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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

甲状腺機能について

シニア期のワンちゃん・ネコちゃんでご注意いただきたい病気の一つに甲状腺の機能異常があります。

甲状腺は様々な器官に働きかけて体を活発にするホルモンを分泌している器官で、機能異常が起こると次のような様々な症状がでてきます。

 

★ 甲状腺ホルモンが少なすぎる場合(甲状腺機能低下症) ★

ワンちゃんがなりやすいとされています。

シニア世代では「「年をとったから当然だよな」と思いがちな症状です。

・無気力、無感情な様子が以前より多くなってくる

・運動・散歩を以前より喜ばなくなる

・以前に比べて寒がりになり、暖かい所を好む

・毛が生え変わりにくい 抜けた後なかなか生えてこない

 

 

★ 甲状腺ホルモンが多すぎる場合(甲状腺機能亢進症) ★

ネコちゃんがなりやすいとされています。

シニア世代では「年の割にはいつまでも元気でいてくれてうれしい」と思いがちな症状ですが、

じつは体が強制的にフルマラソンを続けさせられているような状態である為、体の衰えをはやめてしまいます

・活動的で活発に動く (イライラしたり怒りっぽくなったりもする)

・食欲が旺盛 水を沢山飲む

・毛並がパサつく 爪が良く伸びる

 

このように、シニア世代では「あっても当然」と思わせるような症状であり、ついつい見逃しやすい病気の一つだと言えるでしょう。

この病気はホルモンの量を正常に戻すことで、より快適な日常生活を長く送ってもらうことが可能です。

もし「うちの子、もしかして・・・」と思われるようでしたら、一度ご相談くださいね。

 

 

 

記事担当:獣医師 水出

 

 

2015年 2月 25日掲載
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