花束
つい先日の事である。
午後の診察を終えてミーティングが終わった時、「じゃ~ん!!」 と言う感じでいきなり花束をスタッフ達から渡された。
その紙には 「いつもお仕事、勉強と頑張っているゆり子先生・・・中略・・・前期の授業お疲れ様でした。リリー動物病院スタッフ一同より」 と書かれていた。
年甲斐もなく・・・うるうるしてしまった。
「私、交通事故の後ずっと腰痛に悩まされてきたし、動物の鍼灸師だけじゃなくて、痛みのある飼い主さまにも針をうって、楽になって頂きたいの! だから鍼灸の専門学校に行きたいの。 みんな協力してね!!」
と我がままを言いだしたのが二年前。
6年前に出産で退職するまでうちで働いてくれていた水出先生に午前中だけ来てもらう様お願いして、ちょうど去年の今頃 AO入試を受けて今の鍼灸の専門学校に合格した。
そして4月から午前は鍼灸の専門学校の学生。午後は獣医、の二重生活が始まった。
授業はどれもとても楽しく、授業中寝るなんてモッタイナイ!って、心から思った。
東洋医学の授業なんかは、「そうか・・・。山内先生が言ってらした事はこういう事だったんだ~!」と、一コマ一コマがとても興味深かった。
仕事と掛け持ちの学生は多いのだろうが、私がいる午前中のクラスは圧倒的に仕事を持っている生徒は少なかった。
ルンルンの4月5月が終わり、6月の中間テスト週間に入った時、授業の後みんなで集まって勉強しているクラスメイト達の姿を見ると、焦りが出てきた。
朝早く起きて勉強しようと思うのだが、仕事が終わるのが遅い日の翌日は、やはり寝過ごしてしまう日が続いた。
そしてテストが近づくにつれ、仕事中まで落ち着かなくなっって来た・・・。
「みんな勉強しているのに、私はまだ何にもやってない。こんな事で良いんだろうか・・・?!」と。
その頃スタッフ達のミスが続いた。
それで午後の診察中、飼い主さまに頭を下げる場面が多くなった。
午前中私は学校に行っている訳だから、彼女らと共有する時間は短くなっている。なのにミスが連発する・・・。
「なぜなんだろう~・・・?!」 と自問自答した。
そして 私の思いがスタッフ達に伝染していたことに気づいた。
スタッフのミスで、「私の本分はここであり、私はここでの仕事をきちんとこなさない限り、鍼灸の専門学校もへったくれもないんだ~・・・!」と言うことに気づいた。
そう思ったら、腹が据わった感じがして、とてもすっきりした。
だが、すっきりしたのも束の間・・・。
何故か、7月下旬の期末試験になったら、試験勉強がとんと手につかなくなってしまった。
それは忙しいだけの問題ではない。上手く表現できないのだが、何か奥底に原因があって勉強できなくなってしまったのだと思う。(大体は想像つくのだが・・・。)
その事をどうしても解決したくて、先日θフィーリングのセッションを受けに行った。
そんな事情があり、8月に再試を二つ受けることになってしまった。
こんなワガママな私に黙って協力してくれたスタッフ達、応援して下さった飼い主さま達、ふるわない成績の私をいつも励まして下さった専門学校の先生、勉強を教えてくれたクラスのS君、そして弱音を吐いた私を叱咤激励してくれた友達、整体の先生、家族・・・・本当に感謝の気持ちでいっぱいである。
心が弱っている時こそ、有難さが身に染みた。
本当はこの花束は、私がもらうのではなく、その方々に贈りたい。
θフィーリングで自分がどう変わるのか分からないが(本来の自分が取り戻せるのか分からないが)、学校で習っている事を今の鍼灸の治療にも活かしながら、後二年半がんばって、鍼灸の免許を取りたいと思う。
「たかが専門学校のテストじゃない?!」と、他人は言うかも知れないが、今回の事で自分を見つめ直す良い機会となった。
そして、多くの方々に助けて頂いて今の自分があることを再認識した。
取りあえず、前期は終わりました。
※応援して下さった皆さま、スタッフのみんな・・・心からありがとうございましたm(_ _)m。
後期は更に顔晴りますね~(^^)!!