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終戦記念日に思うこと

14日の夜遅く…ぼぉっとテレビを眺めてたら、終戦記念日の前日と言う事もあって、戦争柄みのドラマが何本かやっていた。

翌日は戦争中に「満州王国を作る国策の為」に満州に渡って帰ってきた人達の辛い体験談が放映されていた。
私の父は、まだ親に甘えたい盛りの12歳の時に「満蒙開拓義勇軍」として満州に渡り、二年後に命からがら帰国した。
満州からみんなで引き揚げて来る途中、義勇軍の仲間や同行した日本人達がバタバタ死んでいく様を見ては涙し、そして手を合わせつつ彼らの亡骸(なきがら)の懐から食料を頂きながら、命を繋いで来たと言う。
そんな体験をした父は、「転んでもただでは起き上がらない!!」との思いで踏ん張りながら生きて来たが、心の傷を癒すこともなく家庭の温かさも知らずに父親になってしまったので、私達子供を可愛がる方法も分からず愛情表現の全く下手な父親であった。それに加えて幼い頃から「お父ちゃんはなぁ、大変な思いをして満州から引き揚げて来たんだ!貴様たちは地獄を見た事があるか!!」と酔う度に言われて来たので、子供ながらに「居心地の悪い家だ」と感じていた。「また満州の話か!!」と思って少し煩わしかったが、本当のところは父はそういう心の深い傷を家族に分かってもらいたかったたんだろうと、今になったら思う・・・。
23年前、私が長男のお産で里帰りした時、長男の泣き声に異常に反応する父を見て、「赤ん坊なんて泣くのが仕事なのに、何であんなにお父さんは『泣かせるな~!!』って怒るんだろうね~?!」と母に愚痴ったら、母がこう答えた。
「嫌なんじゃないの?!赤ちゃんの泣き声が・・・。お父さんは満州の時の事を思い出して、今でも寝てる時にうなされる事あんのよね…。」
そしてその数日後、父から聞かされた話に私は息を飲んだ。
「満州から集団で帰って来る時に、赤ん坊がいるとソ連兵に見つかって皆殺しに合うから、その中の親以外の誰かが、赤ん坊の首を絞めたり川に沈めたりしたんだ。」 とのこと・・・・。

戦争が終わって、69年。
そんな辛い体験をした父も、今は認知症になってしまい、当時の事は語ろうにも語れなくなってしまった。
そして父のみならず戦争体験者が高齢になって亡くなりつつある。

長い間 「忙しい、忙しい!!」って、世間知らずで仕事しかしてこなかった私だし、これからもやはり仕事中心で生きていくだろうけど、こうして戦争中のドラマに触れると、「本当に『集団的自衛権』とか言う訳ワカランものが行使されていいのだろうか・・・!?」と少し不安になってくる。
「もし、アメリカが戦争を始めたら・・・自衛隊の人達が参戦せざるを得なくなってくる。でももし、多くの自衛隊の方々が『参戦したくない!!』って言い出したら・・・今の若者が″召集令状” を受けて参戦しなくてはならなくなる。(自衛隊の方々だって戦争したくない!って思ってる人はきっといるはずだし。)・・・そうすると、またあの頃と同じ様な事が繰り返されるのだろうか・・・。
「仕事ばかりじゃなくて、今の若者や子供達を守る為に、本当は私達大人がそういう事考えていかなきゃならないんだよな・・・。」と、しみじみ思う終戦記念日であった。

新幹線50周年

先日のセミナーの前に、新幹線の中で購入したビール。
なんとぉ、「新幹線50周年」なんですって!!(私、新幹線が走ってた時まだ生まれてなかったわ~!・・・ほんまかいな~?!)

ケン

平和な日本になって、69年が経つけど、もし戦争が始まっちゃったら、戦争中にそうだった様に、ケンも外でウロウロしてたら、お腹空いた人にさらわれてしまうかも!?なんですね・・・。
だから絶対に戦争してはあかんのです。

2014年 8月 18日掲載
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