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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

「犬の性質・・・うちのムサシの場合」

先日は、J氏の予言通りの地震が来なくて良かったですね~・・・。
 丁度13日の夕方、手術が入ってましたので、術中に「もし停電になったらどうしよう・・・。」と、一瞬不安が頭をよぎりましたが、心配していた地震もなく、手術も無事に終わり、ホッとしました。
 でも、スタッフ達と「もし、地震が来たら・・・。」と言う事を話し合う良い機会にはなりました。

 ところで今日は、我が家のムサシ(シェパード、三歳 ♂)について書かせて頂きますね。
 うちのムサシは、三年前に次男の愛犬として、そして当院の献血犬として、我が家に来ました。

 ムサシは、来た時から、“ヤンチャな犬”と一言では片付けられない程の横着な犬でした。
 私は、物心ついた時からずっと犬を飼ってきましたが、今までの中で一番手の掛かる犬でした。
 飼った当初は、私と次男なりにしつけの方も頑張ったつもりでしたが、散歩の途中で猫やカラスを見つけると、リードをつけたまま追っかけようとして走り出し・・・「意地でもリードを放す訳には行かないわ!」と、私も必死でしたので、何度か転んだ事があります。
 そこで、犬山動物病院の太田先生の薦めもあり、メヒアさんの所に訓練に出したお陰で、今では、「ヒール(私の左に着くこと)」と「ノー」を覚えてくれたので、その後はちゃんとお利口にお散歩もさせてくれるようになりました。

 いつもは“飼い主さんである次男”が毎日お散歩をするのですが、先日たまたま彼がお囃子の稽古で遅くなったので、私が代わりに散歩しました。

 軽い訓練をしようと、「ヒール!」と言ってから、少し歩いて「回れ右」をしようとした途端、息子のスリッパを履いていた私は、ジャリ道で滑ってしまい・・・見るも無残な姿で転んでしまいました。
 そこで・・・「そうだ! 前テレビでやってたように、せっかくだから私が緊急事態になった時のムサシの反応を見よう!」、と思いつき、そのまま死んだふりをしました。
 す、すると~・・・ムサシは心配そうに私の身体を舐めまわし出したではありませんか・・・!そして、私の身体の周りをくるくる回ってから守るかの様に仁王立ちをし始めました。(やる~・・・。ムサシ偉い!!)

 これには、私もびっくりしました。
 と、そのうち私の反応がないのを見て、飽きたのか、「何か面白いことないかな~?」とキョロキョロしだしたので(良いように解釈をしたら、誰かが来るのを待っていたのかも知れませんが・・・。)、次に私は「う~・・・、ううう~・・・。」と苦しそうな声を出してみました。
 するとまた私の身体を舐めだして、心配そうにウロウロし出したんですね・・・。
 数分後・・・なかなか私が起き上がらないので、やはり飽きたのか・・・またキョロキョロして、草の匂いを嗅いだりして・・・。。。
 はて~?? うちのムサシは賢いのか、おバカなのか一体どっちなのかしらん~・・・??と思いました。

 結局、その後ムサシは座ったままうんともすんとも言わないので、“他人に見られる前に!”と、急いで起き上がって、そそくさと家路に着きました。
 我が家のムサシは、「仰天ニュース」に登場するような賢い犬ではありませんでしたが、結局犬ってそういうところあるんですね~・・・。
 いつも飼い主さんの事を見守っていて、ご家族が喧嘩していると仲裁に入ったり、何かご家族の異変に気付くと、心配しておどおどしたり・・・・。
 入院中の子達なんかも、手術後にご家族の方が面会にみえると、気を遣って「元気だワン!!」と嬉しそうに尾っぽを振った後、飼い主さんがお帰りになると、ぐっと疲れた顔をしてたりして・・・。
ですので、犬は家族みんなに気を遣ったり、みんな仲良くなって欲しいといつも思ってるんじゃないかな~・・なんて、飼い主さまとの会話の中でもよく感じます。

 マイペースの猫には猫の魅力があるように、犬には犬の魅力があるんですね~・・・。

 今まで“ヤンチャで天真爛漫だけ”のムサシだと思ってましたが、今回の事でムサシを見直しました。
 実は本当のおバカは私だったりして・・・(苦笑)・・・!!

2008年 9月 26日掲載
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