『魂の契り』・・私達は出逢うべくして出逢った!
この話は、6~7年前に、アニマルコミュニケーションの授業で私の尊敬するローレン・マッコール先生にお聞きしたものです。
生前、肉体を持つ前に「魂が浮遊する空間」と言うものがあって、その中で私達の魂はふわふわ浮いているそうです。
そこで、私達はいろんな魂と出逢い、会話をするわけですが、人と動物の魂が出逢った時に、「肉体の中に魂が入ったら、絶対逢おうね~!!」と約束するそうです。それを『魂の契り;たましいのちぎり』というのだそうです。
この話をお聞きした時、今の仕事を通じてすごく納得できる場面がいっぱいありました。そのうちの二つをご紹介しますね!
開業して2~3年経った頃、生後4か月のラブラドール(ラブちゃん;飼い主さまはOさん)が来院しました。
初めて検診でいらした時、ご家族とラブちゃんとの出逢いの話になりました。
ワンちゃんを飼いたくてご家族でペットショップに行った時、同じようなご家族が数組いたそうです。 そこで店員さんが、数組のご家族がいる所に数匹の可愛い子犬たちをぱ~っと自由に放したんだそうです。
そうしたら、ラブちゃんが当たり前の顔をして、 “ちょこん!!”とOさんの膝の上に乗ったんですって!
「ずっと迎えに来てくれるのを待ってたのよ!!」と言わんばかりに・・・。
その直後「若年性白内障」であることが分かり、無事に手術をして全盲にならずに済みました。
ただ、手術代は決して安くはなかったので、ペットショップと揉めたのですが、Oさんとペットショップの店長との何回かの話し合いの結果、お店に全額負担してもらうことになりました。
殆どは、「大変な子ですね! でしたら、他の犬を差し上げますよ。その子はうちで引き取ってこっちで手術しますから大丈夫です。」とか何とか言って代わりの犬を渡すケースが多い中、これはまさに特殊なケースでした。
Oさんの熱意が通じて、ラブちゃんの眼のみならず命も助かったわけですから・・・。
その後、ラブちゃんは、14歳くらいまでOさんちの家族の一員として、名前通り生涯愛されて幸せに暮らしました。
写真のサニーちゃんもまさに『魂の契り』だと感じるような出逢いでした。
Mさんご一家は、7年前に可愛いチワワを飼ってましたが、一歳半になった時にその子が突然亡くなってしまいました。
あまりにも突然の事で、Mさんもご家族もショックで立ち直るのに時間が掛かったそうでした。
そんなある日のこと、とある事情で写真のサニーちゃんを手放さざるを得ない方が、ネットで新しい飼い主を公募しました。
Mさんはその写真を見て、亡くなった子にあまりにも似ていたので、「ギョッ!!」としたそうです。
そこでMさんはご家族に内緒で里親になる申し込みをしたのですが、他にも数人名乗り出た方がいたそうでした。そしてその結果・・・前の飼い主さまが「いろいろ考えましたが、あなたにこの子をお譲りしたいです!」とのことで、うんもすんもなくサニーちゃんがお家に来たそうです。
M家に来たはいいものの、ある事情でよそに預けられていたサニーちゃんは、外飼いで誰にも愛も手も掛けてもらえなかったので、かなり心がささくれてました。
咬み癖もあり、譲り受けた当初Mさんは、同居できる自信が少しなかったそうです。
ですが、Mさんとご家族の愛に包まれて、もう6年経っています。
ほら、この通り・・とっても幸せそうな顔をしています(#^^#)!!
どんな動物もどんな人も、今幸せかどうかってことは、結構顔に出るんですね~・・。
『魂の契り』は、人と動物に限ったことではなく、人と人でもいっぱいあると思います。
素敵な出逢いがあったり、悲しい別れがあったり、そしてもしかしたら再会もあったり・・・生きてる間にいろいろなことを体験する為に、私たちはこうして出逢いと別れを繰り返してるんでしょうね・・・。
自分の意思に反して「大きな流れ」があったりして、避けられない別れもあるかも知れません。 ですがこうしてせっかく『魂の契り』で出逢ったのですから、どうぞ目の前の動物や家族、恋人、友人・・etcを大切にしてあげて下さいね。
それでは皆様ごきげんよう~(*^^*)/
◇◇◇
ある晴れた日にサニーちゃんはやってきました。
息子さんが「天気のイイ日だから、名前はサニーにしよう!」と言うことでサニーちゃんになったそうです。
コロッケちゃんもある事情で飼い主さんから手放されて、動物の保護団体さんから譲り受けたそうです。
最近、「一頭一頭の命を大切に!」という団体さんやそこからの譲渡を望む方が増えたように思います。とても良い傾向ですね~!!
彼らは「臨床を何年しても、飼い主さまの気持ちを絶対に忘れないように!!」と、私の前に現われてくれました。そして我が家の子供たちの心も育ててくれました。
心から感謝しています。