「愛シテイマス。愛サレテイマス。」
ムサシがいよいよかも・・・・と言う感じになりつつある。
8日朝、鍼灸学院行きのバスの中で仲良しの同級生たちと話をしていたらムサシの話題になり、その後お互いの愛犬達の闘病生活と亡くなる間際の話になった・・・。
彼女らは、眼をうるうるさせながら辛い体験を語ってくれた。
実はその日も家を出る時、「今度こそ、今勉強会に行ってしまったら、今生(こんじょう)ではもうムサシに逢えないかも知れない・・・・。」と一瞬思ったが、帰宅した時何とか待ってくれていたのでほっとした。
だが、彼の痩せこけた身体と腹部に触れる大きな腫瘍、そして寝たきりで苦しそうな息づかいを見ていると、お灸以外は何もしてあげられない自分が情けなくてムサシに向かって「ごめんね・・・。」と言う言葉しか出てこない。
「まだまだこのムサシの温かい体に触れていたい・・・。大した反応をしてくれなくていいから生きてるムサシに「ムサシィ~!!」って呼びかけていたい・・・。」そう思っているのだが、その反面こんなに辛そうにしてるのに、それでも「頑張って!!」って言うのは、私達のエゴなんじゃないだろうか・・・。と、思うところもある。
5月にコロラド州のみのりさんの所に行った時、彼女の友達のヒーラーさん達にお逢いした。
その時、リーさんと言うエンジェルリーディング(依頼者の守護霊やエンジェルなどと会話をして、その人の抱えている問題やこれからの人生のヒントを教えるお仕事。)をしてくれる方にこう言われた。
「イルカ、クジラとか色んな動物があなたの事をサポートしてくれてますよ。犬、鳥、兎など今まで助けた動物達も援助してくれてます。」と言われた時は、「こんな私でも本当に動物達の役に立っているのだろうか・・・。」とずっと思っていたので、とても意外だったし嬉しくもあった。
その後「そしてあなたは過去世で美しい馬と暮らしていました。いつも一緒でしたね。その子が獣医としてのコミュニケーションを助けてくれています。そして今も魂として助けてくれています。」と言われた。
ムサシの具合がどんどん悪くなっていって、寝込んでいるムサシの顔に自分の頬をくっつける度に、必ずその言葉を思い出す。 なんだかムサシがその馬の生まれ変わりのような気がして来て・・・・もしかしたら過去世でもこうしてその馬の最期を看取っていたのかも知れないと思えてくるのだ。
美しい湖の近くの洞窟の中で二人で・・・・。
この間から玄関に布団を一式持ち込んで、ムサシの隣りに寝ている。
今も三男の小さなテーブルを借りてきて、ムサシの隣りでこうして久々のコラムを書いている。
さっき三男が修学旅行に出掛けた。
出る直前、ムサシに「行って来るよ!ムサシ!!」と、意識もうろうのムサシの顔をなでながら声を掛けていた。肩を震わせながら・・・。
そして留学中の長男も心配して夫に電話を掛けて来た。
「ムサシィ、後5時間したらあなたの大好きな次男が神奈川から帰ってくるよ!!」
「こんなに辛いんなら死んで楽になった方がいいのでは・・・?!」と何度か思ったが、またここでエゴが出てしまう私がいる・・・。
とうに覚悟はできているのだが、本音を言うとやはり死んでほしくない・・・。
ムサシ・・・・・。
みんなムサシのこと、愛してるよ~・・・!!
ムサシ・・・・。・・・・・。