猫の味覚☆
こんにちは。
皆さんは猫ちゃんが普段どのような味を感じ取っているかご存知ですか(‥?)
実は猫ちゃんの味覚は人間ほど繊細ではありません。
人間の舌には全体的に味蕾細胞(みらいさいぼう)が豊富に存在しており、「甘い」・「辛い」・「しょっぱい」・「すっぱい」・「苦い」・「うまい」を細かく感じ分けることが出来ます。
一方、猫ちゃんの舌にも味蕾細胞(みらいさいぼう)は存在しています。
一般的に、猫ちゃんは「すっぱさ」と「苦さ」に対して敏感ですが、それ以外の味(甘い、しょっぱい)には鈍感だといわれています。
ちなみに、アメリカのMonell Chemical Senses CenterとイギリスのWaltham Centre for Pet Nutritionにおいて行われた研究により、ネコ科動物の舌は他の哺乳動物とは異なっており、甘味を認識することができないことが判明しました。
実験では、砂糖水と普通の水を数十匹の猫ちゃんに与えたところ、どちらの水も同程度飲んだことが確認されたそうです。
さらに猫ちゃんのDNAを解析したところ、甘味を受容する器官を構成する二つのたんぱく質の内の一つ(T1R2)に対応する遺伝子が欠損していることも突き止められました。
一方、アミノ酸に対する反応が強く、特に苦味を認識する味蕾が多くあるそうです。これはアミノ酸が腐敗したときの苦味を強く感じることによって、腐肉を食べることを避ける役割を担っていると考えられているそうです。
猫ちゃんと人とでは、味覚の感じかたに違いがあるんですね(・∀・)
猫ちゃんは、「腐肉を避けるため」に苦味を感じる味蕾が発達しているということを知り、改めて味覚は大事な役割を果たしていることを実感しました。
文責 看護士 鳥居