『風邪の季節・・やはりお灸がお勧め』
中医学的に言うと、春は「風邪;ふうじゃ」の季節になります。
- 風は、上に上がる性質があります。身体で言うと上半身である頭や眼、耳に症状が出易いです。
ですので、頭痛や涙目、鼻炎、犬は外耳道炎にもなったりします。
そして、頭と言えば、てんかん発作や四肢の麻痺もこの時期に多いですんね~。
ただ、てんかん発作に関しては、もともと「風邪」の季節に起きやすい為、「風病;ふうびょう」と言われてきましたが、雨の低気圧時にも起き易く、また夏のエアコンの真下にいる子も発症しやすくなるので、春限定の症状とは言い難いのが現状です。
(この季節の臓は、肝なので、てんかん発作は肝の熱で誘発されます。この事に関しては、長くなるので今回は省略しますね。) - 風邪は、風の性質らしく、症状が身体中を回ります。
皮膚病で痒いところがころころ変わったり、関節痛でも痛みの場所が変わったりします。(わたくし事ですが、この度膝を傷めまして、痛みが膝の前だったり横だったり裏だったりと・・身をもって、風邪の性質を体験しております。トホホ・・。)
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☆さて、それではこの風邪の時期をどう乗り越えて行けば良いかと申しますと・・・
ズバリ!! お灸がお勧めです。
お灸というと、オーバーに捉えがちかも知れませんが、お家で簡単にお灸出来ますよ!
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☆中医学では「五行論」と言って、あらゆるものを「木・火・土・金・水」の5つに分けて診断や治療に使います。
図―2の通り、「水があるから木は育つ」「木が燃えて火になる」「火が燃えた後は土になる」・・つまり隣同士の関係は、「水」は「木」のお母さんであり、「木」は「水」の子になります。同様に「木」は「火」のお母さんでなり、「火」が「木」の子になるんですね。
その母子の関係を使って、例えば「てんかん発作」で、肝の熱が上に上がり脳を刺激して発症したと考えるのであれば、肝の親である腎を強めるために、「腎兪」というツボを棒灸でお灸する。
また、てんかん発作時に上に上がった熱を下に降ろす為にも、やはり「腎兪」のお灸はお勧めです。そして、腎は骨髄にも多く関連していると言われているので、骨の病気のみならず、脳髄など脳の病気にも腎のツボをお灸するのは、効果があると言えます。
図ー1
図ー2
図ー3
☆「腎兪」は、動物を背中から見て、最後の肋骨のラインの左右を繋げて背骨で合わせると、第二腰椎と第三腰椎の間になります。その辺りに「腎兪」というツボがあります。
ここに棒灸を5分ほどあてます。
棒灸は、左からモグサが練り込んである煙の出ないスミ灸、モグサ100%のもの、モグサに鎮痛作用などのある漢方薬をブレンドしたものになります。
赤い布は、火傷防止と同時に、赤は遠赤外線作用もあるので、ツボとお灸の間に置きます。
☆そして、そのお灸の前か後に、首の下から尾の付け根まで、背骨にそって棒灸をくるくる回しながら、ゆっくり当てていきます。
背骨の両側には、内臓と繋がっている大事なツボが並んでるんですね!
そこをお灸するのは、内臓を温めることであり、健康維持や病気の改善にとても役に立つと思います。
皆様、是非是非お試し下さいね(^_-)-☆