『湿邪(シツジャ)によって起こる病気について・・・①』
以下のものは、6/23に院長がリリー動物病院・東洋医学クリニックのLINEに投稿したものになります。
※少し⁉︎長いです😅
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こんにちは😃
6月に入り湿度が上がった為、毎日のように来院する動物さん達が、「下痢」か「嘔吐」の真っ最中だったり、「今日は良くなってるけど、嘔吐があったのよね。」と言うご報告を、よく頂きます。
それは、一過性の事が多いのですが、とにかく判で押したように「湿邪;しつじゃ」の時期は、消化器症状が多いです。
上の「五行色体表」を見て頂けますか?!
これは、あらゆるものを「木・火・土・金・水」の五つに分けで診断や治療に生かす中医学の考え方「五行論」を図にしたものです。縦の列は全部関係性があります。
この時期は「土」ですので、「土」を下にたどって行くと・・・
気は「湿」、臓は「脾(脾臓)」で、腑は「胃」。
志(土の感情)は「思」。果(摂ると良い果物)は「棗;なつめ」であり、蓄(摂ると良い肉)は「牛」・・になります。
今の湿気の時期は、「脾臓」と「胃」が、「湿邪;しつじゃ」の影響を受けて弱ります。
ですので、下痢や嘔吐、腹部膨満や腹痛などの消化器症状が多いんですね。
食べ過ぎて、脾臓や胃を傷めると、人だと「唇」の端にちょっとした皮膚炎が出来たり、「口」が乾いたりします。
ですので、たださえ湿気で弱くなっているところに、食べ過ぎて消化器を傷めると、他の「土」のところにも症状が現れるんですね。
そして湿気や消化器の傷みの影響で体である「肉」に症状が出てきて、重だるくなって体全体に力が入らなくなったりします。
また、日常生活の中で悩みなどがあって思い煩うと、「胃」がキリキリ傷んだ経験、ありませんか?!
以上のように、中医学の「五行論」は、起きた症状だけに着眼するのではなくて、季節の影響や、臓腑や他の体の部分、感情などとの関連性を考えます。
長年やってますが、やっぱりこの「中医学」って、本当に面白いなぁ!って、思います😊