子の歌う、今は亡き河島英五の「生きてりゃいいさ」も良かったな~・・・。
私にとってとても思い入れの深い歌だっただけに・・・。
でっ、結局私は何を言いたかったのか・・??
自分でもよくわからないのだが(適当ですみません・・・。)、それはさて置きお薦めの二秀作であった。(^^)V