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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

ちょっとしたお知らせ♪

※家庭犬、家庭猫の飼い主の方々へ!

先日、愛知県獣医師会より、以下の文章がFAXされましたのでお知らせします。

≪カプノサイトファーガ感染症について≫

人と動物の間を行き来する感染症(ズーノーシス、人と動物の共通感染症)に、犬・猫に咬まれる・引っ掻かれること(咬・掻傷)で”まれ”に感染をおこすカプノサイトファーガという細菌がいます。
近年、咬・掻傷に起因し、この細菌によるおもに敗血症(菌が血液中で増殖する)をおこし死亡する人の症例報告が新たに少数確認されてきました。
でも怖がらないでください。その発症は”ごくまれ”で予防方法があるのです!

Q.カプノサイトファーガって何?
→犬・猫の口の中の常在菌

Q.どの位の割合で持っているの?
犬92%、猫86%が持っています

Q.どんな風に感染するの?
咬まれて、引っ掻かれて感染することがあります

Q.症状は?
“まれ”ですが、咬・掻傷後2~7日して、発熱、敗血症、腎不全、髄膜炎をおこし、死亡することがあります

Q.どんな人がかかり易いの?
→免疫力が低い人(中高齢、ステロイド治療中、糖尿病、アルコール依存症、脾臓摘出手術を受けた人等)が約半数

Q.治療は?
→本格的な治療は、お医者様にお任せしなければなりません

☆発病予防の方法があります!
→(これもお医者様なのですが)咬まれたり、引っ掻かれたら、小さな傷口でも直ちに、水道水で傷口を洗い、消毒し、外科の病院に行き、有効な抗生物質(オーグメンチン等)を頂いて下さい

Q.咬まれる、引っ掻かれることの予防方法は?
→①穏やかなペットを飼う(飼育前に獣医師に相談する。しつける。)
②ペットは人ではないと認識する(ペットとベタベタしすぎない。)
ペットを寝室に入れない。
④キスをしない。
⑤犬猫を放し飼いにしない。
⑥ペットの前では急に動かない、おどかさない。
⑦爪を切る。
⑧動物に触る前後は手を洗う。
⑨排泄物はすみやかに処理する。その後の手洗いも忘れずに。

この説明書は、荒島康友先生(日本大学医学部病態病理学系臨床検査医学分野助教)須田沖夫先生(社団法人 東京都家庭動物愛護協会・獣医師)のご厚意により提供して頂いた原文を、(社)愛知県獣医師会 開業部会人獣共通感染症委員会が編集・校正したものです。

2010年 3月 31日掲載
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