『お灸をしてもらってる子と手作りご飯を食べてる子は絶対に違う!! その1』
・・と言うことを結構感じます。
これ、私だけが言ってるんではなくて、長年一緒に鍼灸を学んできた鍼灸仲間も同じことを言っています。
以前よもやま話に書いたように、私達は動物さんの脉(脈;みゃく)を取りながら、治療を進めていきます。
例えば病気の為に細くて弱かった脈が、治療していくうちにだんだんと太くて力強くなってきたり、はたまた後ろ足が痛くて右と左の脉の強さに大きな差がある子が、治療で均等になってきたら、そこで治療を終わらせます。
治療をして一旦いい脉になってお帰りになっても、次回までに何日か経つとまた脉が弱くなることがあります。
でも・・・自宅でお灸をしてもらっている子達は、治療の始めに針を一本打ったり、ツボを軽く刺激するだけで、脉が変わるんですね~・・。
お灸は本当に地味な作業ですが、身体中の血の巡りと気の巡りを良くして体調を整えたり免疫力を高めたりして、身体も心も元気にします。
そして『天人合一(てんじんごういつ)』というように、外に出ない動物や人でさえも、寒さや風や暑さなど自然の影響を受けて体調を崩すことがありますが、その変化をも最小限にします。
☆私の診せて頂いている高齢のワンちゃんで、7年ほど前に初期の腎疾患になり、椎間板ヘルニアになったりその後も前庭障害で首が曲がってしまった子がいますが、鍼灸治療と共にご自宅でお灸して頂き、手作りご飯にして頂いたら、血液検査は正常になり、他の症状もよくなった子がいます。(手作りご飯は、お野菜、魚、肉、お米などの材料を水から入れて、汁たくさんの雑炊のようにしてもらっています。そこで水分を摂れるのもきっと良いんでしょうね。)
☆お電話で「椎間板ヘルニアっぽいのだが、歩行困難になったから治療をして欲しい。」とのご依頼を受けた時、飼い主さまが遠方の方だったり、どちらかの都合で直ぐに診せて頂くことが出来ない時は、必ず「もしうちの病院に棒灸だけ取りに来て頂けるのなら、直ぐにお灸を腎兪にして下さい。棒灸セットを取りに来て頂くことが出来なかったら、宅急便でお送りしますよ。」とお伝えして、初診までの間、何もしないのはもったいないので、お灸をして頂きます。
もちろん、手術しても難しいような重度の椎間板ヘルニアもあれば椎間板ヘルニアではない難治性の椎骨の病気もありますが、ご自宅でのお灸をお願いした子の中には、初めて来院された時には、ふらつきながらも歩けるようになったワンちゃんが何頭もいます。
☆師匠の学院の山内健志校長は、人の治療もされています。
腎不全で20年以上透析をしていて病院の検査でも腎臓機能は0パーセントだと言われていた患者さんに、鍼灸治療を施し、治療の中で「関元」(お臍の指4本分下のツボ)と右と左の「太谿」(足首の内側のくるぶしとアキレス腱の間のツボ)にお灸して、ご自宅でもその三点のお灸をして頂いていたら、ひと月くらいして、娘さんから感激のお電話が掛かってきたとの事でした。
「先生~!うちのお父さん、ずっと腎不全だったからおしっこが20年以上も出なかったんですが、今日2~3滴おしっこが出て、すごい喜んでました!!」とのこと。
お灸がほんの数パーセントの腎臓の正常な細胞に働きかけて、腎臓が動くようになったということなんでしょうね! 実にスバラシイと思いました。
☆最後にわたくしごとになりますが、阿久比の病院と名古屋の病院を行ったり来たりしていて、バタついている&そそっかしい性格なので、先日な、な、なんとぉ・・名古屋の病院の通用口の透明なガラス戸が開いていると勘違いして、大きな荷物を持ったまま急いで病院に入ろうとして、左のオデコを思いっきりぶつけてしまいました。
ものすごい音と共にふらっとなり、「おう・・・これが脳震盪かぁ・・。」と思いましたね~。昭和の漫画なら目から星が出ている感じですわ~(苦笑)。
それでその夜のうちにオデコにお灸を三層(三回)しました。
腰痛やら突発性難聴持ちでもあるので、身体全体を軽く針で整えてから、オデコにお灸しました。強打したので絶対に痣(アザ)になるか腫れてくるのを覚悟の上でしたが、全然痣にもならず腫れも痛みも残りませんでした!(一週間は、指で強く押すと少しだけ痛みはありましたが)
因みに中医学での三はとても重要な数と言われていて、三は完全な数、整数であり、『三は散ずるに通じる。』と言われ、三回お灸することによって瘀血や痛みを散らせる働きがある。と言われています。打撲や外傷は局所の瘀血なのですね。
・・・ということで、最後はちょっと?!笑っちゃうような私の失敗談でしたが、お灸って本当にすごいんですよ~!!ってこと、身をもって知りました(笑)。
「皆さん、どうぞお試しあれ~~!」でございます。
今日も動物さんと皆さまにとって、心身ともに健康で素敵な一日でありますように~(*^_^*)☆彡
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阿久比のリリー動物病院の新人看護師さん達。
左は林さん、右は渡辺さん。
例年の事ですが、三月に入ってフィラリアの血液検査などが始まって、超忙しくなりました。
二人とも顔晴ってくれてるので、助かっています。
「え~?!先生、またぁ〜、何するんですか~!?」とか言いながら、慣れたもんでちゃっかし二人ともピースのポーズを取ってました。
清田さんは本当にテキパキさんです!仕事中は常に次の事を考えて行動してくれます。
水出先生は・・言わずもがな!と言う感じですね(笑)。
左から看護師の清田さんと副院長の水出先生。
この日は前日風邪で熱があって早退したにも拘らず、出勤してくれました。
入った当初は、ベテラン看護師達に囲まれて、甘えん坊の末娘みたいな感じでしたが、今では一番上になってとても頼り甲斐のある看護師さんに成長しました。
実にスバラシイです!!