『春の風邪の性質-2 』
図は「五行色体表」です。
自然界の事、私達の身体、感情など、全てのものを、「木・火・土・金・水」 の5つに分けて考えて診断や治療に生かす考え方を「五行論;ごぎょうろん」と言います。
一番上の「木」の所を下にたどって行くと・・・
気は風、季(季節)は春、臓と腑は、肝と胆(胆のう)、どんどん下に行くと、爪、目、涙、筋、怒(項目は省略)になります。
例えば、これだけをとっても、
- 「木」の季節は春であり、肝臓と胆のうが活発になる時期だが、風邪の影響を受けて、それらの臓腑が弱る時期でもある。
- この時期は涙目になり易く、また筋が硬直するようなてんかん発作も起きやすい。(この時期は風邪の影響を受けるので、肝に負担が掛かり肝の熱が頭の方に昇って、てんかん発作が起き易いのですね!)
- 肝を傷めると、爪が薄くなったり変形しやすくなる。
- そして感情面では、肝や胆のうを傷めると怒りっぽくなるし、その逆で怒りを長い間抱えていると、肝臓や胆のうを傷めるんですね。
2023年 4月 12日掲載