うさぎの飼育方法
今日は、愛くるしい表情や仕草で飼い主を癒してくれる
魅力たっぷりなうさぎの飼育方法についてお話しようと思います(^^)
☆飼育環境☆
1、適温 18.3℃~23.9℃
※高くても25℃を超えないように注意する。
2、湿度 40~60%
※暑さに弱い動物なので、約30℃以上の高温は熱中症になりやすいので注意する。
※湿気にも弱いので、梅雨時期は換気をよくする必要がある。
※多頭飼いでも単頭飼いでも問題は無いが、性格が合わないと喧嘩をするので注意する。
☆食事☆
1、草食動物なので、基本はうさぎ用ペレット、乾草・野菜・野草、果物等を与える。
※過食する個体もいるので、ペレットの給餌量を確認する必要がある。
(ペレットの給餌量は体重の約5%といわれている。なるべく小さくてハードタイプの物が好ましい。)
※乾草を中心に、野菜・野草を常時置いておき、ペレットは日に2回与えその他の物はときどき
コミュニケーションのために与える程度で良い。(果物は与えすぎるとう歯(虫歯)が多発してしまう。)
※野菜は水分の少ない緑黄色野菜を中心に与えると良い。(例:人参・ブロッコリー・セロリ・大根の葉等)
※野草は農薬やペットの排泄物、排気ガスの影響が無いものを選ぶ。
(与えて良い野草:タンポポ・のこぎり草・シロツメグサ・レンゲ・クローバー等)
2、一般的にうさぎは体重の約10%の飲水量が必要である。他の動物に比べて飲水量が多い生き物だが、
多飲により下痢をするようなら控えさせる必要がある。野菜を多く摂取した場合も水を控える必要がある。
ペレットを主食にしている場合は、必ず水を与えるようにする。
※うさぎの飲水量は、一日に平均で体重1kgあたり50ml~150mlといわれている。
3、いつでも水が飲める環境を作っておく。24時間以上の絶水は命に関わるので注意する。
4、うさぎは偏食が多いため、幼若時から多種多様の食餌を与える必要がある。
おやつはできる限り与えない方が好ましい。
☆トイレ☆
1、トイレの位置を決める習性があるため、トイレを覚えさせる事が可能である。
位置が決まったら、ペットシーツや砂、木屑を置くと片付けがしやすい。
☆毎日の世話☆
1、トイレ掃除・排泄物のチェック・ゲージ床の掃除。
2、ご飯の準備、エサ入れの洗浄、食べ残しのチェック。
3、飲み水の準備、給水ボトルの洗浄、飲水量のチェック。
4、換気(空気清浄機を活用すると良い)
5、適度な運動(肥満防止や潰瘍性足底皮膚炎の予防、カルシュウムを吸着させ、骨を丈夫にする働きがある。)
☆飼育環境別の注意点☆
【屋内ゲージで飼育する場合】
☆メリット ⇒ 常時観察できる。風雨にさらされない。
★デメリット⇒ 掃除が行き届かないと尿の臭いが部屋にこもってしまう。
【ゲージサイズ】
・最小面積は〈50cm×50cm〉の市販のラビットゲージが良い。
・床はすのこ又は平床で牧草などの巣材を十分に敷くと良い。
・爪を引っ掛けて傷つけないよう注意する。
【屋外で飼育する場合】
・常に目が届くわけではないので、温度・湿度に注意する。
・床が土の場合、穴を掘って逃げ出したり穴の中で子供を産み増えすぎる事があるので注意する。
・床がコンクリートの場合、冬は床が冷たくなり四肢の負担を軽くするためにも干し草や藁を大量に
入れる必要がある。
・隙間風が入らないように工夫し、巣箱を入れると良い。また、湿気にも弱いので水はけが良くなるよう
工夫する。
・毒性のある植物の摂取、犬、猫、カラス等の襲撃から守る必要がある。
・夏は日差しが避けられ、風通しの良い場所を、冬は日当たりがよく冷たい風が吹き込まない場所を確保する。
5℃以下になる場合は、暖房するか寒さを防ぐ工夫が必要である。
文責 動物看護士 西尾