その④「風邪の症状が出た時・・・。」
11月後半に「よもやま話を」作成しつつありましたが、忙しさに取り紛れて気が付いたら師走に入いり、そして年が明けてしまいました。
先回の「よもやま話」の秋の話題が中途半端でしたので、秋冬の季節に関わるお話を書かせて頂きますね。
風邪は外邪(外からの要因)が入ることと自分の免疫力との闘いによるものだという事は前回お話したと思います。
そこで、「実際にひいてしまった時にどうしたら良いか!?」についてお伝えしますね!
1)感染初期(少し寒気がして発熱しそうな時)
①お灸をあてる
一番初めにお伝えした棒灸やもぐさの温灸をお持ちでしたら、大椎(最後の頸椎と第一胸椎の間。よもやま話「インフルエンザ等の感染症に罹った時のお灸」をご参照ください。)に5~10分程お灸をして下さい。あてているうちに発汗してきたらしめたものです!
②生姜を摂る
因みに、急性の発熱には生の生姜が良いのですが、生の生姜は急速に身体を温めますが、効果の持続時間が短いので、風邪による発熱が目的ではなく、慢性の冷え症を改善するのが目的でしたら、生の生姜よりは一週間天日干しをした生姜(写真1・2)の方が効果の持続時間が長いです。
また、ワンちゃん達にあげる時は、刺激が強く癖のある味ですから、少量にして下さいね!
・・・ワンちゃんや猫ちゃん達は感染症の初めに、「寒気がするんだよね~・・・。」とは言ってくれないので、実際この時期(感染初期)を判断するのは難しいと思います。 私達は内股の動脈(大腿動脈)で脉(みゃく)を取ることによって判断しています。
2)咳が出た時に摂ると良い食品
一般的に五行の表の肺のところに白。と、あるように、実際白い食べ物に咳止めの効果の高いものが結構あります。
もう時期は終わってしまいましたが、梨。そして山芋。サトイモの仲間のレンコン(これはテレビの受け売りです!喉の炎症や咳を鎮める作用があるとか・・・。)や大根も良いですね~・・・。
3)お薬について
東洋医学を学ぶまでは、風邪をひいたらとにかく抗生物質と解熱剤!(抗生物質はウィルス疾患でも混合感染を予防するために使うのだと解釈してました。)と思ってましたが、解熱剤に関しては、熱が高くなった時に飲むものであり、実際は時期を間違えたりのべつまくなく服用すると、必要以上に熱を下げたり、必要以上に体力を消耗する事になりかねませんので、そのことに注意しながら服用することが肝心かと思います。