『今でもあの子に触れたい。・・・別れは本当に辛いですね。』
長い間臨床をしてきて、今年ほど『湿気(湿邪)』が、弱った動物にこんなに悪影響を及ぼすとは、思いもよりませんでした。
例年にない長期に渡る湿気や低気圧のせいで、関節疾患や消化器疾患の子の具合が悪くなるばかりか、他の病気の子たちも体調不良になってしまい・・今年の梅雨は例年と比べて鍼灸治療にお見えになる子が増えたように感じました。
そして重い病気であっても、ついこの前まで調子が良かったのに、急に亡くなってしまう子たちもいました。
飼い主さんと動物達は、親子のように太いパイプで繋がっています。
彼らは口は利けませんが、家族であり、子供や弟・妹のような存在です。
彼らは人間ではありませんが、私達人間が彼らに注ぐ愛が、愛を遥かに超えてしまって、『過剰な情』になった時・・・それで苦しくなる動物たちも見てはいます。
でも・・それはさておき、とても大切にしてきた動物を亡くした時、多くの飼い主さんは立ち直るのに時間が掛かります。 かくいう私も仕事の途中で何度トイレに走って泣いたことか・・・。
今、大切な子を亡くして、悲しみに暮れている飼い主さん達の事を思うと、本当に自分の無力さを痛感します。
ただ、肉体は滅びても、動物達の魂は皆さんのことをずっと見守り続けてくれていると、私は信じています。
その子のことをいっぱい思い出して、いっぱい泣いて・・・そしてその思い出を大切にしながら、時間は掛かると思いますが、少しずつお元気になって頂けたらと思います。
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※補足;結構マニアックな話ですから、お気が向かれたら読んで下さいね。
アニマルコミュニケーションの大家、ローレン・マッコール先生の授業で、ある方が以下の質問をされました。「先生は、犬は3年から10年で他の犬に生まれ変わるとおっしゃいましたよね。ですがある時、30年以上前に死んだ愛犬がいきなり私に話しかけてきた事がありました。そんなことってあるんでしょうか?!」
するとローレン先生はすかさずこうお答えになりました。
「それはたまにあることよ!その犬の魂が100%生まれ変わったわけではなくて、何%か元の犬の魂が残ってるのね。だから前犬の魂と新しい犬との魂を行ったり来たりしているの。 その時あなたに必要なメッセージがあって、その犬がメッセージを発信したところ、あなたがキャッチしたんだと思うわよ。」
・・・と聞いて、納得できました。が・・鍼灸治療やツボなどを否定される先生もいらっしゃるので、こんな話をしたらよけい変な獣医だと言われちゃいますね・・。
ですからこの話はこの辺にしときますね。
※今もたまにアニマルコミュニケーションのご依頼を頂くことがあります。
ですが、その子が本当に伝えたいことを伝えるには、日々アニマルコミュニケーションの練習をしなくてはなりません。今はとにかく鍼灸治療の方に専念したいと思っていますので、お断りしております。ご了承して頂けたらと思います。
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数か月前に、ハッピーちゃん(写真)が大好きだった同居犬ポメラニアンのナナちゃんが亡くなってしまいました。
ハッピーちゃんは、今でもお散歩でポメラニアンを見ると、大急ぎで近づいて行くそうです。
でも、ナナちゃんでないと気付くと、がっかりして?!戻ってくるそうです。
重度の心臓病とてんかん発作を持つハッピーちゃんは、ナナちゃん亡き後で何回か三途の川を渡りかけました。
でもその度に生還するのは、「ナナちゃんが見守ってくれてるからじゃないかな~」と思う今日この頃です。
ナナちゃん、これからもハッピーちゃんと飼い主さん達を見守ってね~!!
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我が家の大事な家族、M.ダックスのケンとシェパードのムサシです。
どこの家でも一頭一頭にドラマがあるように、我が家にもいろんな想い出があります。
今でも彼らに逢っていっぱい触れたいです。亡くなった悲しみは大きかったですが、私達は彼らのお世話をしているようで、実はたくさんの愛を彼らからもらっていました。本当に感謝しています。