今思うことⅡ
幼犬、幼猫、その他の動物でもとにかく幼い頃から、診察させて頂いている子達がワクチンや治療などで久々に来院された時に、飼い主さんと「この子も歳を取ったよね…。こんなに毛も白くなって。ついこないだまで子犬(子猫)だったような気がするのにねぇ…。」という話になります。
そんな時、「そういうあんたも老けたよね~、私が子供の時はもっと若かったのにねぇ~。」なんて声が聞こえてきそうな気がします(^_^;)。
ただ、前回のブログでもちょっと書きましたが、開業当初診せて頂いてた動物達がどんどん歳を取り、悲しいかな寿命が人より短い為、高齢になって病気で亡くなる子が出る度にとても寂しい気持ちになります…。(もし間違っていたら申し訳ないのですが、私が思うに老衰はないと思います。高齢になると、大体はやはり臓器のどれかが働かなくなって動物も人もそこで命の火が消えるのだと思います。)
愛する動物を亡くした飼い主さんの悲しみはその子の存在が大きければ、大きい程計り知れないものがあり、その悲しみから立ち直られるのに、とても時間が掛かる事があります。
そして、当たり前だと言われるかも知れませんが、ずっと一緒に暮らしてきた動物が病気になった後、亡くなってしまうまで、飼い主さんは、嫌でもそれを受け止めて、死を看取らなければなりません。
今月に入って、開業当初からずっと診せて頂いていた子達が数頭、亡くなってしました。
そのうちの一頭はご家族が見守られる中で、昨夜亡くなりました。
去年ある飼い主さんが「この子には、後三十年は生きていて欲しいわ!」と、言っておられた事がありました。
愛する動物の死を看取るのは本当に辛い事だと思います。
ロンちゃんのご冥福をお祈りすると同時に、少しでも私達が動物や飼い主さんのお力になる事が出来たら…。と、願って止みません。合掌。