「人と犬」
数日前、たまたまケーブルテレビをつけてたら、おそらくアメリカの番組だと思うんだけど、「カリスマドッグトレーナー、〇〇〇・・・?!」と言う番組がやっていた。
ソファーを破壊したり気に入らない事をすると、オーナー(飼い主さま)にでも咬んでしまう、いわゆる問題行動を起こす犬を飼っているオーナーの相談に乗りながら、オーナーと犬との同時トレーニングをして問題を解決する方向に持って行く。と言う番組であった。
その少し日系かかったトレーナーの先生は結構イケメンだったんだけど、それよりもオーナーに優しく諭しながら「人と犬とのいい関係」を教えることによって、犬の問題行動を短時間で直して行くところが、非常に素晴らしかった。
その中ですごく私の心に残った言葉があった。
メモってなかったので、多少言葉っちりは違うかも知れないが・・・。
「人は心に思うことがそのまま行動に表れます。そして犬はそれを読み取ります。でも、犬はその前に既にあなたの心を読んでいるのです!」って言葉・・・・。
これは本当に共感できる!そう!!私もそう思う・・・(グーッ!って感じ。)。
小学校2~3年生の頃だっただろうか・・・。ある寒い夜、母とケンカして4つ下の弟と私の犬を連れて家出した事がある。
その時、私の犬は何も言わずに黙って着いて来てくれた。(人間の言葉を話せないんだから黙ってるのは、当然っちゃ~当然なのだが・・・。)
実家から数分のまだ人の入っていない新築したての家の玄関前に新聞紙を敷いて弟と犬と私とで寒空の下、星を眺めていた。
当時の犬は殆んどが外飼いだったが、ちゃんと屋根のついた物置小屋で飼っていたので、犬も寒かっただろうと思う・・・。でもそう・・・。黙って寄り添ってくれていた。
結局、1時間くらいしてから怒り顔の母に発見されてしまい、強制送還させられてしまったのだが・・・(苦笑)。
その後も何頭か犬を飼った。結構自分の生活重視の飼い主だったと思うが、どの子達にも寂しい時や辛い時は何気に助けてもらったような気がする。
彼らは私達が何も言わなくても、そういう感情をすっと感じていつも癒してくれるのである。我が家の犬達のみならず、動物を飼ってらっしゃる方々は同じ様な事を感じながら飼ってらっしゃるのではないだろうか・・・。(あほらしいと他人から思われるようなムサシとのエピソードが結構あるけど、またそれは機会があったら書かせて頂くことにする。)
ところでムサシは1週間前に「今度こそ命の灯が消えてしまうのではないだろうか・・・!!」と、思われるぐらいぐったりした。実に3度目だった。
神奈川の次男に電話しつつ「もしかしたら今日が山場かも知れない。」と伝えるうちにどんどん涙が出て来た。「子供の前で泣くなんて、母親の沽券に係わるよなぁ・・・。」と思いつつ、涙はオナラとおんなじで、堪えていても結局出てしまうものなのだ。
もしかしたら、オナラの方が堪えられるのかも知れない。なんて冗談っぽい事が言えるのは、その後何とか持ちこたえてくれたからである(はぁ~・・・。)。
私の今までの犬との人生の中で、ムサシが一番間闘病生活が長い。開業して19年、今になって飼い主さまの胸の内が痛いほどよく解る・・・・。
「私は彼にしてもらっている事以上の事を彼にしてあげているのだろうか・・・・。ムサシィ、頑張りすぎず・・・でも頑張ってね! いやっ・・・一緒に頑張ろうね~!!いつもありがとうね~!」
追記;9月15日に動物の鍼灸学校(日本獣医中医薬学院)の一年に一度のおっきな試験を控えている。・・・のだが、毎日があっという間に過ぎて行く・・・。意欲はめっちゃあるんだけど時間がね~・・・・。
ムフッ!! 本田佳祐を見習って・・・私も頑張んなきゃ!! 皆さま、残暑厳しい折、ご自身と動物さん達共々お身体の方ご自愛くださいね~(^^)/