今日も元氣で行きま笑~(^ ^)/
今回からしばらくは 「ムサシの闘病日記」的なコラムになりますが、悪性腫瘍の動物を持つ1人の飼い主として・・・だからと言って自分の感情に溺れすぎないように気を付けながら・・・私を含めた家族の気持ちやムサシの状態を粛々と書かせて頂こうと思います。
ムサシは9月4日に脾臓摘出術をして以来、完全復活とは言えなかったが、結構元気を取り戻したので、9月12日に第1回めの抗癌治療を施すことになった。
腕の血管(静脈)に留置針という細いストロー状の管を埋め込み、そこから1時間掛けて抗癌剤をゆっくり血管に点滴する方法を取るのだが、ムサシが入院犬舎で暴れてしまって留置針がずれて薬が血管外へ漏れると、その部分の組織(腕の一部)が腐ってしまって大変な事になる。
なので点滴をしている間、何度も犬舎を覗かなくてはならない。点滴が終わるまでの間気が抜けない治療法である。
ただ、それだけ殆んどの抗癌剤には強い作用があるということなのだ。
まさに“諸刃の剣”である。
治療は無事に終わったのだが、ご多分に漏れずムサシも他の癌患者さん同様抗癌剤投与の翌日からめっきり元気がなくなってしまった。
主な副作用は、①心毒性(心臓疾患になったり、元々持っていた心臓疾患が抗癌剤をきっかけにして悪化し、それにより死に至ることもある。)、②骨髄抑制(赤血球・白血球の減少)、③胃腸障害(出血性大腸炎)、④腎毒性(主に猫と言われてはいる。)等であるが、1週間めの血液検査は散々だった。
供血犬だったはずのムサシは、ド貧血になり・・・「これ以上下がるとマジにヤバイ!! 一体ムサシは誰から血をもらえばいいのだろう・・・。」 と言うくらいまで貧血になっ てしまった。
そして腎臓、肝臓、どちらの値も急激に上昇してしまった。(勿論手術前からこれらの値は悪かったのだが、一旦回復しだしたところで抗癌剤を使った為、前以上にガタガタになってしまった。)
一先ず、抗癌剤の選択と施術は加藤先生を中心に看護師達にも協力してもらい、私は鍼灸の治療と共にテレセラピー(遠隔治療)を施し、オーリングテストで対症療法薬の選択をした。
ここで私の恥をさらすことになるのだが、オーリングテスト(筋肉反射テスト)と言うのは、一見単純な技法だが実はとても難しい検査である。(と、私は思う。)
自我や病気に対する自分の考え(この症状にはこの薬が良いに決まってる!と言う先入観)が入ってしまうことがままあるし、いつも自分をニュートラルな状態にしておかないと、患者さんが一番求めている薬がうまく選択できないのである。
今まで長い間オーリングテストで患者さんの薬の選択をしてきたが、それが故に反省した場面もある・・・。
10年前に氏家さん(この1月に他界された瞑想の師匠)率いるインド・ネパールの旅で京都の堀田先生(内科医)とご一緒させて頂いた時なんかは、もう空港に着くや否や堀田先生を追いかけて、「どうしたら正しいオーリングテストができるでしょうか!?」としつこく質問攻めをさせて頂いた記憶がある。(心の広い堀田先生は、その時嫌なお顔一つなさらずにお答え下さったが・・・。)
ド貧血と共に白血球が下がる筈であったのだが、下がるどころか上がりっ放しだったので、「とにかく、これらと腎臓・肝臓を何とかしなきゃ!!」と言うことになり、ムサシは漢方薬を含むたくさんの薬の薬漬け生活が始まった。
そして食事は、ヒルズの癌患者用の缶詰(n/d)と共にカロリーが低くならないように注意しながら、n/d缶詰+手作り和食 に切り替えた。
そして9月26日、抗癌剤投与後2週間の血液検査は全部正常値になったのだった(^^)V。
このまま順調に行けば、10月3日に2回目の抗癌剤を使う事が出来る!
と思ったが、ちょうど血液検査をした26日はかなり活力があり、散歩中リードを健常時の様に引っ張る傾向にあったが(ムカッ・・!苦笑)、月末から引っ張る力が弱くなりだし、散歩も少し歩くと直ぐバテる様になった。
見えない所で、彼の身体の癌細胞が悪さをし出したのだろうか・・・。つづく。
「追記」
毎日出勤前に私は 「ムサシ、大好きだよ! 長生きすんだよ!行ってくるね。」と言ってから車に乗る。(勿論、同居犬のケンにも大好きって前から言っている。)
天才を育てた親は、子供にしつこく 「あなたは天才なのよ!」と言って脳を含めた子供の全細胞にそれを記憶させたって何かの本に書いてあった様な気がするから、案外その方法もいいかも知れない!って思って、毎朝ムサシに言うことにしたのである。
自分の能力のなさを親のせいにするつもりはないが、幼い頃から「あんたは不器用でいつもぼーっとしてるわね~!」って言われて育ったせいか、こんなんなので(また苦笑・・・。)、
もしかして毎日「あなたは天才よ!」言われて育ってたら、私ってスゴイ人になってたかも知れない!(・・・ホンマかいな~?!)
・・・ と言うことで、世のお母さん!(お父さんも)ご自分のお子さんをたくさんたくさん褒めて抱きしめてあげましょうね~!! それってとっても大事みたいですよ!