『「風邪;ふうじゃ」の特質』
以下のものは、院長が当院のLINEに投稿したものになります。
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こんにちは!
ここ数日、ここ愛知では梅雨のような日が続いています・・。
雨による湿邪(しつじゃ;湿気の邪気)と、春の風邪(ふうじゃ;風の邪気)がくっついて、私達の体にとって不都合な症状を起こすことが結構あります。
「風邪;ふうじゃ」の特徴は以下の三つです。
- 他の邪気(湿邪、寒邪、暑邪、燥邪)と風邪が合わさって、体に悪影響を与える。
- 風が上に舞い上がる性質から、症状が上部(耳の痒さ、眼の病気、てんかん発作など)に出やすい。
- 風が上だけでなくあちらこちらに舞う性質から、症状が数日後には別の場所に出ることがある。
これらの風邪の性質から、風邪の時期(3月頃~5月頃)は、
- 風寒(風邪+寒邪)や風湿(風邪+湿邪)で、椎間板ヘルニアが再発したり、皮膚炎が悪化したりします。
- また落ち着いていたてんかん発作がいきなり起こるのもこの時期に多いです。
- マラセチア菌による耳の痒みや、眼の病気もこの時期に起こりやすいです。
- 膝蓋骨脱臼で膝を痛がっていると思っていたら、数日後に腰痛が起こることもあります。
※やはりこれらの症状を軽減するのは、ご自宅でのお灸(棒灸)がお勧めです。
お灸は地味であり、飼い主さんからすると効果があるかないか分かりにくいと思いますが、今日お見えになったリウマチのワンちゃんは、この一か月お母さんが毎日お灸して下さっていたので、今日はリウマチに効くツボ(陽陵泉)を指で刺激をしてもいつものように怒ることがありませんでした。
そして診察前に指で軽く押して背中の痛みの反応を見るのですが、痛みの反応も殆どありませんでした。
お灸はやっぱり素晴らしいです!!本当にお勧めです😆👍🏻
追記;五行色体表に書いてありますが、この時期、肝臓と胆嚢が傷みます。
また後日お話させて頂きますね。