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花粉アレルギー

花粉症の方には憂うつな季節ですね。花粉症の友人のマスク姿に同情しつつも、私は絶対に!花粉症にはならない!! と決めています。対策は何もしていませんが。

動物にも花粉アレルギー(と思います。)と診断することがありますが、人間のように目のかゆみや鼻水・くしゃみが出るというよりは、かゆみを伴う皮膚炎を起こすことの方が多いです。症例は、ほぼ100%犬で、猫ではまれです。

原因となる花粉はスギ花粉よりも、草むらなどに生えている雑草の花粉であることが多いので、草むらに行かないのが良いのですが、それはまず不可能です。体についた花粉を落とすという意味ではシャンプーも有効ですが、シャンプーの成分である界面活性剤は皮膚を守っている脂質(主にセラミド※下記参照 )を除去してしまうので、やりすぎると逆効果になってしまいます。

お散歩は毎日のことなので、花粉がつきにくいような服を着せたり、草むら後はぬれタオルで体を拭く、くらいが現実的な対策と思われます。

※セラミド・・・皮膚のいちばん表層の角質層の細胞間に存在する脂質で、親水基を持ち保湿に重要な物質であると考えられています。皮 膚の乾燥はアトピー性皮膚炎の悪化要因です。 セラミド配合のサプリメントを飲み始めてから、かゆみ止めのお薬を減量できたワンちゃんもいますので、ぜひお試し下さい。

獣医師   渡辺

2015年 3月 25日掲載
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