「ねぇねぇ、お母さん、聞いて!」
学院(日本獣医中医薬学院)に入学して以来・・・って考えると、実に私はこの3年間で月に2回以上は、セミナーの為に新幹線に乗って移動していることになります。
そうすると、いつの間にか『人間ウオッチング』が癖になるんですね!
電車に乗りながらその方のお顔つきから姿勢まで、ついつい見てしまいます。
「この人幸せかしら?!健康状態はどうなんだろう?!」なんてね(笑)。
とは言え一番気になるのは、やはり親子の会話ですね。
この間の日曜日も東京でのセミナーの帰り、いよいよ名古屋に着くと言う時に、ドアの前にいらした母娘さんの会話がとても気になりました。
小学3年生くらいの女の子と1年生くらいの男の子を連れたお母さん。その女の子が「お母さん、東京都の都は何で〝都″なのか知ってる〜?! ‟都″の意味はこうで、京都府の‟府″の意味はこうなんだよ!」と一生懸命お話するんですが、お母さんは疲れているのか、もろ面倒くさそうに頷いたり頷かなかったり・・・。
それがまぁ、その女の子、本当に詳しくて大人の私もビックリするくらいでした。
思わず私の方が「凄いね~!おばちゃん知らんかったわ~!あなた偉いわねぇ~!」って言ってあげたかったですよ。(その子にドン引きされるのが怖くて、言えませんでしたが。)
女の子は母親の反応に慣れてるのか、素知らぬ顔をして「あっ、居た居た〜〜!おばあちゃんだぁ!」と、名古屋に着いた途端ホームで待つおばあちゃんらしきご婦人を見て、歓喜を上げました。
そして新幹線を降りて、おばあちゃんに近づいて行ったところ、おばあちゃんは携帯電話でお話し中であり、先に抱きついたその子の弟とハグしてて、またまた女の子の事は無視されてましたっけ・・・。
たまたまなのかも知れないけど、「あの子は、みんなの気持ちを惹く為に、これからも勉強に励むのかしら・・。」ってな事を勝手に考えて、何だか居たたまれない気持ちになりました。
はぁ~、ああ~・・・。
「そもそもお母さん、疲れてるかも知れないけど、もう少し娘の話を聞いてあげなよ!!」 「後で大変な事が起きてからじゃないと分かんないのかねぇ・・・。」と思ってしまいましたね。(大きなお世話でしょうが・・。)
とは言え・・・私とて、長年仕事中心で生きてきて、息子達には随分淋しい思いをさせたでしょうから、偉そうな事は言えないんですけどね。
ただ・・・毎日耳を塞ぎたくなるような事件が起きていて、その背景にはもちろん「親の育て方が悪い。」だけでは片付けられないフクザツな事が考えられるのでしょうが、「自分や他人を否定せずに思いやりのある人間に育つには、幼少期の時から『私はいつも親に愛されてる。(親がいなければ親以外の人でも)』という実感を持てる様に育ったかどうかって、結構大きいんじゃないか!?」って思いますね~。
ホント、若いお父さんお母さんに言いたいです。
「過保護にしなくて良いから、きちんと子供を見てあげて!そしてきちんと受け入れていっぱいハグしてあげて!!」って。
子育てが終わりかけてて、もうハグもさせてもらえない、うるさいおばはんの独り言でした。