『愛する対象を亡くすということ・・② ※動物は子供の心を育てる』
私は、動物達にお灸しながら飼い主さま達からいろんな話をお聞きする機会があります。 心から共感したり、新しい発見があったりで、いつも楽しく仕事させて頂いてます(*^^*)。
治療中、今回のテーマに関する話は結構出るんですね・・。
先日も「先生、この子に何かあったら、わたし心のバランスを崩してどうにかなっちゃうのね・・。ましてこの子が死んだら・・って考えただけでおかしくなりそう。旦那や親が死ぬ時とは比べ物にならないくらい悲しくて立ち上がれないと思う・・。」とAさん。
理想はそうであってほしくないですね・・。夫婦仲が良いに越したことないですから・・・。
なので「はぁ~・・。」と、否定も肯定もしない返事をしてると、翌日今度はBさんが同じことをおっしゃいました。
でもBさんとお話してるうちに、お互いに納得したことがありました。
それは‟悲しみの質が違う“と言うことです。
配偶者のことは一旦置いといて、育ててもらった親を例に出すと、「どれほど感謝していてどれほど大好きな親であろうと、親の死はある意味覚悟が出来てる。だが、一緒に暮らしてきた動物は違う・・。感覚は子供と一緒!」と言うことなんですね。
東北大震災で大事なお子さんを亡くして深い悲しみの中にいる方からすると、「人間の命と動物の命と一緒にするな!」と怒りを感じる方もみえるかも知れません。覚悟もできずに、あの日を境に逢えなくなってしまうのですから、その喪失感は私たちの想像を絶するものだと思います・・。
ですが、愛することに変わりはありません。
私達は大事な子供と同じように大事な動物たちと巡り逢って、愛を注ぎ彼らから愛をもらって生きています。
動物が家に来ただけで、家の雰囲気ががらりと変わります。
その子がいるだけで、子供たちの心が育ちます。夫婦の会話も弾みます。
子供たちは「自分たちが守ってあげないと生きていけない存在」を知って、心優しい人に育ちます。もちろん失う悲しみも味わいますが・・。
先日治療中にそんな話を交わしたKさんが後で送って下さったメールを写真に掲載しました(一枚目)。良かったら読んで下さいね。
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※編集後記
コロナウイルスの事で心が暗くなる毎日ですね・・。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りすると共に、一刻も早く終息する事を望みます。
コロナウイルスが本当に大変なだけに、3・11の東北大震災の事が逆に薄れてしまいそうで、それも少し気になります。
震災後行き場のない動物達や未だ仮設住宅の方々、そして心の傷の癒えてない方々も沢山おられると思います。
福島から愛知県に年に一回、被災した子供たちが二週間ほどホームステイの様な形で遊びに来てくれるそうです。
その活動を応援してらっしゃる絵本作家さん達の‟応援カレンダー“の存在をIさん(飼い主さま)から知りました。売り上げの一部はその時に使われるそうです。それらを写真に載せました。
心がほっこりするようなカレンダーです。ネットで検索したら、今でもあるかも知れませんが、もう3月ですので、今年の年末にご協力して頂けたら嬉しい限りです(*^^*)♡
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あるイギリス人が残した言葉のようです。
うん・・実に納得!!です。
心臓病と認知症で通院してくれていました。ナナちゃんは、治療中に寝てしまうのですが、たまにスイッチが入ると、途中から鳴き続ける時もありました。
「認知症とて、絶対にバカにしちゃあダメですよね・・。この子達は、一見認知症と言われる態度をするけど、ちゃんと私達の心を読み取ってるって思いますよね!」と、いつもTさんと話してました。
残念な事に今月初めに亡くなってしまいました。17歳のナナちゃんは最期まで ‟ 生き切った!!“ と思います。
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味のある素敵な絵ばかりで、心がほっこりします。
今はこういう形でしか応援できませんが、被災された皆様がお元気になられることをお祈りしています。
12枚の絵を観ながら、「一体どんな方々が描いておられるんだろう・・・。ご縁があったらお逢いしたいな~・・。」なんて思ったりします。
全部掲載できなくて、残念です。