禊(みそぎ)?!・・・命のリレー
この一月くらいの間にイスラムでの人質の問題等、心痛む事件が相次いで起こってますね。
恐らくマスコミに取り出されないだけで、私達の知らない大変な出来事は沢山起きていると思います。
「一体いつになったら戦争のない平和な時代が来るのでしょう・・・。」と憂鬱な気持ちになります。
戦火の中で苦しんでいる人々や人質になっている女学生さん達の安全と共に戦争の終結を心から祈ることしか今の私にはできません・・・。
ところで、この12月から当院にも設置してありました「けいたくん募金」ですが、お陰さまで目標額を達することが出来たということで先月締め切ることになりました。
ご協力した下さいました皆さま、本当にありがとうございましたm(_ _)m。
11月のある日、実行委員の一人であるI氏からこのお話を頂いて直ぐにお引き受けしたのですが、その後活動も活発になり半田・阿久比界隈の結構な数のお店にこの箱(写真)が置いてあるようになりました。
この募金の話を持ってきて下ったI氏に「一人の男の子の命が懸ってるんですもんね!頑張んないとね!でもIさんは素晴らしいですね~!仕事以外でこういう活動もされて・・・。」と言いましたところ、少し照れながら「いや~、工藤さん、禊ですよ!み・そ・ぎ・・・。我々はどうせ罪を犯して生きてきたんだから、こういう形で罪をおぎなわんとね~!」とおっしゃいました。(よっ!、Iさん、カッコイイ~!!)
そう・・・。
でも、生まれてこのかた「誰にも嘘をついたことがない」っていう人、いるでしょうか?! 動物の殺生をせずに育った人もいるんでしょうか・・・?!
おそらく誰にも迷惑を掛けずに生きてきた人なんていないんですよね・・・。
だから「これは禊なんだから、あ~たもやりなさい!」なんて言わないけど、できる人ができる範囲で協力してそれで助かる人がいる社会っていうのはいいと思いました。
募金が終了した後、I氏が「ある意味、これは命のリレーなんですよね!また次の子に繋げていかないとね!」とおっしゃってました。
この「命のリレーずっと続いていくといいなぁ・・。」と思う今日この頃でした。
〈あと・・・がき・・・・〉
非常に残念なことに、1~2か月ほど前、けいたくんと同じ「突発性拡張型心筋症」だった女の子が、心臓の提供者を待ちながらとうとう亡くなってしまいました。
ご両親は傷心を抱えつつ「同じように臓器移植を待つ方々の為に」と娘さんの臓器提供の申し出をされ、その子の殆どの臓器が必要とされる方々の体に移植されました。
つい半年くらい前だったでしょうか。交通事故で亡くなったお子さんの臓器提供の申し出をされたご夫婦が「13歳(15歳でしたっけ?!)以下の子供の臓器提供を申し出るのは日本で初めてです!」とのことで、その話題が連日ニュースで取り出されましたが、今回は2回目でしたので実にさらっとニュースで流れました。
まぁ、ご両親のお気持ちを考えるとあまりしつこく報道されるのは煩わしいばかりでしょうが、日本初の子供の臓器提供ということになると、もの珍しさでしつこく報道されたかと思いきや、今回は2回目だったので実にさらっとしていて・・・「はぁ~・・・さすが日本のマスメディアだわ・・・。」と皮肉りたくなってしまうわたくしがおりました。