『熱き獣医師たちの挑戦・・その①』
先日(6月9日)、私は愛知県知多郡南知多町の「大井小学校」を訪ねて、『学校飼育動物ふれあい教室』の授業をして来ました。
そもそも愛知県下の『学校飼育動物ふれあい教室』は、愛知県獣医師会の有志の先生方(豊田市の土屋孝介先生、春日井市の杉本寿彦先生、稲沢市の前田直樹先生等)が10年前に発足したものです。
その活動は『情操教育や命を考える教育の目的で飼育されているはずの学校飼育動物が、有効に利用されないばかりか、場合によっては逆効果になったり、学校の負担になったりしています。そこで、子供達に命の不思議さや動物のかわいらしさに接し、動物の飼育法や扱い方を覚えてもらうことにより、より興味を持って接っしてもらったり、先生方にも楽しく飼育をし教育にも役立ててもらいたい。』と言うのが主旨です。(公益社団法人愛知県獣医師会のHPから抜粋)
地元の開業医としての私の経験では、学校の飼育係の子供達が学校動物の世話を一生懸命しているにも拘わらず、学校側があまり熱心でなかったり、学校動物が病気になった時、先生方がご多忙なので直ぐに病院に連れて来て頂けなかったり・・・といった残念な場面がありました。
もちろんそんな対応をされる先生ばかりではなく、飼育担当の先生方の多くは、ご自身の時間を割かれて病気の兎たちを病院に連れて来て下さっています。
待合室でお待ちになってる間に居眠りされるお姿を見る度に、本当に頭が下がったものです。
とは言え、仮に‶子供達と先生方の間に温度差” があるようでしたら、獣医師が介入させて頂き、『学校飼育動物ふれあい教室』での授業を通して動物の性質や扱い方、そして命の大事さをお伝えしてその温度差を縮めていくのがこの活動の目的の一つになります。
この活動は、10年前に愛知県内で活動され出しましたが、私が所属している知多半島獣医師会が始めたのは、県内で一番遅く、3~4年前だったそうです。
そして申し訳ないことに、私はそういう活動があることすら知りませんでした。(全然意識していなかったのですね。)
たまたま一昨年の5月に、知多半島のある小学校で『学校飼育動物ふれあい教室』を開く為に、稲沢から前田先生が来て下さった際、そのお手伝い役として活動に参加したのが始まりでした。
正直なところ、一昨年と去年は自ら志願したのではなく、知多半島獣医師会の‟単なる役の持ち回り”として「仕方なく」参加したと言うのが本音です。
ですが、我ながら面倒くさい性格だと思いますが(笑)、たかが手伝いとは言え、‶納得できない事はしたくない性格” ですので、一昨年も去年も『学校飼育動物ふれあい教室』が終わった後、稲沢にお帰りになる前田先生をお引き留めしては、この活動の意義等をじっくりお聞きしたり、私なりの質問を前田先生に投げ掛けたりしました。(写真)
後にこの事が、自分で自分の首を絞める事になったとは、その時は想像もつきませんでしたので・・・。(うう・・苦笑・・。)
いつもお読み頂きましてありがとうございます。
続きは次回書かせて頂きますね。
朝晩の清々しさと打って変わって、昼間はう~んとお暑くなりましたね~。
皆さま、そして同居している動物たちもくれぐれもお身体の方、ご自愛下さいね!(^^)!