『もったいない!』 と 『戦争反対!』
私の世代は、幼い頃に戦争を体験して、苦労してきた世代の親に育てられた為、「物を大事にしなさい!」と、よく両親に言われて育ちました。
とは言え、私自身日々の生活の中で、不要な物を買い込んでしまい、結局捨ててしまったりして反省する場面があったりします。
ところで、うちの病院のスタッフ達は私の子供達とそんなに変わらない世代の人達ばかりです。
ある日、スタッフの一人に、「飼い主さんに病気の説明をする為のメモ帳作って!」と頼んだところ・・・まっさらのコピー用紙を束ねて切っていたので、とても驚きました。
それを見た私は、「ひゃ~! もったいない! 失敗したコピー用紙の裏とか、いらないファックス用紙の裏を使って~!」とお願いしました。
それは、若いスタッフに限った事ではなく、我が家の子供達もコンビニの袋を当たり前の様にゴミ箱に捨てたりしています・・・。(親の顔が見たい!ですか・・?!)
なんて事を書くと、スタッフの愚痴を書いているようですが、仕事の面では、うちのスタッフ達は本当によくやってくれると、常日頃から感謝してます。
ですので、これはおそらく世代の差だと考えたら、仕方ない事なのかも知れませんね~・・・。
ただ、やはり「ケチ」と「物を大切にする」と言う事は違うと思うのですね。
「作ってくれた人に感謝する。物を大事にする。」と言う事は、私達が親から教わった様に、今度は私達大人がスタッフや子供達に伝えていかなくてはならない事だと思うのです。
ところで・・・年がばれてしまいそうですが、私が幼い頃、父は戦争反対論者?でしたので、ベトナム戦争の事が書いてある新聞記事や雑誌が家に何気に置いてありました。
そして日曜の午後などは、朝、酪農家さんの所に往診に行って一仕事終えた父が、昼食を取りながら、ヒットラーがユダヤ人に対して行ってきたドキュメントなどを、よく見ておりました。
それをたまに私も見て、子供心に、「やはり戦争は良くない事だ!!」と思いながら育ちました。
無意識のうちに、刷り込まれていたのかも知れませんが、今もこうして、このコラムを書いている間にも、どこかの国で戦争が行われているのだと思うと、本当に心が痛みます。
私自身、あまりテレビを見ないのですが、オリンピックが終った数日後の夜、仕事から帰ったら、その特番(感動した場面の特集番組)が流れてました。
何の競技か忘れてしまいましたが、二位と三位になった選手の国どうしで戦争が行われていたらしく、彼女らが表彰台でメダルを受け取った後、抱き合って、「私達の友情は、戦争では壊されない!!」と言っていた言葉がとても心に沁みました。
「世界中で戦争がない日が来たらいいな~・・・・。その為に一体この私に何が出来るんだろう~・・・。」
いつもそう思って止みません。
私は、実際に戦争を経験した訳ではありませんし、日々仕事に明け暮れていて、なかなか子供達やスタッフ達と戦争について語る時間もありませんでした。
でも、その中で、やはり若い世代の人達に、『もったいない!』 と 『戦争反対!』を言い続けるのは大切なことなのかも知れない。と、その特番を見て思いました。
「もっと短くて読みやすいコラムを・・・。」と、日々思っているのですが、今日もまた長くて少し固い話になってしまいました。
最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました。