泌尿器病について
酷暑に多かった皮膚病も治まり、その後少しの間、消化器病(下痢や嘔吐)が流行りましたが、昼夜の寒暖の差が激しいこの10月は泌尿器病や循環器病が目立つように思います。
今日は泌尿器病についてお話しさせて頂きますね。
当院に来院される泌尿器病で一番多いのが、膀胱結石(結石になる前の結晶の状態の子が多いですが。)です。
結石の種類は、ストルバイトが圧倒的に多い様に思いますが、その他にもシュウ酸カルシウムや尿酸アンモニウム、システィン(稀です)などがあります。
その原因は、体質(生成され易い体質、特に犬はよく発症する結石が特定の犬種で認められる事から、代謝障害などは遺伝するのではないかと言われています。)、細菌・ウィルス感染、ストレスなどが考えられます。
一旦治療させて頂いて、尿中の結晶が検査で認められなくなっても、月に一度はおしっこの検査をさせて頂いています。
初発で認められる症状は、排尿困難、排尿痛、頻尿、血尿などです。
以上の症状は、膀胱結石以外に、単純な膀胱炎(結石と併発することは多々ありますが。)や、腎疾患、泌尿器の腫瘍、そして♂犬でしたら、前立腺肥大など、様々な原因によっても起こります。
原因により治療は異なってきますが、長い間放置しておくと、やはり治癒に時間が掛かる事が多いので、お家でお飼いになっている動物達のおしっこの回数が増えていたり、色が変わっていたりその他諸々の症状がありましたら、一度受診されることをお勧めします。。