拾い食いをさせないために
みなさんは、お家のワンちゃんがお散歩中に何かくわえているのを見つけて、ヒヤッとした経験はありませんか?
すぐに口から出してくれればいいのですが、間違って飲み込んでしまい、中には排泄されずに胃の中で留まっていたり、腸に詰まってしまうケースも少なくありません。
その場合には緊急手術を必要とすることもあります。
また、万が一毒物入りの物だったりすると中毒症状が出る可能性もあります。
実は、拾い食いはとっても危険なのです(>Д<)
では、拾い食いをさせないためにはどうすれば良いでしょうか?
まず実行して頂きたいのが、ワンちゃんが口にしてはいけないもの、危険なものは、ワンちゃんの手の届くところには置かない、ということです。
また監視できないときはサークルの中に入れるようにし、状況によっては、食卓の下など、拾い食いをよくする場所への出入りをさせないようにするのも、ひとつの方法です。
基本ですが、これが1番大事です。
しかし、お散歩中では落ちているものすべて片づける訳にはいきません。
そこで、ワンちゃんに拾い食いの癖がある場合は日頃からトレーニングをしましょう。
☆拾い食いをするといやなことが起こる!!トレーニング
- いつものお散歩コースなどで、犬に先回りして拾い食いしそうな物にタバスコ・からし・ビターアップル(写真右)など 塗付・スプレーしておきます。
- 犬がこれを口にして嫌な思いを経験し、「拾い食いをすると嫌なことが起こる」ということを覚えさせます。 これを繰り返すことにより、必然的に拾い食いすることを避けるようになります。
☆いいものもらえる♪トレーニング
- まず、お気に入りのおやつなどをワンちゃんにみせます。
- ワンちゃんはおやつを欲しがりますが、この時は絶対に与えないようにして、「ダメ」「イケナイ」など掛け声を言います。
- ワンちゃんがおやつをあきらめたところで、別の手からもっとおいしいおやつをあげます。
そうすることで、『あきらめたらもっとおいしいものがもらえるんだ』と学習します。
何度も練習して、実際に拾い食いをしそうになったときに「ダメ」「イケナイ」と声をかけ、拾い食いを未然に防ぎましょう!
※もし危険なものを口にくわえてしまったら無理やり取る事はなるべく避けた方が良いです。
ワンちゃんは自分のくわえているものを人に取られたくないために抵抗した時の勢いで飲み込んでしまうことも考えられますし、噛まれる事もあります。
おやつやおもちゃと交換するようにしましょう。
万が一、誤飲誤食をしてしまった際は、早めに病院にご連絡くださいね。
担当:動物看護師 鳥居