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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

ヘビとハチには要注意!!

涼やかな秋風が吹くようになり、お散歩が気持ちのいい季節になってきましたね。

ただ、この時期のお散歩にはハチとヘビに注意が必要です。当院でもここ最近、マムシに咬まれてしまったワンちゃんがご来院されました。

今回はヘビの咬傷、ハチの刺傷についてお話します。

 

ヘビの活動期間は4月から10月と言われていて、秋は特に冬眠前で活動も活発になります。

草むらや薮、水辺周辺の草地、土の穴、木の根元、石垣の隙間などに潜んでいます。

ハチの活動期間は4月から11月と言われていますが、6月後半から10月の夏季シーズンは巣作り・繁殖期になるため縄張り意識が強く攻撃性も高くなります。

樹木や庭木、住宅の軒下やガレージなどに巣を作ります。

上記を読んでいただければもうお分かりかと思いますが、今の時期は最もヘビやハチが活発に活動する期間にあたるのです。

 

では実際に咬まれたり、刺されてしまった場合どのような症状が出てくるのでしょうか?その際の応急処置の方法もお伝えします。

ヘビ咬傷・ハチ刺傷どちらとも攻撃をされた際にキャンと鳴いたり、患部が腫れ上がったり、食欲・元気が低下します。

最悪の場合、アナフィラキシーショックを起こし死に至ります。

 

※アナフィラキシーショック

外から摂取または侵入した原因物質に体が激しく反応し、全身的に過剰なアレルギー反応が起こる状態のことを言います。

呼吸困難、意識の低下、目や唇などの腫れ、下痢・嘔吐などの症状が現れます。

 

 

応急処置

【ヘビ】咬まれた部分を流水で洗い流してください。傷口に触るときは、毒に触れないようゴム手袋かビニール袋を使用すると安心です。

動物さんをできるだけ動かさず安静にし、すぐに動物病院での診察を受けてください。

【ハチ】針が残っていたら、針を押し込まないように注意しながら抜いてください。できればピンセットや毛抜きで抜くのがよいです。

指で引き抜こうとすると、針の根元に付いている毒の袋をつぶしてしまい毒液が体内に侵入してしまう恐れがあります。

嫌がって抵抗してしまう場合は無理に行う必要はありません。動物病院で抜いてもらいましょう。

針を抜いた後は、刺された部分から毒を絞り出すようにして流水で洗い流してください。ハチの毒はタンパク質でできていて、水に溶けやすいので大量の水で洗い流すのが効果的です。動物さんをできるだけ動かさず安静にし、すぐに動物病院での診察を受けましょう。

※下の画像はマムシに咬まれてしまったワンちゃんの画像です。咬まれた場所が大きく腫れあがっています。(BuzzFeedより引用)

 

 

動物さんが活発に動いてしまうと毒が早く体内に回ってしまう可能性があります。咬まれたり、刺された後は安静を保ちすぐに動物病院を受診することが重要です。

またヘビやハチが潜んでいそうな場所には近寄らないようにしましょう。万が一遭遇してしまったときは、動物さんを落ち着かせ刺激をしないようにして下さい。こちらから刺激を与えなければ、向こうから攻撃してくることはまずありません。

余談ですが、ハチは色を黒と白で判断していて黒色に反応して狙ってくる習性があります。

明度が低い色(ネイビーや茶、青など)もハチには黒色にみえますので、お散歩の際は白色や明度が高い色(ピンク、水色、黄色など)の服を着ていくのも対策の一つになるかもしれません。

対策と応急処置を頭に入れて大切な動物さんを守りましょう。

 

文責:清田

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年 9月 29日掲載
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