要注意な生き物達
暑い季節がやってきました。この時期、草むらで活動的になる要注意な生き物達がいます。
今回は好奇心旺盛なワンちゃん猫ちゃんには要注意な、そんな生き物達についてご紹介したいと思います。
- ■マムシ
-
頭が三角形で胴が短いのが特徴のヘビです。
咬まれた場合、すぐ激痛とともに局所がひどく腫れます。皮下出血や嘔吐、呼吸困難をおこすこともあります。
ちょうど先日、耳を咬まれて治療をしたワンちゃんがいました。
- ■ヤマカガシ
-
全長80センチくらいの日本で一番多い毒ヘビです。
毒牙で咬まれると血液の凝固障害や皮下出血、臓器不全などがおこります。体をおさえるとウロコの間からも毒液を出します。
- ■カエル
-
耳の後ろにある耳腺から毒液を出すカエルがいます。
また、ヒキガエルの全身のイボからは「ガマの油」として知られている白い毒液がにじみ出ていて、嘔吐や視力障害、神経障害などを起こします。
これも先日、散歩中にカエルで遊んでいたあるワンちゃんがお目眼をやられてしまって、飼い主さんがすぐに眼を洗浄したことで難を逃れました。
- ■ムカデ
-
肉食で、触るとすぐに咬む、ゲジゲジした生き物です。
咬まれたときの主な症状は局所の激しい痛みと腫れで、全身症状が出ることはあまりありません。
よく外で干している洗濯物についていることがあるので、要注意です‥!
- ■ニホンイモリ
-
別名アカハライモリで、お腹が赤いのが特徴的なイモリです。
皮膚にフグと同じテトロドトキシンという毒を持ちます。
これらの生き物達にやられてしまった時は、傷口や眼に毒が入ったと思われる時はすぐに水で洗浄してあげて、そのまま動物病院に連れてきてください。
もちろんワンちゃん猫ちゃんだけでなく人にとっても要注意な生き物達なので、特に草むらや田んぼ道を歩かれる時には、気をつけてくださいね。
2008/6/21掲載
追伸—
ヘビにかまれた疑いで来院したワンちゃん猫ちゃんは今年だけで、すでに5匹以上です‥!
みなさん、気をつけてくださいね。
2008/7/28追加掲載
2008年 6月 21日掲載
Home » 【ちょっとしたお話】 予防・ケア » 要注意な生き物達
(現在のページ)