『大事な子が「今、冷えているのか、熱を持っているのか・・。」を見極める方法』
中医学を学んでいて、以前からずっと皆様にお伝えしたいな~と思いつつ、なかなか出来ずに時間ばかりが経ってしまい・・・やっと今日お伝えできるので嬉しいです(#^^#)V。
これを知っといて頂くと、結構便利ですよ!
大事な子の鼻水、吐物(吐いたもの)、おしっこ、うんこなど、身体から出るものの性状でその子が冷えているのか熱をもっているのかを知ることができるんです。
下の図をそのまま参考にして頂ければいいのですが、ざっくり言うと、身体から出るものの多くは、色が薄くて臭いもきつくないものが寒証(かんしょう;冷えていること)であり、色がついていて臭いがきついものが熱証(ねつしょう;熱を持っていること)であると言えます。
※ 例えば下痢の子がいて、これは細菌性の下痢だろうという診断で、長い間抗生物質と腸内細菌を整えるお薬を飲ませていても下痢がなかなか治らない時あるんですね!
そういう時は便の性状を見て下さい。その時にいつもの便よりも薄い黄土色をしていた場合・・・もちろん細菌性の下痢もあるでしょうが、身体の冷えが下痢の原因になってるんですね! ですので、普段のお薬と同時にお灸をして温めると下痢が改善することが結構あるんです。
ここで使うツボは、①腎兪(第二腰椎と第三腰椎の椎間の両端)、②大腸兪(第四腰椎と第五腰椎の椎間の両端)、③関元(おへそから指3本分下;指は動物の前足の三本目の指の幅のことです。)のどれか1ヶ所もしくは2ヶ所を棒灸で5分~10分お灸してあげると良いですよ。
※ ですので、同じ下痢でも便の色を見て色が濃いようであれば、それは熱証なので、お灸は逆効果になります。
※ これは多くの症状に当てはまるので、熱証と寒証の鑑別をするのにとても便利なのですが、『真寒仮熱』と言って、一見熱を持っているように見えても、実は身体が冷えている場合もあれば、『真熱仮寒』と言って逆のパターンもあります。
そういう時はどこで鑑別するかと言ったら症状と共に脈で判断します。ですが、脈の話になると『よもやま話』何回分??!ってことになるので、今回は止めますね。
一先ず今日の話、大事な子の具合が悪くなった時の参考にしてくださいね~!
今年も皆さんと動物さん達が元気でいられることをお祈り&応援してますね(*^-^*)♪
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心臓病と椎間板ヘルニアで通院してくれているUさんとあすかちゃんとこりきちゃん。
お灸をするようになってから、毛ヅヤが良くなり歩く姿もしっかりしてきたので、他の飼い主さんから聞かれた時に、この子達の年齢を伝えると皆さんびっくりするそうです(*^^)v。
初めて来院された時は緊張していたようですが、そのうちに名前を呼ばなくても自分から診察室に入ってくれるようになりました。
いつもおりこうさんで治療させてくれます。
治療の後のマコモクッキーが楽しみでもあるようです(笑)。