『異病同治;いびょうどうち』と『同病異治;どうびょういち』について
※ 以下の話は、3月22日に「リリー動物病院東洋医学クリニックのライン」に掲載させて頂いたものに、ちょっと文章を加えたものです。
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1月下旬、私工藤の誕生日のお祝いにマリンちゃんのお母さんが手作りのプリザードフラワーを下さいました。
とっても素敵なお花だったので、お写真を撮らせて頂きました。
初診時マリンちゃんは、とにかく酷い鼻炎で来院されました。
激しいくしゃみと鼻水で、マリンちゃんもお母さんも夜中に何回も起きていたそうでした。
ですが鍼灸と漢方薬、そしてご自宅でのお灸で、今はたまに起きることはあっても、ほぼぐっすり寝てくれるようになりました。
また面白い事に、お尻の横にできていた直径3センチのグリグリの塊(過去に何度かそこに注射したことによる結節だと思われます。)が気が付いたら小さくなっていました。
それと足腰がしっかりしたとの事。
★1つの症状を治療すると、他の症状も改善する事があります。
これが鍼灸治療の面白いところですね❗️
この事を『異病同治(いびょうどうち);異なる病気で同じ治療をすること』と言います。
例えば、膝下に「陽陵泉(ようりょうせん)」というツボがあるのですが、このツボは椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼など骨の疾患に使うだけではなく、肝臓や胆のう疾患にも使います。
そして五行論で「木」の所をたどって見て頂くと、目と肝臓は同じグループなので、「陽陵泉」は緑内障など眼の疾患の時にも使うんですね。
★反対の例としては、例えば肺炎の患者さんが来た時、その肺炎が寒さから来るものか、感染などで熱によるものかによって、治療法が異なります。
どちらも肺の疾患に効く共通のツボを使いますが、それ以外で前者は「補(ほ」」と「瀉(しゃ)」のうちの「補;おぎなう治療」に力を入れて、とにかく体を温めるツボを選びますが、後者は「瀉;熱などを取る治療」で、極力熱を下げるツボを選ぶんですね。
このような場合を『同病異治(どうびょういち);同じ病気でも違うツボで治療すること』と言います。
ところで、話をマリンちゃんのことに戻しますが、今回マリンちゃんの夜中の激しいクシャミと鼻水が改善したのは、鍼灸治療と漢方薬のみならず、やはり忙しい中でお母さんが毎日お灸を顔晴って下さっている事も、改善している大きな要因だと思います(^^)V。
なので家でのお灸は本当に大事なんですね~~。
しつこい!!と言われても、私は言い続けますよ~。
本当に家でのお灸って・・・大事です。絶対お勧めですよ~(^_-)-☆
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木の列を下にたどっていくと、臓と腑は肝と胆。官は目。なのですね。
この縦の列はみんな繋がっています。気のところが風。なので今は風が強いのですね!
因みに、志(感情)は、怒。
という事は、怒ってばかりいると肝臓を傷めます。逆に肝臓を傷めると、怒りやすくなるんですね。
長〜い間、ふつふつとした怒りを溜めて暮らしていると、肝のみならず腎臓を傷めます。
生きていると、いろんな試練がありますが、怒りを上手に発散させるようにしないと、肝臓や腎臓を傷めることになるんですね。
正に心身一如(しんしんいつじょ:心と身体は繋がっている)なんですね。