猫のアイコンタクト
猫の瞬きには、実は何かしらの意味があるのをご存知ですか?
無意識のうちに繰り返す私たち人間とは違い、猫は意思表示として瞬きをすることがあります。
猫の瞬きは「アイコンタクト」
瞬きによって涙が分泌され、乾燥から目を守ることができたりゴミや老廃物を排出できます。
しかし猫にとっての瞬きはこれ以外にも何かを伝えたいときの手段、つまり「アイコンタクト」としての役割があります。
猫の瞬きは少ない
猫の瞬きは1分間におよそ3回で人間と比べるとかなり少ない回数です。
猫の瞬きが少ない理由は、目頭にある薄い膜(瞬膜)の機能が関係しています。
瞬膜は瞬きをするたびに目の表面を覆い、眼球の表面のゴミを取りながら油分をなじませる働きをしています。
瞬膜の働きで涙の蒸発を防げるため、猫の目は乾燥しづらく少ない瞬きでも生きていくことができるのです。
猫のアイコンタクトに込められた意味
〔瞬きを使ったアイコンタクト〕
●ゆっくりと瞬きをしている
相手に対して「信頼しているよ」「好きだよ」という気持ちを伝えています。
また、攻撃の意思がないという挨拶でもあります。
それは瞬きだけではなく、目を細めている時も同じです。
人間から猫に対する瞬きも同じ意味で受け取ってくれるので、愛猫に対して大好きな気持ちを伝えたいときや愛情表現に応えたいときには同じようにゆっくりと瞬きをしてあげると良いでしょう。
●ゆっくりとした瞬きを繰り返している
相手に対してより多くの愛情をかんじていて、その気持ちを伝えています。
それほどの愛を瞬きで表現するのは意外にも感じますが、確かな安心感からわざわざオーバーなリアクションをする必要がない、という猫の心理が働いているのでしょう。
●呼びかけに対して瞬きをする
飼い主さんが猫の名前を呼んだり話しかけたりしたときに、瞬きをしているのは「はーい」や「聞いてるよ」といった返答の意味が込められています。
犬のように、名前を呼んだらすぐに飼い主さんのところに来るようなことはあまりないかもしれませんが、猫もこうしてしっかりと呼びかけに応えてくれているのです。
〔瞬き以外のアイコンタクト〕
●見つめながら鳴いている
じっと見つめてくるときは、何かを要求しているサインです。
鳴きながら見つめる場合は、その要求が強いとき。
わがままな子や甘えん坊の子はよく飼い主を見つめながら鳴くことが多いです。
●瞬きをせずに見つめ続ける
多くの動物は静かに見つめ合うことで敵意を表し、そのアイコンタクトがきっかけでケンカになることもあります。
瞬きをせずに見つめ続けることによって相手に対して「警戒している」サインになります。
この緊張感の中お互いに見つめ合いを続けていると、場合によっては猫が引っ搔いたり噛みついてきたりすることもあるので
すっと目をそらし「こちらには敵意がないんだよ」ということを示してあげましょう。
また、猫の瞬きに対して瞬きなしで見つめ返すのもNGです。
せっかくの愛情表現を敵意で返していることになるので、しっかりと瞬きをしながら愛情のキャッチボールを楽しみましょう。
言葉を発することができない猫でも、こうして目と目を使って大好きな思いを伝えることができるのはうれしいですね(^^)
お互いの瞬きに注目して愛猫との毎日のアイコンタクトを楽しんでみてください♪
文責:齋藤 (PEPPYより引用)